台湾観光旅行の解禁は2022年7〜9月?政府の発表と日本人にできる3つの準備

ついに台湾政府が海外旅行客の受け入れを検討準備中と正式発表しました。

どうもこんにちは、台湾に4年半住んでいたまえちゃん@Maechan0502です。

2020年3月下旬に台湾政府が観光客受け入れを停止してから、そろそろ丸2年が経とうとしています。

台湾側からはこの2年間前向きな観光再開のアナウンスはありませんでした。

しかし、ついに2022年2月16日に台湾観光再開を準備していると、台湾政府側から発表があったのです。

今回は詳細と日本人が観光再開に向けて準備できることを考えてみました。

ではどうぞ。

目次

台湾観光再開に向けての発表

2月16日にフォーカス台湾で記事が出ていました。フォーカス台湾(日本語版)は台湾(中華民国)の中央通訊社が運営しており、国家通信社なので台湾で最も影響力のあるメディアです。

なので、情報の出どころは信頼できます。

今回の発表があった台湾観光再開のニュースは以下の通りです。

中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は14日、外国人観光客の受け入れ再開の見通しについて、「一歩一歩進めていく必要がある」とし、先行的な準備を開始したと明らかにした。その上で、受け入れ再開時期については「未定」だと述べた。

〜中略〜

交通部(交通省)観光局の張錫聡(ちょうしゃくそう)局長は14日、海外旅行の再開に向けた準備を進めており、早ければ今年第3四半期(7~9月)にも再開したいとの考えを示した。団体旅行と個人旅行のどちらを先に再開するかやその時期については、具体的に協議した後で決定すると説明した。

新型コロナ/台湾、外国人観光客受け入れの事前準備に着手 再開時期は「未定」=指揮官 2022/02/16 16:25

具体的にまとめると、こんな感じです。

・台湾が外国人観光の受け入れ再開について準備を開始したと正式に発表

・コロナの中央感染症式センターの指揮官の発表は、「受け入れ再開時期は未定」

・交通部(交通省)観光局の局長は、「早ければ2022年7〜9月に受け入れを再開したい」とのこと

・団体旅行と個人旅行、どちらを先に再開するかは未定

とりあえず観光再開に向けて準備はしているけど、具体的にはまだ決められていないそうです。

この記事によると、台湾政府内でも慎重派と推進派がいることがわかります。

中央感染症指揮センターは日本の厚生労働省にあたる衛生福利部の管轄です。

ここの指揮官である陳時中さんは慎重派で、今まで台湾国内のコロナ対策をずっと指揮して、ほぼゼロコロナに抑えてきた実績があります。

観光解禁はするけど、国内感染が広がらないように慎重に準備したいと考えているようです。

だから海外旅行の解禁時期も明言しないし、団体旅行か個人旅行の解禁も未定だと言っています。

一方で、交通部観光局は日本の国土交通省観光庁に当たるところです。

こちらは観光再開に積極的で目安の時期も示しており、早ければ2022年7〜9月の間に再開させたいと答えました。

2年間も海外旅行客の受け入れをしていない台湾で、外国人観光客相手に商売をしてきたお店もたくさんあります。

そろそろ台湾の観光業界は限界を迎えているとの声も聞かれました。

交通部観光局としては観光を再開したいので、早ければ2022年7〜9月に海外からの観光客受け入れを再開したいとコメントしたのでしょう。

解禁される台湾旅行は自由に行けるのか?それとも制限されるのか?

では2022年の台湾の海外観光客の受け入れはどうなるのでしょうか?

個人的な予想では、2022年7〜9月には再開される可能性は高いけど、制限付きの台湾旅行になると考えています。

たとえば夏に2泊3日か、3泊4日の台湾旅行はできるけど、自由行動が全然許されない団体旅行になるイメージです。

台湾の空港に着いたらPCR検査を受け、バスで指定のホテルまで移動。観光する場所も制限され、帰りもホテルからバスで空港まで移動になるのではないでしょうか?

公共交通機関を使えず、自由行動もできない制限付きの台湾旅行をぼくが予想するのは3つの理由があります。

・台湾人がコロナウイルスを恐れており、外国人受け入れで感染が広まることを心配していること

・台湾は民主主義国家なので、国民の世論が反映されること

・台湾の政治は2大政党が対立していて、今回のコロナ対策でしくじったら、次の選挙に現政権(民進党)が負けると予想されること

台湾人は2003年のSARSの流行で嫌な記憶が国民の間に刻まれているそうです。

当時の感染状況と問題がWikipediaに載っていたので、箇条書きでまとめてみました。

・台湾はWHO(世界保健機関)に加盟してなかったので情報共有や支援がされず、原因不明のSARSという病気に国民がパニックになった

・スーパースプレッダーがおり、通常の感染させる基準をはるかに超えてSARSを撒き散らす人がいた

・発症から死亡に至るまで10日以内で亡くなっており、他の国や地域よりも被害が深刻だった(北京は24日、香港は20日)

・SARSの院内感染が起きた病院が封鎖され、その対応に絶望した人が病院内で自殺した

引用: 2003年台湾におけるSARSの流行

調べてみると、20年前のSARSの苦い記憶がまだ残っているので、今回も台湾人は恐れているのでしょう。

だからコロナに対して、厳しめの対策を取ってきた現政権を台湾の国民は評価してきました。

いま外国人観光客を受け入れると言っても、今回の外国人観光客受け入れでコロナ感染が広まったら意味がありません。

台湾は中国と違って民主主義の国家です。国民の世論がダイレクトに政治に反映されます。

台湾の現政権(民進党)も外国人の受け入れでコロナの舵取りを失敗すると、次の選挙はライバル政党の国民党が勝ってしまいます。

おそらく台湾の現政権はそう考えるのではないでしょうか?

それを考えると、ぼくの見立てでは7〜9月に観光再開はされそうだけど、行動制限付きの団体旅行になりそうな予感がします。

もちろん夏に向けて感染状況が落ち着き、コロナの飲み薬ができたりすれば、もう少し制限はゆるくなるはずです。

台湾の観光解禁までに日本人が必要な準備の予想

もし日本人が2022年7〜9月の間に台湾に行けるならどんな準備をしたほうが良いでしょうか?

ぼくは個人的にワクチンブースター接種と電子接種証明アプリの取得、貯金の3つはやっておこうと考えています。

ワクチンブースター接種(3回目のワクチン接種)の必要性

世界的に見ても、ヨーロッパは3回目のブースター接種から9ヶ月間は隔離期間なしで入国できるそうです。

ワクチンの3回目の接種は海外旅行に行くための条件になっているので、日本で受けておいたほうがいいと思われます。

台湾からの条件は今のところは出ていません。

しかし、いろんな国に海外旅行できる準備を整えておけば、台湾への対応もしやすいと考えています。

電子接種証明アプリの取得

合わせてワクチンパスポートのアプリ、もしくは書類のワクチンパスポートもあったほうが良いでしょう。

デジタル庁が作って管理しているこのアプリは、マイナンバーカードがあれば簡単に発行できるようです。

2021年11月19日現在の情報では、日本のワクチンパスポートを使える国の中に台湾は入っていません。

しかし、追加で認められる可能性があるので、発行したほうが良いと考えています。

引用:海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書が使用可能な国・地域一覧(11月19日現在)

台湾旅行に向けての貯金

台湾の観光旅行が解禁される予定ですが、もし制限付きの旅行で解除されたら、けっこう高くなることが予想されます。

もし台湾の空港からバス移動でホテルまで移動するなら?外国人は専用のホテルに泊まることを義務付けられたら?

制限付きの台湾旅行は価格競争が働かないので、おそらく高くなることでしょう。

今までのように2泊3日で8万円の台湾旅行ができるとは考えにくいです。

1.5〜2倍くらいの12〜20万円の間で観光解禁されるのではないでしょうか?

2021年に台湾からパラオのツアーが組まれた時、コロナ前は13万円くらいだったパラオ旅行が20万円弱になったそうです。

通常の1.5倍の値段でパッケージツアーが販売され、制限されたツアーでした。

もしかしたらこの夏に解禁される可能性の台湾の団体旅行も、1.5〜2倍くらいの値段で販売がされるかもしれません。

いつもよりも貯金をしておいたほうがよさそうです。

参考: 台湾・パラオのトラベルバブル体験記、旅行の全行程公開。出国からパラオ住民の反応まで徹底解説

まとめ

というわけで、台湾は観光解禁に向けて準備を進めているという明るいニュースの発表でした。

具体的なことはこれから決まっていくはずなので、ぼくもこのブログでニュースを追い続けます。

おそらく制限付きの旅行になる可能性は高いですが、ワクチンや貯金などの準備をして待ちます。

ではまた!

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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