37歳まで生きて思った。もしかするとぼくは発達障害(注意欠陥多動症)かもしれない

発達障害という言葉が世の中に浸透してきました。さて、あなたはこの言葉にどういう印象を抱きますか?

働きづらい、社会不適合者、障害という言葉が怖い、などなど。

世の天才のイーロン・マスクやスティーヴ・ジョブズも発達障害なので、いいイメージを抱く人もいます。

でも、世間的にはマイナスに考える人が、まだ大半なはずです。何か明るい希望はないのでしょうか?

何よりぼく自身が「自分は発達障害っぽいな」とここ最近感じてきました。(おそらくADHD【注意欠陥多動症】)

自分がフリーランスのブロガーやライターという道を選んだのでは、無意識に自分に向いている働き方を探した結果ではないか?

ぼくは37歳まで生きてきた自分の人生を振り返って思うのです。

ただ、いまだに人生は生きづらい。

そんなことを考えてた時に、面白いポッドキャストを聴きました。

第527回『楽園の地図』主宰の梅田さんと話す、ASDとADHDのこと

↑のリンク先で聞けるのですが、一言で表すと、「ASDとADHDだけど、ライターから社長になり、お金を稼いだので40歳で引退した人の話」です。

これが面白かったので、このポッドキャストを引用しながら、発達障害と2010年代のブロガー界隈と、これからについて書いてみたいと思います。

目次

楽園の地図の梅田さんと話すASDとADHDのこと

このポッドキャストは、ぼくも何回か出演したことあるスタジオスモーキーというポッドキャストを主催しているカルロスさんがインタビューしています。

楽園の地図というTwitterアカウントで活動中の梅田さんは、ASD(自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害)とADHD(注意欠如・多動症)を持つライターで、社長をやっていた人でした。

夜に活動して、昼まで寝てしまう体質なので、なかなか会社で働くことが難しく、選んだ生き方がライターだったそうです。

しかし、ライターだけでは稼ぎにくかったので、会社を起こしてライターを集め、10年間代表として働きます。

40歳になった時に稼がなくてもいいほどの資産があったので、アーリーリタイアメントしたそうです。

この経緯がポッドキャストの中で語られています。

インタビューする側のカルロスさんの「どうやって稼いだのか?気をつけたポイントは?」という質問が面白く、つい聴いてしまうのです。

ぜひ面白いので、ライターやブロガー界隈の人は聞いて欲しいです。

さて、ここの話の中でぼくが面白かったのは、梅田さんが「ライターはたぶん発達障害っぽい人の割合が、体感で多いと思う」と語った点です。

なぜなら、ぼくもブロガーをやってて、人よりも秀でて稼ぐブロガーさん(月数十万〜数百万円)や、本を出版するほどのブロガーさんは、発達障害っぽい(ASDやADHDなど)と、振り返って思うからです。

ブログで伸びた人は自分を含めて、一般から見れば得意・不得意の差が激しい人が多い

ぼくも含めてそうですが、ブログで伸びた人は変わっています。

ストイックに朝から晩まで記事を量産できる人。地域の話題や家電を追いかけ続けられる人。飛行機に乗りまくれる人などなど。

SNSで印象に残るバズる記事を作ったり、ブログで月に数百万円を稼いだり、突き抜けた人は変わった人が多いです。

一つのことを興味を持って調べ続けられるから、それが才能になって、突き抜けた人がいるのでしょう。

ADHD(注意欠陥多動症)の人も、いろんなことに興味を持ってフットワークが軽いという意味で、取材に向いています。

ただ、ブログで伸びた人は、得意なことと苦手なことの差が激しかったと思います。

例えば、マネジメントです。プレイヤーとして成功するけど、人を雇うとマネジメントスキルが苦手な人がいました。思い出してもらいやすいのが、一時期流行ったオンラインサロンです。

2017年ごろにブログ業界ではオンラインサロンが流行っていました。しかし、上手くいっていなかったサロンも多かった印象です。

ブロガーの立ち上げた失敗したオンラインサロンは、一人で文章を書くのは上手いのに集めたサロンメンバーに書き方や稼ぎ方を教えるスキルが苦手で、「得意ではない分野に手を出したパターンだったのでは?」と思うのです。

ちなみにポッドキャストでも、ライターの発達障害の社長が普通の社員をライターとして教育をする能力がなく、経営の悩みの種だった話が出てきます。

他にも、「この人はブログを書いて稼ぐスキルはすごいのに、なんでコミュニケーションは下手なんだろう?」という人もいました。

ぼくの知り合いのブロガーさんには、結婚の報告するおめでたいはずの席で離婚の話を連発した人がいます。

でも今思うと、あの人は、「人の心を読むのが苦手なASDだったのかもしれない」と思うのです。

このブログを書いている37歳のぼくは最近、「自分はADHD(注意欠陥多動症)なのではないか?」と考えるようになってきました。

ひょっとしたら、ぼくはADHD(注意欠陥多動症)ではないか?

まだ、病院に行って、調べたわけではありません。

でも、発達障害の人と10年以上向き合った経験のある一緒に暮らしているぼくのパートナー(彼女)や、すでにADHDと診断を受けている友人から、「あなたはそうじゃないの?」とここ1年間で指摘されてきました。

言われるにつれ、「たしかにそうっぽいかも?」とぼくは思ったのです。

このブログにずっと書いてきましたが、ぼくは航空券を間違えたり、不注意でモノをなくしたり、忘れたりすることが多すぎます。

どう考えても多すぎるでしょう。

それと、ぼくはすぐに気をとられるので、何度も運転中に事故を起こしそうになってきました。

だから車は持たず、必要な時はレンタカーを借りているのですが、それでも借りるたびに危険な場面を作ります。

この記事を書いている時に調べてみたら、以下のような研究が出てきて、ウワッと思いました。

ADHDの診断を受けている人の方が交通事故に遭う割合が多いだけでなく,車を運転する際も違反を繰り返し,免許取り消しなどの問題を多く起こす傾向がみられた(Woodward, Fergusson & Horwood, 2000)

発達障害傾向のあるドライバーの運転行動特性の解明

一方で、自分の文章を書く能力には自信を持っています。

5日間もナンパ師と顔を突き合わせ、気が狂いそうになりながら書いた過去の記事は、2018年の当時のTwitterでバズりました。(2日間で6万PV、Twitterで10万インプレッション、はてなブックマーク1,061)

ぼくも37歳になり、得意不得意がハッキリとわかってきたので、普通のカテゴリーに入れられるタイプの人間ではないと思うのです。

もしかしたら、高い確率でぼくも発達障害なのかもしれません。

そろそろ自分が発達障害と診断されてもいいと思えてきた

さて、話は長くなりましたが、ぼくも37歳になりました。

発達障害というと、イメージがまだまだ悪いです。

ぼくも9月に先輩に、「ぼく、最近近しい人からADHDっぽいって言われるんですよ。忘れっぽいし」と打ち明けてみたら、「いやー、そんなことないと思うで。みんな忘れ物とかあるし、まえちゃんは普通やないか?」と言われました。

でも、自分の気持ちに素直になると、ぼくは「普通になりたいわけではない」のです。

ぼくは大学を卒業してから、どこか社会と折り合いがつかないと悩んできました。

新卒で入った某中古書店では棚卸しができずに毎月怒鳴られ、辞めた後に目指した地方公務員試験は面接で失敗。

自分どうやって生きればいいのか悩み、「海外に行きたい!お金を稼ぎたい!紙の出版したい!」と思ってた10年前にこのブログを書き始めました。

ブログを書くことによって、地元にはいなかった面白い気の合う人に出会い、一時期はブログ収入で生活もできたのです。

何より「自分には書く技術がある」とブログで自信をつけられ、今でも書く技術とWordPressで仕事を取っています。

自分が何者かもわからず、何ができるかもわからない20代前半なら、自分が発達障害にカテゴライズされるのは嫌だったと思います。

でも、今は自分が何者かわかり、苦手なこともあるけど、人よりも書く技術には自信がある。

これなら今の自分は発達障害と診断されてもいいと思えるのです。

【※注意】 何度も言いますが、まだ病院へ行ってないので、ぼくは発達障害と診断されたわけではありません。

このブログを始めた当初から悩んでいた生きづらさと、社会との折り合いの付け方ですが、あれから10年。

その原因は、もしかしたらぼくの特性にあるのかもしれません。

そんなことを気付かされるヒントになるポッドキャストでした。

ぼくと同じように悩んでいる人がいれば、ぜひ聞いてみてください。

「解答がない」とインタビューしてるカルロスさんは話しているのですが、このポッドキャスト音源を聴けることが、悩んでいる人へのヒントになると思うのです。

第527回『楽園の地図』主宰の梅田さんと話す、ASDとADHDのこと

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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