ハローワークなんて生温い名前じゃなくて、公共職業安定所です。
こんにちは。大阪を旅行してきたまえちゃん@Maechan0502です。
さて大阪釜ヶ崎シリーズも第3弾ですが、今回は釜ヶ崎の中心地に足を踏み入れてきました。
ニューヨークの中心地がマンハッタンのタイムズスクエアなら、釜ヶ崎の中心地は仕事がもらえるあいりん公共職業安定所です。
ここに住み着いている人たちは日雇いの仕事を手に入れるため、朝の5時からここに通うのです。そう、人呼んで「センター オブ ザ 釜ヶ崎」
しかし感想を言うと、恐過ぎてもう2度と足を踏み入れたくない!
釜ヶ崎は歩けるけど、このあいりん職業安定所と昼の賭博場と化している三角公園は行きたくありません。
ではそんなぼくが恐怖したハローワークという言葉ではヌルすぎる、あいりん公共職業安定所を紹介します。
あいりん公共職業安定所はどこにあるか?
まずあいりん公共職業安定所はどこにあるのでしょうか?それはJR 新今宮駅の目の前です。
右手に見える建物がホテルジパング。右奥にJR 新今宮駅があり、左奥に進むとあいりん公共職業安定所
前に紹介した1,750円で泊まれるホテルジパングがある大通りから、信号渡って反対側になります。
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近隣のホテルは小綺麗なったので泊まってもいいと思うんですが、ここの職業安定所の周りは近寄ってはいけません。
……ぼくも横浜に帰ってから、自分がどれだけ危ない場所に踏み入れていたのか気付きました。
良い子のみんなは立ち入っちゃダメだよ☆
異様な風景を醸し出すあいりん公共職業安定所の入り口
さて入り口にいくと気付くのが横付けされてるクルマです。住む家もなくて、外でホームレスしてる人たちの場所に、ミスマッチ過ぎるトヨタのプリウス。
釜ヶ崎住民の足 ママチャリ
プリウスは「ハイブリッドでエコ!」をうたっているのですが、本当にエコな西成区の釜ヶ崎住民はママチャリに乗っています。
うーん、これは職業安定所の公務員の人のクルマか、ヤ◯クザさんのクルマですね。
……見なかったことにして、中に入ってみましょう。
中はコンクリート打ちっぱなしの荒んだ景色が広がってます。そして鳥肌が立ったのは、一面見渡した浮浪者の景色です。
立ったまま寝てる人とか恐怖の一言……。この人も人生いろいろあったんだと思いますが、その背景を想像できなくなるくらい、恐かったです。
あいりん公共職業安定所の2階に上がってみる
しかしまだ序の口。というワケで2階に上がってみます。
階段を登ったぼくが目にしたのは、コンクリートの床に段ボールを広げて寝ている人の数々。
釜ヶ崎では朝5時から仕事を求めて、この公共職業安定所に並ぶらしいので、朝9時にここに居る方々はすでに仕事にあぶれた人たちです。
もうやることもないので、お酒を飲むしか、何もしないか、それしかありません。
日本の国民皆健康保険制度は世界的に見て素晴らしいのですが、やはりおカネがないと入れないのはどこの国でも一緒みたいです。
そして写真の奥のカウンターめがけて朝5時から人が並びます。
職業安定所らしくフォークリフトなどの技能訓練も学ぶことができるようです。
釜ヶ崎で仕事をしている風景
すでに土方の仕事はなかったのですが、55歳以上の方々が清掃をしている風景を見ることができました。
釜ヶ崎を清掃する人たち。日本のスラム街といえど、ちゃんとしたところはみんな仕事をしようとするところなんですよね。
これがフィリピンのストリートとかだと財布や物を奪って生活するとかなるので、それに比べてまだマシな印象を受けました。
あ、……訂正します。大阪府のひったくり率は全国ワーストワンなので、貧しいと犯罪が増加するのは正しいです。比べるところが間違っていたかもしれません。
そしてあんまり関係ないですが、自転車のかごをゴミ箱代わりにしているのが釜ヶ崎らしかったです。
日本最悪の場所にある食堂で食事してみた
あいりん公共職業安定所に入って驚いたのが、中にある食堂の存在です。
早朝はどこもしまっていたので、仕事へ行く人へ食事を提供するためにこういう食堂が存在したのでしょう。
てか、これ『明日のジョー』に出てきた世界そのままじゃないですか!
メニューが茶色く変色していて、なかなか読み取りづらいのですが、貝汁が220円、押し寿司も220円だそうです。
……さらにもう一軒発見したのが、こちらの食堂です。若干こちらはメニューが綺麗に見えます。
というワケで、何をトチ狂ったか、ぼくも220円の豚汁を注文してみました。
大丈夫か、ウチのオレ!?
思わず自分自身に突っ込んでしまいたくなったのですが、そう思った時はすでにアウト。すでにおカネは愛想の良い食堂のおばちゃんに渡り、たかだか豚汁なのに5分ほどかけて作られた豚汁が出てきました。
「ニンニクもありますから」と言われて出されたのですが、おそるおそる口に入れてみると……、
「……う、うまい」
なんということでしょう。口の中に広がる豚汁のハーモニー。さんざんウソつき!ハゲ!ハンサム!と罵られてもいいのですが、ぼくが注文して食べたお店の豚汁の中で一番うまかったです。
もやしも歯ごたえが残されていて美味しい。これは食べログで星5つをつけたくなる味です。
ええ、こんなところに誰も食べに行かないと思いますが……。
ちゃんとボロっちい給湯にお茶も入っていて、無料でお茶もあります。なんてサービスがいいのでしょう。
チラッと見たら、食材はやっぱりスーパー玉出、通称・スー玉のビニール袋が見えたので、あそこから仕入れているみたいです。
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お茶を飲んだら、やたらとカップから消毒液の塩素のニオイがしましたが、まあいいでしょう。これさえなければ良かったんだけどなぁ。
夜のあいりん公共職業安定所周辺
あいりん公共職業安定所周辺はたくさんの段ボールハウスが建ち並びます。なぜならここは6時以降は閉まって追い出されてしまうからです。
傘で固められて、なんとアーティスチックなんでしょう!もはや現代アートです。
まとめ 怖過ぎたけど、あいりん公共職業安定所のごはんは美味しかった でも……
あいりん公共職業安定所はまわりを見渡すとたしかに異様な雰囲気で、オッサンしか居ませんでした。トイレも入り口が1つしかないのも、この職業安定所の特徴を物語っています。
20代後半のぼくはただ1人だけで、さらに言うなら貧乏なユニクロの服に身を包んでいるのに、周りのボロ着と比べたらハリウッド級のセレブのよう。
ただ襲われたら逃げるのが大変なので、もう2度とあんなところをランウェイしたいとは思いません。いやーフィリピンのセブ島のコロンストリートを歩くような恐怖感を久々に覚えました。
「でもあの2階の食堂の豚汁は美味しかったからまた食べたいなー」と思ったのですが、
……その1時間後、ぼくは天王寺駅までの道を歩いている最中に原因不明の腹痛に襲われ、近くにあった東急東横インのホテルのトイレに駆け込みました。
そして冷や汗を流しながら、なぜ自分が便器に座ることになった理由を考えたのですが、もうすぐに思い当たりました。
間違いなく原因はあの食堂です。豚汁ではなく、あの後お茶を飲んだプラスチック製のコップは、消毒のためにたっぷり塩素が振りかけられていました。
どーもいつも飲むお茶の味ではなく、洗剤の味がしたと思ったのですが、間違いなく原因はコレでしょう。
敵は不潔なあいりん公共職業安定所の環境だけではなく、それを必死に清潔にしようとした洗剤もいたとは……。
たしかに釜ヶ崎のホテルは1,750円で安いからオススメですが、仕事を求めずにあいりん公共職業安定所に行ってはいけないと思います。
え?知ってる?!「無職でアホなブログ書いてるオマエに言われたくないよ」だって。
あ、わかり切ったこと言ってすみませんでした!ちょっとこれからハローワーク行ってきます。
ではまた。
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