こんにちは。台湾の台南に住んでいるまえちゃん@Maechan0502です。
突然ですが、あなたは『あの頃、君を追いかけた』というタイトルの映画を観たことはありますか?
これは2011年に台湾で大ヒットした純愛映画で、最近、日本でも乃木坂46の齋藤飛鳥主演でリメイクされました。
この映画を簡単に説明すると、10年間、高校時代の同級生に片思いをした主人公の話です。
しかしとある台湾在住ブロガーが、ツイッター経由でぼくにまったく感動できないと言ってきたのです。
その人が……。
クラトロさん、『あの頃、君を追いかけた』観ました?
すごく感動しません?ぼく、2015年に六本木の映画館でリバイバル上映したのを初めて見た時、号泣しました
ほら、10年間の片思いの純愛映画がかなわなかった映画として、ぼくもむかし台湾人女性オーストラリアで追いかけた思い出を重ねちゃいましたよ。
ハア?モテない男のエッセンスがすべて詰まったクソ映画ですよ。
オレには持論があるんです。この『あの頃、君を追いかけた』とか、『君に届け』とか、『逃げるが恥だが役に立つ(逃げ恥)』みたいな純愛映画やドラマで感動するやつほどモテないって。
こういう映画やドラマがヒットしちゃうから、世の中の男は女の子のゲットの仕方を勘違いしちゃうと思うんですよ。
え?普通3回くらいデートして、告白して、付き合う。そんなもんじゃないんですか?
それやったことないんで、教えてもらってもいいですか?
だいたい3回もデートしたら、可愛い女の子、他の男に取られちゃうじゃないですか。だから早くベッドインしないと。
今日は150人抱いてきたナンパ師として、この台湾映画を題材に「モテない男の女性に対する言動を分析して、なぜそれではダメなのか」ってことを解説します。
ナンパ師目線の思考とテクニックも紹介しながらね。
この映画はフィクションですけど、実話を元に作られているので、どこで失敗したか、いいサンプルになりますよ。
え?なんかぼくの過去の恋愛まで全否定されそうで怖いんですけど、とりあえず一緒に映画見ますか?
目次
映画のあらすじ
舞台は1994年の台湾の地方都市の高校です。
やんちゃな主人公と友人たち4人は、校内1の秀才なヒロインにあこがれを抱いています。
高校生らしく下ネタやカッコつけたり、おバカな振る舞って、なかなか好きな女の子と近づけません。
しかし主人公は、授業中に教科書を忘れて怒られそうになっていた優等生のヒロインをかばって怒られることで、急接近します。
一緒に勉強をしたりして、徐々に距離は近づく主人公の片想い。
でも、青春にありがちな素直になれない振る舞いで、なかなか主人公とヒロインの恋はうまくいきません。
結果的にこの主人公は10年間も片想いをしてしまう。そんなストーリーです。
1994年から2005年で約10年間の片想いか。長すぎません?何人の女の子と遊べるんだろ?
身もふたもないこと言わないでください。青春にありがちな言えない気持ちとか、そういうところに胸を締め付けられるんですよ。
台湾版『あの頃、君を追いかけた』の予告
日本版『あの頃、君を追いかけた』の予告
ヒロインの受験失敗と慰めテクニック
大学受験にヒロインが失敗。第一志望に受からなかったようです。その電話をもらった主人公は、ヒロインの元へ駆けつけて慰めようとします。しかし、主人公は号泣している彼女に、うまく声をかけられません。
女性の慰め方って難しいですよね。こういう時って、なんて声かければいいんですかね?
ちょっと最低ですよ!受験に失敗して、落ち込んでる女性につけ込むなんて!
いやいや、何言ってんですか!ヒロインから電話してきたんですよね?まずギュっと抱きしめなきゃダメでしょ!
女性からの「ほしいサイン」を見逃してますから!
え?だってヒロインから肩抱いてほしいなんて、言ってませんよ
ヒロインの女の子が気持ちが落ち込んでるとき、彼に電話したってことはそこにいてほしいわけです。それはわかる?
そこはわかります。クラトロさんならこのシーンでどう言うんですか?
え?何も言いません。ただ肩を抱きしめるだけです。言うとしたら、その時に「お疲れ様。頑張ったじゃん」って言葉をかけるだけですね。
告白なんかいらないよ!アホか、キミは!今までの人生で何を学んで来たんだ!
告白がボディータッチより後なんて、聞いたことないですよ!
そんなものはずっとあとでいいの!そういうのは告白至上主義の恋愛映画や恋愛マンガが生んだ弊害です。
あ、彼女は、今好きだなんて言わないでって言ってましたね。
やっぱりオレのいう通り、告白されるより「よしよし」してほしいんですよ。彼女も嫌いな男だったら受験失敗して落ちこんでいる時に呼ばないでしょ。
だから主人公はヒロインのしてほしいことを読み間違えているんです。
ほら、最後に主人公はヒロインの肩に手をかけているけど、ヒロイン的にはもっと抱きしめてほしかったはずですよ。
そういうシチュエーションと女性の気持ちを想像して、相手のやってほしいことを読み取らないと。
何言ってんだ、キミは!逆に何もしないほうが、相手に恥かかせている可能性だってあるんだから!
クリスマスデート1・クソテスト
物語の中盤。それぞれ大学に進学した主人公とヒロイン。クリスマスにランタン飛ばしで有名な十分(シーフェン)という台北郊外の街でデートをします。
雰囲気は良い感じに見えますが、ヒロインからのクソテストに主人公が対処しきれない……?
同じ高校を卒業して、日本だと東京と静岡くらい離れてる別々の大学に進学した2人が、久しぶりにクリスマスに再会してデートするシーンですね。
線路の上を歩きながら、「私のこと本当に好きなの?家ではダラしないし、妹に八つ当たりするのよ」という会話、甘酸っぱくないですか?(笑)
あのクラトロさん。「クソテスト」ってなんですか?デートなのに、「クソ」とか使って、せっかくの感動のシーンが台無しっすよ。
バカ野郎!ここ、女性からのサイン出てるんだ!この映画の中で、一番大事なシーンだから、絶対見逃しちゃダメですよ。
例えば、オレがナンパした女の子と飲みに行くじゃないですか。
そうすると聞かれるんですよ。「いつもナンパしてるの?」とか。女性からの”確認”があるんです。
そういう時、どうやって返せばいいんですか?ぼくだったら苦笑いしちゃいそうです。
女性側に立って、相手の気持ちを考えてください。
街中で声をかけられた素性の知れない男と2人で飲んでるんですよ。そういう時の女性の心理って不安じゃないですか?
「この人、チャラいのかな?」、「誰でもいいから声かけたのかな?」、「私、遊ばれるんじゃないかな?」って思うのは普通でしょ?
ナンパ師は自分が怪しいことやってるって、ちゃんと客観視できてんですね……。
そういう時に女性は、「そんな男について行く私、価値の低い女じゃないか?」って考えて不安になっているはずです。だから質問するんですよ。
「いつもナンパしているの?」って。
そんな時は、女性に、「そうじゃないんだ」って思わせてあげないとダメですよね。
たとえば、オレなら「素敵だから声かけたんですよ」とさらっと言いいます。
それなのに、もしオレが「声をかけたいから、声をかけたんですよ」と返答したら、女性に「やっぱりこの人は誰でもいいんだ」って、思われちゃうじゃないですか!
その時点でナンパの成功確率は下がりますよ。
ナンパのクソテストとは状況が違うけど、このシーンも本質的には同じです。
ヒロインは主人公に確認したかったんですよ。もし自分と主人公と付き合ったら、私のだらしないところ、全部相手に知られちゃう。
付き合った後に、私のことを主人公は嫌いになっちゃうかも知れない。
だから付き合う前に質問したんです。「私は家ではだらしないし、寝起きは不機嫌だし、妹には当たる。それでも私のこと好きなの?」って。
それなのに、このバカ主人公は、「好きなの?」って聞かれて、「好きだよ」としか答えただけですよ。ヒロインの不安、解消できてません。
おい!さっきから何寝ぼけたことを言ってんだ、キミは!
好きなんて言葉は、さっきの線路歩いているシーンでも、何度も言ってるじゃないですか!
このシーンでは、ヒロインにとって、好きって言葉では足りなかったんです。もっと納得できる言葉がほしかったんですよ!
告白して好きって言えば、それだけで相手と付き合えると思うな!もっと相手の気持ちを考えろ!
しかも彼女は、「本当に子供ね」とか「ちゃんと考えて」って言って、ヒントを出してくれてますよね。
フツー、そこまで言ってくれる女の子、なかなかいないっすよ。
でも、見てください。この主人公の何もづいてないアホヅラ(笑)
最初にこの映画を観た時、このシーンでうまく返事できれば付き合えただなんて思いもしませんでした……。
この後、主人公はどうしたらいいかわからなくなって、ヒロインにちょっかい出しまたね。
ああーーー!!テメェは小学生か!!もうアホすぎて頭が痛いです……。小一時間くらいかけて叱りたい……。
(クラトロさん、頭おかしい人かと思ってたけど、コミュ力超高いのかも)
クリスマスデート2・告白の答え
お互い両想いにも関わらず、「好きだ」と伝えたのに彼女に「幼稚ね」と言われてしまった主人公は、フラれるのではと不安な気持ちを抱えてランタンを飛ばします。
十分でのランタン飛ばしの様子。
観光客にも人気のランタン飛ばしですね。ランタンに、「好きな人と結ばれますように」とか願いごとを書きますよね。クラトロさんはやったことありますか?
オレは、十分にデートで行くけど、「好きな人と一緒になれますように」なんて願掛けしてランタンは飛ばしません。好きな人は自分の力で捕まえるんです。
気持ちを聞けないまま終わるという、ホロ苦い青春のシーンなんですけど……。クラトロさんはどう……?
え?なにこの主人公!?ヒロインの答えを聞かないで、「ずっと好きでいさせてくれ」って?バカなの!?
キ ミ の 恋 愛 は 自 己 満 足 で す か ?
ここまで女性側が言ってくれるって、本当にないですからね。
聞こうよ……。この流れで悪い答えって返ってこないと思うよ。
ふと思ったんですけど、この時に女性側から告白してくれる可能性ってありますか?
ないっすね。それは、さっき言った通り男用恋愛マンガの読みすぎです。同じこと言ってると泣かしますよ(笑)
すいません……。今度、実家帰ったら棚に入ってる『I’S(アイズ)』を、ブックオフに売ってきます……。
話を戻すと、このシーンはヒロインが言おうとしてくれたんだから、主人公は勇気出して聞けばよかったんですね。
逆に聞かないと失礼ですからね!女の子が「私、(あなたが好きかどうか)答えてあげていいよ」って言ったのに、男側が「言わないでくれ」って拒絶したのは。バカでしょ。
ちなみにこの時、なんて聞けばよかったんですか?「オレのこと、好き?」とか。
いやいや、「聞きたい」ってだけでいいっすよ。それか「お前の気持ち、もうわかっているから」って言って、抱きしめて終わりでいいじゃないんですかね。
ちなみに「言わないでくれ」って言われたヒロインの頭は、クエスチョンマークだらけですよ。
私がここまでしたのに、何?このわかってくれない男は!?って。
だからもうヒロインは、他の男に取られますよ。もっと良い感じに女性の気持ちをくみ取れる男に。
鋭い……。実際にこの後、他の男に取られてしまいます。
なるほど、だから主人公はこの最大の山場でヒロインに告白しておけばよかったんですね!
ケンカ大会と勘違いし続ける主人公
前回のデートで告白するタイミングを逃した主人公。大学の寮でケンカ大会を開催します。
彼女に振りむいてもらえないと勘違いした主人公は、強い男ならもっと好かれると思い、ケンカ大会で優勝して見直してもらおうという彼なりの作戦だったのでしょう。
溜まっているからですね(笑)性欲の満たされない一部の非モテは暴力に走りますから。
……。
わかりました、映画に話を戻しましょう。やっぱり女性の前でケンカしないほうがいいんですか?
その子が嫌がるであろうことをやっていることが問題なんじゃないですか?
ヒロインは幼稚な男が嫌いなわけですよ。
何度もそういった描写が出てきました。だけど、この主人公はわざわざ電話して「おい、大会開くから見にこいよ!」ってドヤ顔で言ってますよ。ちょっと頭おかしいですよね。
なんか主人公はもう彼女から嫌われたいのかな?としか思えないです。
そうやって見るんだ……、このシーン。女性がどうこうってわけじゃなくて、好きな女の子の気持ちを読めず、逆に一番嫌われる行動をやっているからダメなんですね。
しかもヒロインに怒られた後、逆ギレしますからね。
「オレはお前のこと好きで追いかけたのに、なんでわかってくれないんだよ!」って。彼女からしたら意味わからないですよね?
女性の気持ちを考えず、自己中心的な気持ちを叫んでいるだけですよね。
そんな人、女性が好きになってくれると思います?ないですよ。
こういう恩着せがましい発言しないほうがいいです。余裕がなくて、キモいって思われるだけなので。
(ヒロイン目線の意見が正論すぎて、なんも言えない。)
なるほど……。じゃあクラトロさんが前回と今回の主人公の行動に点数つけるとしたら、マイナス何点ですか?
んー、マイナスっていうより付き合える可能性は絶望的でしょう(笑)
友人にヒロインを取られる・失恋チャンス
ヒロインにあきれられた主人公は、高校時代の友達にその事実を伝えます。ここから高校の同級生がヒロインを狙い始めて、そのうちの1人の太った男友達と5ヶ月間付き合います。
なんでデブな男友達とヒロインは付き合っちゃったんでしょうか?全然、釣り合ってないじゃないですか?
これは失恋チャンスでうまくゴールを決めた例ですね!彼が、この映画に出てくる男のキャラの中で、一番モテ男のメンタルを持ってますよ!
失恋チャンスは少々聞こえが悪いかもしれませんけど、失恋直後の口説きやすくなっている女の子を狙いに行くことですね
ハア!?そんなの受験落ちた時に肩を抱きしめるのと同じくらい、最低な行為じゃないですか!?
え?何言ってんの?さんざんヒロインがあなたと付き合いたいっていうサインを出したのに、見逃し続けた主人公のほうが最低じゃないですか?
ケンカのシーンでは泣かせてますしね。
もう一度、女性の気持ちを考えてください。
女性はいつも「欲しい時に欲しいところで寄り添える。欲しい時に欲しいことを言ってくれる男性」を求めるんです。
このデブの男友達は、この時のヒロインにとって、一番いてほしい時にいてくれる男性だったんですよ。
しかも失恋直後で傷ついてたはずですから、いつもよりもよく見えたはずです。
つまり、このデブの男友達はヒロインの失恋でうまく慰められたから付き合えたわけですか?
たしかに主人公とは逆のことやってますけど。ちなみにクラトロさんだったら失恋チャンスはどうしていますか?
元カレのことは自分から触れず、「まぁいろいろあるよな」って感じで楽しませることを心掛けるでしょうね。
たとえば肩抱いて、「終わった恋の心の傷跡はぼくに預けて〜♪」ってMr.Childrenの歌詞を歌うとかね!
オレも失恋直後の子とデートの時は、よく歌って笑わせてますよ(笑)
だから言ったでしょ?告白するより先にボディータッチしないと。これでヒロインに男を意識させることができてます。だからこいつは付き合えたんですよ。
でも付き合えてるでしょ?
やっぱり、もし彼女にしたいんだったら、付き合ってくださいという告白じゃなくて「キミは(抱きしめたり、キスしたり、ベッドインしてるから)すでにぼくの彼女だよね」って状態にしないと。
あ、でもこのカフェのシーンで、デブの男友達が「修士号を取ったほうがいい」とか、ヒロインに意見言ってるじゃないですか?
こういうのいらないなー。
あー、女性の話を聞く時に、意見は求められてないってのは聞いたことがあります。
女性は話聞いてほしいんですよね。寄り添ってあげるだけでいいんです。
女性を肯定はしても、「したほうがいい」とか、「こうするべき」という意見は避けたほうが賢明ですね。
(この人、ベッドインするとかいうトンデモ理論を別にすれば、すごく女性のことを気遣えてるな……。)
大地震発生・災害メンテ
デブの男友達と別れてから2年後。台湾で大きな地震が起こります。ここで久しぶりに主人公はヒロインに連絡を取りました。果たして2年後の連絡は、2人の距離をもう一度縮めるのか?一発逆転を期待しながら見るシーンです。
あ、地震だ。この映画での地震は、1999年に台湾の中部で実際に起きた大地震を指しています。
これは台湾の20世紀で一番大きい地震だったそうですよ。
台湾人、大地震の経験ないからビビっちゃうだろうな。
お、主人公が携帯持ちましたね。おい、非モテ(笑)お前、誰に電話すんだ?
あ、クラトロさん!こういう地震の時に女の子に連絡すると、相手から好印象を得られるとかないんですか?
ありますよ(笑)不謹慎ですけど、ナンパ業界では災害メンテって言葉があるくらいですから。
正確に言うと、「災害メンテメール」って言葉ですね。
ナンパ業界では一定期間、連絡していなかった女性に連絡することを
「メンテメール」と呼んでます。
例えば「いま台北に旅行来て小籠包食べてるよー」と画像つきのメッセージを送ったりします。
まぁまぁ、ありますよ。でも不謹慎だけど、自然災害に関連づけてLINEを送ると、もっと返信率が高いんですよ(笑)
やっぱり返信率が高いのは、女性側も心配してるメールが送られてると悪い気はしないからじゃないですか。
オレも今はあんまりやらないですけど、昔は台風があったら、「よっしゃー!送るぞー!」って気合い入れてLINEしましたね。
ちなみにクラトロさんは、どんなふうに災害メンテのLINE送ってるんですか?
「電車乗れた?大丈夫?」とか。あとは、東南アジアの水害で、子供が楽しそうに遊んでる画像をネタで送ってました(笑)
「近所の〇〇駅前こんな感じだけどそっちは大丈夫?」とか(笑)
でも、ぼくの中学の同級生の女の子も、東日本大地震で元カレから連絡きたのがきっかけでヨリが戻って、その後結婚した例がありました。
それだって本質は災害メンテじゃないっすか?(笑)オレだって心配しているの事実ですからね。
ぼくは全然送ったことないので、気遣えてないって思われていたのか……。
このシーン、ナンパ業界的に言えば、災害メンテなんですね。どんどん最初に観た時の映画の感動が薄れていく……。
まあまあ。悪くはないっすね(笑)この主人公にしてはよくやりましたよ。
まあ世話焼きの台湾人だからシンプルに、ヒロインを心配して連絡したんでしょうけど。
あ、見てください。ヒロインに新しい彼氏ができちゃいました!
ほーら、主人公がバカだから、ヒロインに彼氏できちゃった(笑)
だって彼氏を放っておいて、主人公と電話しているじゃないですか。うん、まだ抱ける。
何回も言いますけど、これ、そういう映画じゃないんですけど。
あ、すみません(笑)だけど、少なくても主人公に、まだ興味はありますよ(笑)
余計なこと言うな!こんなこと言うから、彼女の”過去の男フォルダ”に入っちゃうんです。
現在の恋愛対象ではなく、彼女の思い出の人に自分からなろうとしちゃってるってことですね。
モテない男は、変に格好つけるからダメなんです。
主人公はランタンのシーンでも格好つけてたけど、ここでも格好つけてて、全然学んでない。
そうじゃなければ、チャンスはあったと思いますよ。だって彼氏を残して主人公と電話したヒロインは、「彼氏できた?」って主人公からの質問に答えなかったんですもん。
でもこの主人公が勝手に昔話風にしちゃったから終わったという。
骨の髄まで非モテなやつですね。
聞いてて胸が痛い……。まるで自分のことを言われているみたいです。
数年後の結婚式と最後まで幼稚な主人公
とうとう結婚式のシーン。ヒロインは結局、主人公でもなく、彼の同級生でもない男性を夫に選びます。
結局、主人公の10年以上の片思いは叶わなかったのです。そこで主人公はある行動に出るんですが……
さて、ラストシーン。ヒロインの結婚式シーンです。結局ヒロインは主人公よりイケメンではない、おじさんの旦那と結婚しちゃいましたね。なんででしょうか?
それはヒロインの旦那が、さっきオレがダメ出しした「失恋して悲しんでいる時」とか「ヒロインからクソテストされた時」などに、いい感じに振る舞えたからじゃないんですかね(笑)
主人公はイケメンだけど、ヒロインをいい感じにできなかったのでNGです。
大事なのは顔じゃなくて、女性に振る舞う行動なのか……。
そうです。でもこの映画、ラストシーンまで本当にムカつきますね!
え、どこがですか?10年間、相手に届かなかった片思いだったけど、最後に嫉妬せずにヒロインの幸せを願うってところに泣けるポイントがあるんじゃないですか?
ハア?だってこの主人公、自分のせいで失敗し続けて恋を成就させられなかったのに、好きな人の幸せを願うとか、格好つけているんじゃないよ!
思い出してください。この主人公、ヒロインのやってほしくないことを散々やった挙げ句、ケンカのシーンで逆ギレして開き直ってますからね。最低ですよ。
うっ……。たしかにぼくは男性目線で10年間し続けた片思いだと共感しちゃってました。
だけど、クラトロさんのいうように女性目線で見ると、主人公はヒロインの気持ちを10年間くみ取れなかった最低なヤツなんですね……。
死にたくなってきました……。そうか、ぼくは男性目線で共感していたからモテないのか。
その上、この主人公はラストシーンでも格好つけてますよね。腹立つわぁ~。
ほらほら、最後まで開き直ってる!だからオレは全然感動できないんです。
女性を口説くって、そういうのじゃねえんだよなあ。
わかります?ちゃんと現実を見て、なぜ自分の言動が女性に響かなかったのか、反省して直さないと!
10年間片思いしているのかもしれないけど、このセリフを最後に言うってことは、まったく成長してない証拠です。
ヒロインに好かれようと努力してたら、こんなセリフ出てきませんからね。
女性にありのままの自分を好きになってもらおうなんて甘い考えは、クソですよ!
まるで過去の自分のことを言われているようで、胸が痛すぎます……。
ラストシーン・モテは努力で作られる
あ、ラストシーンの回想に入りましたね。10年間の片思いは届かなかったけど、パラレルワールドで2人は結ばれていたらという主人公の空想です。
オィィィィ!!!!だから、お前の妄想でいい感じにするのやめろっ!
バカ言ってんじゃないよ!
わかります?モテない男は、こういう自分勝手な妄想に走るからよくないんですよ!
勝手に自分の中で付き合ったことにして、まったく10年間努力してない。だからモテないまんまなんです。
オレなんて女の子にモテるために、毎日、髪や服装に気を使って清潔感出せるようにしてます。太りやすいからジムに行って、体型維持もしてる!
女性との会話を弾ませるために、化粧品などのトレンドをチェックしたり、おしゃれなレストランやカフェを新規開拓してます。
あと毎日5人は出会った女性にLINEして相手が何しているか気遣ってるし、デートしたら自分のデートの失敗をブログやツイッターに備忘して、どこが相手に響かなかったのか反省してるんです。
……(以下、延々とこの話が続く)
この人、やっていることはチャラいけど、人としてはめっちゃ努力してる
この回想のシーンでまともなのは、謝っておけばよかったと主人公が後悔するシーンだけですよ。「キミの嫌がることをして傷つけた。ごめん」とちゃんと言わなきゃダメなんです。
ヤバい、ようやくこの映画で感動しちゃいけないってわかった気がする。
ぼくらはこの主人公に共感してたら、全く努力しないで、女性にモテたいと言ってるのと同じなんですね。
わかりました?妄想に逃げないで、現実と向き合って、女性に振り向いてもらうために常に努力しないと。
この映画でいいのは、エンディングの主題歌の曲だけですよ(笑)
台湾人はみんな知っているから、女性の前で歌うとめっちゃウケるんですよね〜♪
(努力しているけど、やっぱりこの人、超チャラいな)
映画を観終わって
ありがとうございます。クラトロさんのナンパ目線の意見、ところどころ頭おかしいと思いましたけど、徹底的に女性目線で気遣っててて勉強になりました。
やっと、この純愛映画で感動したら、モテない理由がわかりました。
ぼくは主人公目線で感情移入してたから、ダメだったんですね。
そうっすね。やっばり恋愛って相手の気持ちになって考えないと。
ぼくも主人公みたいに、台湾人の女の子を1年半追いかけたことがあったんですけど、ずっと片想いのまま終わっちゃったんですね。
でもクラトロさんの話聞いてたら、一方的に好きだという想いを持っていただけで、相手の気持ちを考えてなかったことがようやくわかりました。
去年台湾人と結婚して、来年子供を出産する予定らしいです。
昔はあの映画を見て、自分を重ね合わせて泣いたけど、それだとダメじゃないですか。
映画の世界は作り物の話だから結ばれなくてもいいけど、ぼくの話は現実なんだから不幸なままだし。
だから、ぼくも努力して女性に振り向いてもらえる男を目指します!
おっ、いいじゃないですか。オレのような女性に優しい男が1人でも増えるのを期待してますよ。
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https://maeharakazuhiro.com/iihito/
なんだかうまくいかないぼくらの恋愛。
実はその原因、ぼくらがマンガやドラマで見てきて毒されてきた、「間違った恋愛観」にあるかもしれません。
恋愛の疑問をナンパ師にぼくが聞いて、恋の疑問を解き明かすイベントを、2019年8月25日(日)に開きます。
トークの内容は、
「こち亀の両津勘吉は一見持てなさそうだけど、ナンパ師的に見れば絶対持ててないとおかしい」
「林志玲がEXILE・アキラと結婚したのは、宇多田ヒカルがイタリア人と結婚した理由と同じ」
「恋愛は就活と同じ。女子大生は就職最難関の人気企業だと思え」
などなど、台湾関係の話題もあります。
このブログ記事でやった、「3回目のデートで告白してもフラれる理由を、150人抱いたナンパ師に台湾純愛映画で解説してもらった」と同じく、非モテのぼくがナンパ師にいろいろ質問するのを現実のイベントで再現する予定です。
・[ イベント参加券(1)・当日現金払い ] :4000円
・[ イベント参加券(2)・当日現金払い ]レディース割引価格:2000円
このイベントの応募方法は、peatixチケットで購入する形です。
こちらから申し込めるので、興味ある方は是非!
定員は30名で、現在16名まで埋まっています。
8/25(日)豪商クラトロ・まえちゃん/夢を叶える非モテ のチケット購入リンクはこちらです
台湾ナンパ師・クラトロの紹介
豪商クラトロ(@clubtropixxx1)女性を追いかけ世界を奔走する海外ナンパ師。台北在住。欧米やアフリカなど世界25ヵ国でのナンパを経験。
英語と中国語を操り、国内外問わず抱いた女性の数は150人。不定期で海外ナンパツアーを主催して多くの日本人男性を海外の戦場へと導く。詳しいプロフィール
ブログ:豪商元年のオリンピック
台湾非モテブロガー・まえちゃんの紹介
まえちゃん@Maechan0502
台湾でブログを書きながら生活するプロブロガー。台南在住。8年間彼女なし、8回連続告白失敗という実績を持つ。
フィリピンの英語学校で出会った台湾人を追いかけて、オーストラリアで告白して振られる。その後台湾でも同じ子に振られる。
その時の記事
2016年のクリスマスはおごればモテると勘違いし、出会いアプリで出会った台湾人女子に実行。悲劇を生む。
その時の記事
等々、数々の悲しい経験をめげずにブログにつづっている。
ブログ:あしたはもっと遠くへいこう
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