あなたは食べるとお尻から油が出る幻の魚・バラムツを知っていますか?
しかもそれが台湾で食べられるコトを……。
どうもこんにちは、台湾在住4年目のまえちゃん@Maechan0502です。
さてこのバラムツ、白いマグロと言われるほど美味しいのですが、危険なので日本では売られていません。
ええ、美味しいけど、サラリーマンがお尻からお漏らししたら、日本経済の生産性を著しく下げてしまいます。だから禁止されているんですね。
しかし今回、ぼくと友人が台湾一周していたところ、この危険な魚のバラムツを一度ならず、三度も発見してしまいました。
こうなると、やることは一つです。
「この目の前にあるバラムツ。台湾ブロガーのぼくが食べて、日本のみなさんに新しい台湾の魅力を布教せねば!」
というわけで、わたくし、イエス・キリストやブッダに並ぶ使命感を覚えてバラムツを食べたのですが……、
翌日には自分の下半身が驚くべき惨劇に襲われました……。
なので、バラムツ教の教祖様になるのはいったん取りやめて、台湾バラムツ研究所の研究員として現状を正確にレポートしたいと思います。
では行ってみましょう。
※ このブログ記事には、33歳が書いたとは思えないほどの不適切な告白が含まれているので、気分を害されたくない方は読まないことをお伝えします。
台湾の南部・嘉義市でバラムツと初めて出合う
まずぼくが最初にバラムツを食べたのは、台湾の嘉義にある熱炒(台湾式居酒屋)です。
一緒に旅行していたナンパ師兼豪商のクラトロさんが、以前旅行した時に発見したらしく、深夜0時にぼくを呼び出してプッシュしてきたのでした。
「まえちゃん!ここの居酒屋に日本では販売禁止のうまい魚があるから、ネタとして食べてみようぜ。
食べ過ぎると、尻から油が出るんだ!」
(ハア!?尻から油!余計なものを探してこなくていいのに)
心の中ではそう思っていたのですが、こちらも台湾一周中の身。
台湾の新しい魅力を発見して伝えたいという使命感にかられ、ぼくらは「味噌油魚(中国語でバラムツの味噌焼き)」を食べたのでした。
しかしぼくはここで、幸か不幸か、バラムツに裏切られてしまいます。ビビって口の中にバラムツを運んでみたら、こんな感想が口から飛び出たのです。
「うっ、うまい……」
そう!バラムツの切り身は、意外なほど美味しかったのでした。
味は脂が乗っていて、ぶりの上位互換と言ったらいいでしょうか?
料理方法も西京焼きのように甘い味噌焼きで、これならまた食べたいという味でした。
「ほら、オレが言った通りでしょ?」
隣にいるナンパ師は、ぼくの美味さに驚いた顔を見て、笑っています。
「たしかにうまいね……!」
翌日以降、懸念していた油もお尻から出なかったので、ぼくは安心したのでした。
そして「次は刺身も食べてみたい」と考えるまでに至ったのです。
ただ、この時のぼくは「バラムツの刺身を食べたい」という出来心が、自爆テロを引き起こす危険思想であるとは、知る由もなかったのでした……。
本命 バラムツの刺身を、台湾の南にある東港の漁港で発見する
数日後、我々は自転車を走らせて、台湾の屏東県にある東港(ドンガン)という港町にやってきました。
この台湾の港町は、マグロが食べられる場所として有名です。
ここに一泊した時、ぼくは偶然ホテルで「油魚子(バラムツのカラスミ)」という文字を発見してしまいまいました。
うーん、怪しい……。
バラムツのカラスミがあるのなら、きっとこの街にはマグロだけでなく、バラムツもあるはずです。
しかも東港はマグロの刺身で有名なんだから、きっとバラムツの刺身もあるに違いありません!
普段は注意不足で、新幹線の中に30万円のカメラを置き忘れてくるくらい頭が鈍いぼくですが、
こういう時だけは、いらない鋭い直感が冴えまくっていました。
なので、一緒にいる中国語が堪能なクラトロさんに「魚市場でバラムツの刺身があるか聞いてくれない?」とお願いすると……、
ありました!
東港の魚市場の187番と書かれたお店に、バラムツの刺身が売っていたのです!
「どうやら350台湾ドル(約1,300円)くらいで食べられるらしいよ」
彼が聞いてくれたので、ぼくらは注文することに決定して、席で待ちました。
すると、10分後。
……。
…………。
………………。
ぼくらの前には、異常な量のバラムツの刺身が置かれていました……。
数えてみると、33切れあります。
うっ、この量のバラムツは、どう考えても致死量ではないでしょうか?
明日がヤバそう……というか、たぶん『俺たちに明日はない』状態になってしまいます。
他の人が書いたネットの記事にも「3切れまでが限界だ」と書いてあるし……。
【関連記事】
巨大深海魚を釣って食べたら尻から油が!! :: デイリーポータルZ
https://dailyportalz.jp/kiji/120224153792/page/4
でも、ええい、ままよ!
ぼくは箸を取って、バラムツを掴みました。バラムツの刺身を醤油皿の醤油にひたすと、一気に醤油の表面にバラムツの油が浮いています。
こ、この油の量。ただ事ではありません。
しかし、恐る恐る口に運んで食べてみると……、
うっ、うまいです!やはりバラムツはうまい!バラムツの刺身は、噛めば噛むほど油が出てきます。
他の魚の味でたとえると、ぼくはヒラメの縁側をもっと油っぽくさせた味だと感じました。
一緒に分け合って食べたクラトロさんは、「白身のトロを食べてるような感じだね」と言っています。
うーん、さすが一部の物好きには、「大人用のおむつをしても、食べたい刺身!」と言われる幻の魚です。
これが美味しい刺身だと称されるのも、納得の味でした。
しかしうまいと言って食べていたものの、1人で15切れ以上食べるのは飽きてきます。
そしてインターネットに「バラムツの刺身は3切れまでにしましょう」と警告されていた意味を、ぼくは翌朝に「嫌!」というほど思い知るのでした……。
バラムツを食べた翌朝
バラムツを食べた翌日。ホテルのベッドで寝ていたぼくは、自分のお尻に異変を感じて、目を覚ましました。
どうやらお尻のあたりが湿っているのです。そして臭います。
「はてオレは昨日、魚カレーでも食べたのかな?
いや食べたのは、バラムツ……!」
まさか……。
ぼくは慌ててトイレにダッシュしました。
あわててパンツを脱いで見てみると、股間とお尻を覆う部分が全部濡れています。
そして便座に座る同時に、自分のお尻からナイアガラの滝が止まりませんでした。
これを異常事態と言わずして、なんというでしょう。
最近生まれたうちの甥っ子の0歳児でさえ、ここまで過激にお漏らしはしません。
しかしこれはまだ地獄の始まりにすぎませんでした……。
5分くらいした後です。
もういいかと思って振りかえって便座を見ると、ぼくは一瞬タイにいるようは錯覚を覚えました。
ええ、便器がトムヤムクンなのです。
座っていた部分は、全体的に赤茶色いし、水面(みなも)には油が膜を張っています。
きっとオレはもう、人生でトムヤムクンを食べられないだろう……。
そんな感慨に一瞬浸ったのですが、現実は容赦なくぼくを物思いにふける哲学青年から、狭いホテルのトイレに引き戻してきました。
うおー!!ストップ!ストップ!誰かオレの股間のシャウトを止めてくれぇ!
そう、自分のお尻が便座を抱いて離さないのです!
止まらぬ油。ただよう魚と油の匂い。そして油がいつ止まるかわからない恐怖。
やっとぼくはネットメディアが書いていた「バラムツを食べると、お尻から油が出てくる」という表現の意味と恐怖を、身体を張って理解したのでした。
いや、ぼくはバラムツを15切れ以上も食べた自爆テロを起こした人間として、一つ訂正したいことがあります。
確かにバラムツを食べると、お尻から油も出るけど、昨日や一昨日食べたものも出てくるのです。
そこをあらゆるネットメディアは言い忘れてます。
お尻から魚オイルカレーが出てくる。
これが限りなく事実に近い表現でしょう。
お尻から油が出てくるというマイルドな表現はアウトです。
また「パンツを洗わねば」と思ってゴシゴシと洗いましたが、夜になっても臭いは取れませんでした…。
魚と油と下痢臭いのです(あっ、ついに直接的な表現をしまいました。)
これは完全にアウトです。
「こんなもん二度と履けん!」
とあきらめてぼくはゴミ箱にダンクシュートを叩き込みました。
異国の地の台湾でバラムツを食べると、薬局に駆け込み、〇〇を買うことになる
バラムツを食べると、一日生活しているだけで、自分のお尻から油と〇〇がミックスされて出てくる。
しかもなんの前触れもなく……。という異常事態になってしまいました。
このままだと、また新しく履き直したパンツも、油まみれにして捨てざるを得ません。
なので、ぼくは一緒に旅行していた相方のクラトロさんと一緒に、ドラッグストアにオムツを買いに行くことになりました。
しかしここは台湾。どれが大人用の紙おむつなのかわからないのがネックです。
これが台湾でバラムツを食べる二重の障害だと言えるでしょう。
そこで台湾のドラッグストア・コスメドでさまよって探したあげく、ぼくらが「あ、これは知っている!」と思ってた手に取ったのは、
ソフィーが出しているウィスパー超熟睡シリーズ。
ええ、生理用品ですね。
まさかこんな時に生理用品のお世話になるとは……。
人生わからないものです。
しかし大人用の紙おむつはどれかわからないし、お尻からは勝手に油が出てくるので、事態は一刻を争っています。
なので、迷うことなく購入して、ぼくはコンビニのトイレで装着しました。
そこからの効き目は圧倒的でした。
漏れは完璧に防ぐことができ、ぼくは翌日のお昼くらいにようやく、バラムツの油の苦しみから解放されたのです。
油がやんだのは、バラムツの刺身を食べてから、ちょうど48時間後の出来事でした。
まとめ バラムツは美味しくて台湾全土で食べられるけど、食べ過ぎてはいけない
東港でバラムツを売る
死の商人販売員とパシャリ
というわけで、ぼくが台湾でバラムツを食べて起きた丸二日間のレポートは、これで以上です。
この後にもぼくらは、台北市の近くにある宜蘭県の羅東という街での熱炒(台湾式居酒屋)で、バラムツ(油魚)の焼き魚を発見して、食べました。
そしてまたお尻から油を流すことになるんですが……。
なぜか一緒に同じ量の食べていたクラトロさんは、全然油を流さなかったので、個人の身体によるみたいです。
でも身体が頑丈でない人は、刺身3切れ分でやめておいたほうがいいと感じました。
ええ、ぼくのように漏らしたくなければ……。
バラムツ(日本では食べられない。ググるな危険)が乗ってる刺身盛り合わせ、はいいんですけど、カツオのタタキに普通にマヨネーズが添えてあるんですよね。美味しんぼが台湾で布教した説。 pic.twitter.com/IVt8iPjttb
— 阿學 (@manabu_yonesaka) 2018年8月27日
また台湾のバラムツ事情を調べてみると、どうやら台湾の全土でバラムツは食べれるみたいです。
台北市の居酒屋でも刺身の盛り合わせを頼むと、しれっと3切れほどバラムツを紛れ込ませてきます。
まったく異物混入が激しいと言えるでしょう。
他にも熱炒(台湾式居酒屋)でも、「油魚」というメニューを見つけたら、それがバラムツです。
日本では販売が禁止されているバラムツですが、台湾だと比較的簡単に食べられます。
少量なら問題ないので、台湾で日本では食べられないものを食べたい人は、どうでしょうか?
ただ食べすぎには本当に要注意なので、オムツの着用をオススメします。
それでは楽しい台湾旅行を。
ではまた。
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