外国人選手に日本のプロ野球界でで56本目のホームランを打たせることは、日本が変わるキッカケになる

「マエハラ、野球しようぜ!」

「うん、わかった。でもおれ、全然野球やったことないよ」

「大丈夫、バッターボックスに立って、おれの投げる球を振ればいいんだよ」

そう言って、小1の頃、バッターボックスに立ったまでは良かったのだけれど、誘ってきたノーコンピッチャーだった友人の牛久くんに5球中3発もデッドボールを食らって、泣いて帰ってきた覚えのあるマエハラです。

 
あれからやる方の野球は全然やっておらず、ひたすらぼくはウォッチ専門です。高校野球の応援では観客席のチアガールの応援ばかりしていました。
 
ところで最近日本のプロ野球界の話題といえば、バレンティンというヤクルトのバッターがホームラン日本記録の55号を超えられるか、超えられないかで注目が集まってます。

 

Img 489062 64237924 0時の人 バレンティン ヤクルトファンは一度はバレンティンデーというしょうもない親父ギャグを思い浮かべるらしい

プロ野球は10月の頭くらいまで日程が組まれてるので、まあ普通にいけば超えられるんじゃないかと普通の人は思うハズなんですが、でもこれがちょっと違うんですよ。
 
日本のプロ野球界は王貞治が打ち立てたこの年間55本本塁打という記録を外国人が更新しようとすると敬遠しようと邪魔しようとしてきた歴史があるんですね。敬遠とはバッターがボールを振れないところになげて、勝負しないという作戦です。

これまで’85年のランディ・バース(阪神)が54本で、’01年のタフィ・ローズ(近鉄)と’02年のアレックス・カブレラ(西武)が55本で、それぞれ1試合ずつだが四球攻めという洗礼を浴びている。

 
近年はこの二つの例が有名なんですが、さて今回問題になっているのはまたバレンティンは敬遠されるのか?ということです。
 
日本の記録は日本人によって破られなければならない。
 
そういって過去の外国人選手に対する敬遠騒動は起こされてきたのですが、果たしてそんな理屈があれから11年後の今も通用するのでしょうか?
 
今回この海外旅行&ワーホリブログ「あしたはもっと遠くへいこう」ではまったくいつもと関係ない野球という話題を出して、いつになったらコイツはチアガールの話をするんだ?と思いの方もいると思いますが、

今日はチアガールがスカートの下に履いているのは 短パン or パンティー?という話ではなく
 
野球とグローバル化というスーパーシリアスな話と組み合わせて考えてみたいと思います。
 

What’s the globalization? 
 
さてグローバル化、グローバル化と最近叫ばれてきていますが、ようはそれって世界中のみんなが同じ価値観とルールの中で競争するようになってきたということなんですよね。
 
つまり今まで1980年代、1990年代くらいまでは国内トップを取ればそれで天下を取ったと言えたことが、グローバル化によりそれが通用しなくなってるということです。
 
実際に野茂がメジャーに行く前は、日本のプロ野球で優勝することが国内のちびっ子野球少年にとって最高の夢でした。
 
でも最近だと高校球児の夢がプロ野球を経由する前にメジャーで勝負したいと発言した、大谷翔平くんのような高校球児も現れてしまうところまできてしまったワケです。
 
イチローもそうです。日本のプロ野球が世界一なら日本で三千本安打でも四千本安打でも達成すればいいのに、メジャーリーグの方がレベルが高いからといって、向こうで活躍する。
 
それが21世紀に入ってハッキリと打ち出された野球界のグローバル化、つまり「世界トップクラスの場所で活躍する」という意味だとぼくは感じます。
 
じゃあです。今回このバレンティンを「日本の王さんの記録を守るために敬遠する」ということが起きたら、それはどれほど価値のあることなんでしょうか?
 
世界(つまりここではメジャーリーグ)は力さえあれば誰にでもチャンスを与えているのに、日本は日本で独自のルールと価値観を大事にしようとする。
 
なんか江戸時代の鎖国という言葉がデジャブしますけど、すごい国内だけしか見てないと思うんですよね。
 
そしてメジャーリーグを見たら、日本人であるイチローがメジャーの年間最多安打を打った時に、誰も敬遠なんてしてないんです。
 
メジャーリーグは外国人であろうと誰にでも力があれば自由に競争できる。
 
でも日本のプロ野球はそれを認めてこなかった。
 
なんかこうみるとプロ野球界のア・ナルのホールの小ささが際立つんですが、ぼくはもうそろそろいいと思うんです。
 
少しでもプロ野球界を盛り上げたいなら、少なくとも誰にでもチャンスは平等に与えられるべきでしょう。
 
今の日本ってこういう問題がすっごく多くて、TPPだって統一のルールで輸入ルールの取り決めをしようとすると「日本の農家がきっと海外の安い農作物に絶対勝てないから、日本は独自のルールでやろう!てか、政府が守ってくれ!ついでに補助金をもっとGive me!!」みたいな戦わずしてガラパゴス化しようとする話と被るし、
 
どんどん世界は開かれているのに、日本だけ未だに自分たちのルールでやっていこうという動きが表面化していると思います。
 
今まではそれで良かったかもしれないけど、もうそれは効かなくなってるとぼくは今回海外でも感じました。
 
だから今回ぼくはバレンティンにはこのプロ野球界のハリボテみたいな聖域を簡単に打ち破ってほしいし、どの日本人のピッチャーにも敬遠なんてしてほしくはありません。
 
なぜなら外国人選手への差別を許しつつ、メジャーで活躍するイチローへは賞賛するって行為はものすごく矛盾してるし、恥ずかしいことだと思うからです。
 
それにぼくとしては王さんは偉大な選手なんだろうけど、それは昭和を生きた人たちにとっての思い出です。21世紀で生活するぼくらにとってそんな思い入れのない古い記録を守られても、変わってしまった時代を認めようとしない外野の声は今の日本で息苦しさを増すだけです。
 
というわけで、バレンティンがいつこのホームラン記録を塗り替えるか?それを敬遠せずに堂々と勝負できるか?という問題は
 
日本人の意識が昔の仲間内のルールを捨てて、どれだけグローバル化でワールドスタンダードを意識できるようになったか?
 
それがわかる面白いモノサシでもあると思うので、ぜひ注目してみてください。もちろんぼくは敬遠させる余裕もないくらいに、彼が9月のアタマくらいに記録を更新してしまうことを願ってます!

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こんなふうに余裕でね
 
ではまた!

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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