日本にいながらシェアハウスで外国人と一緒に住んでみませんか?
こんにちは。1年間オーストラリアワーホリ生活で外国人とのシェアハウス暮らしをしていたまえちゃん@Maechan0502です。
さて日本では「若者の一人暮らし=ワンルーム」が当たり前ですが、欧米やオーストラリアなどの海外に行くと「若者の一人暮らし=シェアハウスでの共同生活」が常識です。
だから欧米圏の海外留学やワーキングホリデーに行くと、日本人でも家を探す時に「シェアハウスでの共同生活」を選ぶことになります。
ぼくもオーストラリアのワーホリでも1年で3つのシェアハウスに住んでいました。
しかしぼくは日本にいなかったから知らなかったんですが、どうやらここ数年間で日本でも外国人と住めるシェアハウスが増えているそうなんです。
今回東京近郊と関西、韓国と台湾でもシェアハウスを運営してるボーダレスハウスの青山さんに
「よかったらうちの東京にあるうちのシェアハウスを見学に来て、内容をブログにレポートしてもらえませんか?」
と話の依頼を受けたので、日本で運営されてるシェアハウスをレポートしてみました。
行ってみたらネックになる部分もあるけど、全体的にかなり良いところだったので、もし日本で外国人と住むチャンスを探しているなら参考にしてみてください。
ではいってみましょう!
2016年12月某日、東京の鵜の木にある「ボーダレスハウス」に行ってみた
今回やってきたのは東京都大田区鵜の木駅にある「ボーダレスハウス 鵜の木」です。「ボーダレスハウス 鵜の木」は東急多摩川線の鵜の木 (うのき) 駅にあります。
シェアハウスは下町感満載なところにあり、なんとなくぼくの地元の横浜市に似ていました。
家の管理は「(株)ボーダレス・ジャパン」になっており、日本の会社が運営しているシェアハウスなのが見て取れます。
カメラ付きのインターホンもあって、オーストラリアのシェアハウスよりもセキュリティーは抜群です!あ、比べるところが違うか……。
それではさっそく中に入ってみましょう。
ボーダレスハウスの間取り
さて今回案内してもらった「ボーダレスハウス」の青山さんの説明によると、既存の物件をシェアハウスにしたものではなく、いちから「ボーダレスハウス」が設計をしたたそうです。
特に「ボーダレスハウス 鵜の木」のポイントは
どうすれば一緒に住んでいる人が交流できるシェアハウスにできるのか?という部分にこだわり、コミュニティーデザイナーにアドバイスをもらって設計した
そうです。
提供:ボーダレスハウス
だからボーダレスハウスの形が「ロの字型」になっており、どの場所にいても一緒に住んでいる住人の動きがわかるようになっているのが特徴です。
「ボーダレスハウス」という会社は「国際交流のできるシェアハウス」というコンセプトにこだわっており、一番力を入れているようでした。
ボーダレスハウスの玄関
入ってみると、ボーダレスハウスの玄関はこんな感じでした。フツーに住んでいる人のいるシェアハウスに行ったので、超生活感が溢れています。
ボーダレスハウスの部屋
提供:ボーダレスハウス
続いて部屋です。それぞのボーダレスハウスの住人の部屋は、カーテンを閉めなければ中が覗けるようになっていました。(プライバシーの侵害になるので、シェアハウス側からお借りした写真を使っています)
提供:ボーダレスハウス
これは玄関に入ってすぐ右側にあった部屋なのですが、部屋の中が見えるようになっています。
提供:ボーダレスハウス
部屋はロフトになっており、一階の部分は机やクローゼット、はしごを登るとどの部屋もベッドになっているようです。
ボーダレスハウスのシャワー室
またぼくがシェアハウスらしいと思ったのはシャワー室でした。
ボーダレスハウスには浴槽がなく、シャワーのみ!!
ぼくの住んでいたオーストラリアのメルボルンのシェアハウスのシャワー室
ぼくの住んでいたオーストラリアのシェアハウスは、どれも上のような写真のシャワーだけだったので、かなり外国っぽいと感じました。
なんでも浴槽があっても外国人は使わないので、掃除当番が回ってきた時につい不平不満が出るからだそうです。
日本人はちょっと浴槽がないとキツイかもしれませんが、日本に住んでいるならスーパー銭湯が近くにあるので問題ないでしょう。
ボーダレスハウスの洗濯室と干すスペース
続いて洗濯室はこちら。洗濯機のみで、乾燥機はありませんでした。
干す時はシェアハウスの「口の字型」の真ん中の部分に干すようです。
ボーダレスハウスのキッチン
部屋、浴室、洗濯室と続いたので、次はキッチンとリビングルームです!キッチンとリビングルームはセットになっていて、ご飯を作ろうとすると、必ず誰かリビングにいる人と会話するようになっています。
他は廊下と個室、浴室なので、どこか共同スペースに出るとしたらここのテーブルに座るしかありません。
キッチンにはコンロ、オーブン、レンジ、炊飯器、冷蔵庫、おまけにお湯を沸かすケトルまであって充実しています。
提供:ボーダレスハウス
これならご飯を作りつつ、テーブルに座っている誰かと自然と話すことになるでしょう。
ぼくの住んでいたオーストラリアの3つ目のシェアハウスが、まさにキッチンとリビングが一体となっていたスペースだったので、ここにいると話が弾むんだろうと感じます。
日本のシェアハウスでアットホームな雰囲気を作ることは難しいと思っていましたが、かなり力を入れているようで、ぼく的には期待が持てました。
シェアハウスのルールとコンセプト
ボーダレスハウスを案内してもらった青山さん
見学した部屋の内装はこんな感じです。ボーダレスハウスの青山さんの話を聞くと、
- ボーダレスハウスは東京と東京近郊に75棟、関西で4棟運営
- 日本だけでなく、韓国に26棟、台湾に16棟展開
- 日本のボーダレスハウスに住んでいれば、韓国や台湾のシェアハウスに無料で泊まれるサービスあり
- シェアハウスに住む住人の比率は日本人、外国人が半々になるようにしてる
- リビングルームを取り、必ず交流のスペースをシェアハウス内に作っている
- 平日の夜や週末、誕生日や季節ごとのイベントをシェアハウスごとや全体で開いている
という説明を受けました。日本人と外国人の比率が半分なのは、シャイな人でもまわりの日本人の助けで交流できるし、とても良さそうです。
シェアハウス内で使う言語は日本語、英語なので、英語の勉強にも良さそう。
ただ他のスペイン語や中国語オンリーのシェアハウスはないそうです。だからたとえばスペイン語などの言語を話す人と交流したければ、あらかじめスペイン人が住んでいるシェアハウスに引っ越さなくてはなりません。
またその人が去ってしまっても、次に引っ越してくる人はスペイン人とは限らず、台湾人やイギリス人などが引っ越してくる可能性があります。
あくまでも英語と日本語を中心にシェアハウス内の交流は成り立っているようです。でも英語圏に行く人ならぼくは非常に良いと感じました。
実際にボーダレスハウスに住んでいるオーストラリア人に、アレコレ本音を聞いてみた
しかしここまで話を聞いてきて、たしかに良いシェアハウスだとぼくも感じましたが、気になるのは住んでいる住人の生の本音です!
「ボーダレスハウス」の青山さんがぼくに丁寧に説明してくれましたが、やっぱり運営側の人なのでどうしても悪い部分は口ごもってしまう部分があるはず。
いや、正直に話そうとしてもネガティブな部分をなんとかポジティブな言い方にしてしまう部分はあるはずです。
だけど運がいいことに、このボーダレスハウスに引っ越してきて3日目のオーストラリア人のJ・キクチくん (オーストラリア国籍)がいたので、即席でインタビューしてみました。
ボーダレスハウスの良いところ
ぼく:なぜこのシェアハウスを選んだんですか?
Jくん:ここのシェアハウスの料金表が見やすかったからです。他のシェアハウスのホームページは最初に書いてある値段は安いけど、サービス料がかかったりして結局高くなるんで、わかりやすいここを選びました。
あとここの会社のホームページ、プロフェッショナルだったのも良いところ。他の会社のホームページ、見にくいんだもん。
ぼく:ぼくはまだ見てないんですけど、そうなんですか?
青山:あー、他社さんのホームページはなんというか物件紹介のような形が多い気がします。
引用:http://www.borderless-house.jp/jp/
でもうちはホームページ全体に国際交流してる写真を載せいていて、「交流を楽しみたい!」と思っている人が興味を持ってくれるようにしています。そこが違いだと思いますね。
ぼく:そうか、ここは本当に住人との交流に力入れてるんですね。Jくんはもうシェアハウスメイトには全員会いました?
Jくん:このシェアハウスに住んでいる人の名前は全員覚えました。
ぼく:お、早いですね!ここに住んでいる人は自分入れて8名でしたっけ?
青山:はい、ここは日本人4人、外国人4人のボーダレスハウスですね。
ぼく:ここに入居する前に、なんか心配してたことはあります?
Jくん:ぼくの部屋、キッチンと洗濯機のすぐ隣だからうるさいかと思ってたら、あんまうるさくなかったです。
ぼく:いいですね。防音大事。
青山:あ、これは裏話なんですけど、ここのシェアハウスはけっこう壁を厚くしてるんです。
ぼく:なるほど、ちゃんと配慮されてるんですね。普段ここのシェアハウスの住人とは何語を話すんですか?
Jくん:まだ住んでから3日だけど……、話すときは日本語で話してます。英語のほうが得意だけど、日本語も話せるんで、いい練習にもなってます。
ボーダレスハウスの不満
ぼく:では質問を変えてみますね。これはちょっと聞きにくいことなんですけど、ボーダレスハウスで何か不満点ってあります?
Jくん:んー、家賃?
青山:あー、やっぱそこだよね……(苦笑)
Jくん:1ヶ月8万円ってちょっと高いよね。
ぼく:あー、それは知らなかった。高いね(笑) まあ東京ってそんなもんかもしれないけど。
青山:家賃が7万円。水道、電気、ガス、テレビ、ネット代込みで8万円ですね。
Jくん:高いよー。ここは1月までだから、2月からはちょっとネカフェ生活しようかと思ってる(笑)
ぼく:いや、それは厳しいでしょ(笑)
青山:そう、けっこう家賃がするんですよ、ボーダレスハウス(苦笑)
でもうちは入居頂く前にスタッフと直接、もしくはスカイプで全員が話すんですけど、ただ単に安く住みたいという方に対しては、「安く住みたいだけだと、うちとは向いてないかもしれません」とお伝えすることもあります。
そうやって半分お断りみたいな形で言うんです。
Jくん:へー、断ってたんだ。
青山:うん、あるある。やっぱ外国人の友達作りたいとか、そういう人に住んでほしいんだよね。
あと家具やWi-Fルーターなどは最初から揃っているので、初期費用は一人暮らしに比べてかからないんですよ。
ぼく:あー、たしかにそういう面では都内で一人暮らしすると、家具やキッチン用品を揃えないといけないから、トータルで見るとシェアハウスのほうがお得な面もありますね。
シェアハウス内の恋愛事情
青山:他には何か気になることはある?でも住み始めて3日目だからまだわからないか。
ぼく:あ、そうですよね。さすがに根掘り葉掘り聞けないですもん。気になるシェアハウスの住人の女の子はいますか?とか(笑)
一同:ハハハハ!!!(笑)
青山:そういうの期待して入ってきた?
Jくん:(声がうわずる) え?なんのこと?
ぼく:あれ、Jくん、ちょっと動揺してない?(笑)
青山:Jくん、ダメだからね。 禁止にはしてないけど、シェアハウスの住人同士の恋愛はややこしいことになるから、そんなこと期待しちゃダメだよ(笑)
ぼく:ハハハ(笑) あれ、シェアハウス内って恋愛禁止なんですか?
青山:入居時にカップルで同じハウスに入居頂くことは禁止にしています。やはり、カップルの雰囲気で他のハウスメイトと温度差ができて、シェアハウスの雰囲気が変わって悪くなったりすることもありますので。
でも既に住んで頂いている方同士で、もし恋愛関係になった場合に関しては禁止にはしていません。人を好きになるのはしょうがないんで、そこは止められないですね(笑)
ただシェアハウス内で他のハウスメイトに迷惑になるようだと、相談して退去頂くことはあります。
ぼく:あー、結果的にカップルはできるかもしれないけど、最初からテラスハウスみたいなことは期待しちゃダメってことですね(笑)
本当に国際交流が軸のシェアハウスなんですか。
ボーダレスハウスでできる国際交流の会話
Jくん:そういえば青山さん、相談してもいいですか?これから2ヶ月間東京にいるんですけど、渋谷とかまでの定期っていります?
青山:あー、たまに遊びに行くくらいならいらないと思うよ。定期券も高いしね。
Jくん:そっか。オーストラリアのメルボルンは2時間乗り放題のシステムだから、そのへんが分からなくて。
ぼく:あー、ぼくもメルボルンに住んでたけど、そんなシステムだったね。でもメルボルンの人、お金払わずに無賃乗車する人が多いでしょ?(笑)
Jくん:たしかによくいますね(笑) あとメルボルンの電車は遅刻が本当にひどい。一回1時間くらい待たされたことあります。
ぼく、青山:え?そんなに!?
Jくん:うん、でも逆に日本って電車がちょっと遅れたくらいで運転手さんが謝るから、そこにビックリします。え?1分だけで謝るの!?って。オーストラリアは乗客が5分待って、逆に運転手が嫌な顔するんですよ。
ぼく:へぇー!すごいですね。日本と全然違うな。
青山:あ、この話、もっとしてもいいですか?ぼく、結婚してるんですけど、妻がオーストリア人なんですね。
ぼく、Jくん:え!?
青山:(照れ臭そうに) はい、日本とオーストリアのハーフなんですね。で、彼女も今一緒に日本にぼくと住んでいるんですけど、彼女は言うんですよ。
「日本はお客さんに甘い!」と。
オーストリアは駆け込み乗車したら、車掌さんが乗客にブチ切れるらしいんですね。「おまえ、なにやってんだ、ボケっ!!」って(笑)
一同:ハハハハ!!(笑)
ぼく:面白いですね。久しぶりにこんな他の国と日本を比べた会話をしたな(笑)
青山:そうなんですよ。本当にこんな感じでボーダレスハウスは会話してて、これが日本語だったり、時には英語で住人と会話するって感じです。
ぼく:あー、本当にシェアハウスっぽいですね。すごいな、日本のシェアハウスでもこんな会話できるとは思いませんでした。
青山:本当ですか?ありがとうございます!
ぼく:はい。あ。でもう一つ気になるのは青山さんがどこでオーストリア人のお嫁さんをゲットしたかって話なんですけど(笑)
Jくん:ハハハハ(笑)
青山:……大学の後輩です(苦笑) 交換留学で来ていた時に捕まえまして……。
ぼく:なるほど、ボーダレスハウスでは恋愛ダメだけど、シェアハウスの外で外国人との国際結婚の方法を知りたければ、社員の青山さんに聞けばいいんですね!
Jくん:おお!!ボーダレスの本当の顔が(笑)
ぼく:いやー、いい話を聞きましたねー!
青山:そうですかね?(苦笑)
ぼく:ハハハハ(笑) 冗談です。でも本当に久しぶりにシェアハウスっぽい国際感覚あふれる話ができて楽しかったです。ありがとうございました!
振り返ってみて
というわけで、どうでしたでしょうか?ぼく的にはオーストラリア時代の最後に住んでいたシェアアハウスを思い出し、非常に楽しそうに感じました。
ぼくの中の良いシェアハウスの条件は
- リビングルームなどの交流スペースがあり、外国人の友達作りやすい
- 日本人、外国人の両方が住んでいる (完全英語環境はトラブルがあった時に相談できず、結構つらい)
- プライベート部屋が確保できる
- なるべくなら家賃が安い
でしたが、実際に見てみると
- ◎ リビングルームなどの交流スペースがあり、外国人の友達作りやすい (一番力を入れていて好印象)
- ○ 日本人、外国人の両方が住んでいる (日本人半分、外国人半分のバランス)
- ○ プライベート部屋が確保できる (1人1部屋の個室あり)
- ✖️ なるべくなら家賃が安い (国際交流に力を入れる分、都内で一人暮らしする家賃とあまり変わらない)
という結果がわかりました。オーストラリアだとシェアハウスは安いイメージでしたが、どうしても日本で国際交流に力を入れるシェアハウスを運営すると、家賃まで安く抑えることはできないようです。
ただそうはいっても都内で一人暮らしをする値段と変わらないし、短期的に見れば家具やキッチン用品もついて初期費用も抑えられるので、家賃は普通くらいでも良いから、外国人と住んでみたい!という人にオススメだと感じました。
留学やワーホリに行く前や帰ってきた後、また仕事の都合で会社を辞められない人で、国際交流したいなら本当にオススメです。
またちょっとだけの滞在でしたが、オーストラリア人のJくんと青山さんと3人で各国の文化の違いなどを話していた時など、本当にぼくはオーストラリアのシェアハウスにいるんじゃないかと錯覚しかけました。
最後の会話は本当にシェアハウスならではの会話で、国際交流するとこんな感じの会話が繰り広げられます。そこがぼく的には懐かしく、国際交流に力を入れている良いシェアハウスだと感じました。
どうしてもシェアハウスなので、人間関係のトラブルはあるものですが、青山さんをはじめスタッフの人と気軽に相談できるそうです。
日本に住みつつ、外国人と交流してみたいという人には良いシェアハウスなので、気になったらボーダレスハウスをチェックしてみてください。
ではまた。
ボーダレスハウスのホームページはこちらからどうぞ。
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