東京が「上」で地方が「下」は過去。東京の価値はデジタル化しつつある

東京は上で、地方は下。そんな意識をいまだに持っていないでしょうか?それって、もしかすると時代遅れかもしれません。

なぜなら東京の価値がデジタル化しているからです。

どうもこんにちは、まえちゃんです。

正直に言うと、私も東京のほうが上だと思ってた時期もあります。でも、うちの北海道出身の奥さんは、「東京に何があるの?」派ですし、私も3年ほど北海道に住んでると意見が変わってきました。

今の時代は、東京の“価値”はすでにデジタル化していて、地方にしかないリアルな魅力が際立つ時代になっている。

今回はそんな、「地方の価値」について、暮らしの面から語ってみたいと思います。

目次

東京の“特別”は、スマホで地方に届くようになった

引用:https://youtu.be/k4xGqY5IDBE?si=4f1qGsCb7oQKCZ0i

もうこんな町いややー! こんな人生いややー! 来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!

『君の名は』

2016年に公開されたアニメ映画『君の名は』で、主人公の三葉はこんなことを叫びました。

映画の中の主人公が住んでいる田舎は、カフェはなし。あるのは自販機のみ。おまけに祭りに駆り出されて、口噛み酒という儀式をやらされています。これでは、田舎が嫌だというのは当然かもしれません。

ただ、これは地方の古いイメージです。調べると、『君の名は』の新海誠監督は長野県に生まれ育ち。90年代に長野県から東京へ出てきたので、その頃のイメージが投影されているといえます。

私は、北海道札幌市に3年前の2022年から住み始めましたが、まったく田舎っぽさを感じません。

昔の北海道は月曜発売のジャンプが、2日遅れの水曜日に読んだなどの話を聞きますが、今はアプリのジャンプ+で一瞬で読めます。

ファッションだってそうです。うちにはよくゾゾタウンやメルカリの箱が送られてくるけど、アプリでお手頃な服を奥さんが買っています。

90年代は、東京の渋谷の109が憧れだったかもしれないけど、今は見る影もありません。

むしろ、時代は地域格差から情報格差に変わっており、スマホを駆使できない人のほうが、格差が広がっていると言えます。

音楽や映画はサブスクで観れるし、ゲームだってダウンロード購入が一般的です。

流行もカルチャーも、いまや全国どこでもタイムラグなくアクセスできる時代になりました。

つまり、東京が持っていた「流行の最先端」という文化的価値はインターネットとスマホによって“フラット化”したのではないでしょうか。

相対的に価値を持つようになったのは、「鮮度」と「ローカル文化」

高知県でしか食べられないカツオの新子

文化(カルチャー)がインターネットによってフラットになった今、相対的に価値が上がったものがあると感じます。

それが「鮮度」と「ローカル文化」です。

一番わかりやすいのが、「ローカルの食文化」でしょう。

例えば、高知で有名な「カツオの新子」があります。偶然獲れてしまったカツオの子どもなのですが、これは朝獲れを昼〜夜に食べなければならないほど鮮度が命。東京には出回らない地元の味です。

北海道のホワイトコーンもそうでしょう。畑で採ってその場で生で食べるとうもろこしは、本当に感動的です。アスパラも同様で、春になると採れたての甘くて肉厚なアスパラが本当に美味しいと言えます。贈答品として出回るのも北海道ならでは。

これらはデジタル化も、直送もできない、「今ここでしか味わえない体験」です。

日本全国、このように美味しい食べ物はたくさんあります。

インターネットやインスタグラムなどで素晴らしい食の情報を知り、日本の地方でスペシャル食体験をするために、都会や世界がやってくるのが現代です。逆転現象が起こっていると言えます。

裏を返すと、東京、神奈川、千葉、埼玉で鮮度がいい食材はなかなか思いつきません。

私の地元・横浜では、鮮度の高さで有名なものといえば、浜梨かいちご狩りの農園くらい。

うーん、弱すぎます。

かつての「東京らしさ」はどこへ行った?

渋谷のTSUTAYAやHMV、Book 1stは過去のモノ

自分が歳をとったせいもあるけれど、そんなに大都会東京に価値を感じません。

特に、東京には東京らしいローカル感がすぐに思いつかないのが、つらいところです。

もちろん東京にも美味しいものはあります。でも、東京発祥の料理ほど、資本主義の波に早く飲み込まれ、全国チェーンとしてフラットになっていきました。

江戸寿司は回転寿司になり、そばは北海道と長野にお株を奪われ、トンカツは全国チェーンの和幸とかつやがあります。

「東京でしか食べられない料理」は、いまや少数派。むしろ今の東京の魅力は、多国籍料理にあるのかもしれません。

2020年撮影の池袋中華街。ここは中国か?と思うほど。

私が2020年代前半でよく行ってたのは、池袋中華街です。横浜中華街よりも本場のガチ中華を食べられるのでよく利用したり、友達を案内をしていました。

高田馬場なども韓国料理があるし、西葛西はリトル・インディアと呼ばれるほどインド料理店があり、そこがデジタル化できない今の東京の新しい魅力だと思います。

2020年代の東京らしさは多国籍になっているのではないでしょうか。

ただ、果たして、外国人が闊歩して多国籍料理を食べられる東京という街を、好きな日本人がどれほどいるのか?とても気になります。

もちろん私自身は海外に住んでいたので、そのような多国籍な体験は好きです。ただ、あんなに海外に住んでいた私ですら、たまに外国人と話したり、ガチ中華を食べるくらいでちょうどいいと思います。

まとめ──2020年代は地方にこそ夢がある

というわけで、所感をダダっと書いた記事は以上です。

まとめると、2020年代の日本の地方にはそこまで田舎っぽいイメージはありません。

むしろ、2010年代くらいまでにマスメディアを通じて作られた、「オラ、こんな村いやだ〜 by 吉幾三」が強すぎると思います。

人口50万人以上の政令都市なら中心部に住んで、インターネットを使いつつ、快適な暮らしができるのではないでしょうか。

日本海側の寿司や海鮮は絶品ですし、私のような東京育ちの人間から見ても、「こっちのほうが暮らしやすい」と感じる場面は多いです。

今回はあえて触れませんでしたが、

・家賃は安い
・通勤ラッシュなし
・自然が豊か
・結婚や子育ての環境も◎

といった地方ならではの良さもたくさんあります。

東京の人口はまだ増えていますが、「夢を持ってチャレンジできる人」ほど、地方に行く価値は大きいです。

東京の価値が“デジタル化”した今こそ、地方のデジタル化できないローカルの価値が、もっと見直されていくのではないでしょうか。

では、また。

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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