台湾の九份観光する時に、もう一歩だけ足を伸ばしてほしい超オススメスポット、新北市立黄金博物館を紹介します。
どうもこんにちは、台湾在住4年目のまえちゃん@Maechan0502です。
さて台湾といえば、必ず一度はみんな九份を訪れるものなんですが、実は九份よりもバスで10分くらい先に進んだところに隠れた穴場観光スポットがあります。
それが金瓜石の黄金博物館です!
なんとここ、かつて九份一帯にゴールドラッシュに沸いた場所である歴史を学べる博物館なんですね。
しかしもただ金鉱の歴史を学ぶだけではなく、本物の200キロの本物の金塊に触れるし、砂金もすくって持って帰れるのです。
まさか九份行きのバスに乗って「九份老街」で降りるのではなく、1つ先の「金瓜石(黄金博物館)」で降りたら、こんな楽しい体験ができるなんて!
ぼくも3年半くらい台湾に住んでいるんですが、やっと本当の九份観光の楽しさを知った気分です。
あ、遅すぎるだろ!なんて言わないで!
興奮冷めやらないんですが、その魅力を紹介してみたいと思います。
では行ってみましょう。
黄金博物館への行き方
ではさっそく新北市立黄金博物館の行き方を紹介します。
黄金博物館は九份観光と一緒にできるんですが、
忠孝復興駅からバスに乗る
一つ目は台北市内の忠孝復興駅からバスに乗る方法です。
九份行きのバスは台北市内の忠孝復興駅から出ているので、そこから乗ってください。
115台湾ドル(約420円)で乗れるので、一番お手軽に安く行ける方法はこれです。
バスナンバーは「1062」と表示されています。
九份は「九份老街」で降りるんですけど、黄金博物館は次の「金瓜石(黄金博物館)」です。
ここで降りれば、たどり着くことができます。
台北駅から瑞芳駅まで台湾鉄道で行き、バスに乗る
二つ目は電車とバスを合わせていく方法です。
この方法はランタン上げで有名な十分に行って楽しみ、電車で瑞芳駅まで戻ってきてからいくことをオススメします。
台北駅から瑞芳駅行きの電車が出ているので、それに乗ってください。
瑞芳駅の西口(九分、金瓜石方面)から出て、バス停まで移動したら、そこからバスに乗ります。
以下の番号のバスが金瓜石(黄金博物館)行きなので、チェックしてみてください。
- 788番(毎日)
- 1062番(毎日)
- 825番(土日祝)
十分からからタクシーに乗る
ランタン飛ばしの十分からも直接,金瓜石までいくことができます。
ここでタクシーを拾うと、1,200台湾ドル(約4,800円)で行ってくれるので、大人数で行って割り勘する場合はいいでしょう。
ぼくは線路脇に止まっていたタクシーの運転手を捕まえて、3人で行きました。
ちなみに地元のタクシー会社の間で価格協定が結ばれているので、どの運転手と交渉しても、値切ることはできません。
黄金博物館のチケット
無事に着いたら、黄金博物館の中に入りましょう!
新北市黄金博物館は広大な敷地の中に、いくつもの展示施設があります。
資料館の建物に入らなければ無料で敷地内をめぐれるので、チケットを買わずに中に入ることも可能です。
ただ、200キロの黄金をさわれる黄金館などに入るために、入口先の右横の施設でチケットを購入することをオススメします。
スタッフのお姉さんが80台湾ドル(約320円)でチケットを売っているので、お金を渡して受けとります。
ちなみに受け取ったチケットは絶対になくさないでください。
各所にある資料館ごとにチケットを見せないと入れないので、一回出したら終わりではありません。
ここが黄金博物館の面倒なところでした。
チケットを購入して先に進むと、インフォメーションセンターがあるので、そこで博物館の地図をもらって中に進みます。
黄金博物館の見どころ
ではさっそく中に入って行きましょう!黄金博物館は広いので、かなり巡るポイントがあります。
- 昔の金鉱を掘るために建てられた日本家屋
- 亜熱帯の中に建てられたトロッコの線路
- 黄金神社跡地
- 黄金博物館の資料
- 200キロの触れる金塊
- 砂金すくい体験
- 黄金づくしのお土産館
- 台湾らしい岩場の景色
- 黄金のインスタグラムスポット
- 金坑鉱工の弁当
ぼくが行った中でも、8カ所も名所があったので、全部まわり切るなら2〜3時間は絶対に必要だと感じました。
時間がなかったら、黄金博物館の中の資料館にある「200キロの触れる金塊」と「砂金すくい」だけは行ってみてください。
そこが一番満足度が高いので、1時間くらいでまわるなら、そこでしょう。
それでは一つ一つ写真とともに解説をしていきます。
昔の金鉱を掘るために建てられた日本家屋
新北市黄金博物館の中に入って、最初に出迎えてくれるのが、我々日本人が慣れ親しんでいる日本家屋です。
「なぜ台湾の金鉱に日本家屋があるんだ!?」
と思う人もいるかもしれませんが、九份一帯は日本が台湾を統治していた時代(1895〜1945年)に栄えました。
台湾が日本の植民地になってから、日本からやってきた関西財界の重鎮 藤田伝三郎が主導してここを採掘したので、日本家屋が立ち並んでいるんです。
その後に藤田伝三郎から、歌手の一青窈さん(日本と台湾のハーフです)のひいおじいさん 顔雲年に採掘権は移り、九份・金瓜石の一帯は栄えました。
1917年、九份の金の産出量は最高となり、東アジア一の金鉱山として栄え、ゴールドラッシュで数万人の人々が移り住んだ。
学校、映画館、商店、酒楼が次々とでき、その繁栄ぶりは「小香港」(リトルホンコン)と呼ばれた。
引用:一青妙 「九份、このままではいけない」
そんな日本と台湾の歴史が交差した場所だから、この日本家屋は立ち並んでいるんです。
「台湾なのに、なぜ日本家屋があるんだろう?」
と感じるかもしれませんが、奥深いヒストリーあるので、それを頭に入れながら観察すると楽しいことでしょう。
ぼくもこんな亜熱帯の地域に、ミスマッチな日本家屋を目にして、ちょっと感動しました。
亜熱帯の中に建てられたトロッコの線路
日本家屋を見て、階段を上っていくと、南国の山の中に入っています。
ここは金鉱へと続く道に引いたトロッコの後で、長い道をブラブラとあることができました。
日本では沖縄に行かないと見ることができない大きな葉っぱをみることができるので、ここは亜熱帯の国 台湾だということがわかります。
だいぶ異国情緒漂う場所なので、ぼくが行った時は韓国人が三脚を立ててみんなで撮影していました。
トロッコの線路はは200キロの金塊がある黄金館まで続いており、終着点にはトロッコのレプリカがあります。
残念ながらトロッコは動かないんですが、中に乗って写真を撮ることができました(笑)
きっとカップルや家族、友達と行ったら思い出の写真を撮ることができるでしょう。
黄金神社跡地
今回ぼくは時間がなくて足を運べませんでしたが、ここには神社の跡地があります。
金を取っていた時代は日本が統治していたので、神社を立てて、神様を祀っていたようです。
トロッコの線路の途中の上に階段が続いており、その上に跡地があります。
もう神社はいるようなんですが、石でできた灯篭や石柱が天に伸びているので、まるで古代遺跡のようです。
時間に余裕がある人は登ってみてください。イギリスのストーンヘンジのような景色が見れるかと思います。
黄金館の資料
新北市黄金博物館の中で、ぼくが一番オススメしたいのはこの黄金館です。
入り口から対角線上の場所に位置しています。
ここで昔、金瓜石や九份でどのように黄金を採掘していたか、わかりやすい形で展示されていました。
こちらが入り口近くにある目印。
「金」って生々しすぎるでしょ!
右に行けば「黄金館」、左に行けば「砂金掬い体験エリア」という意味です。
「砂金掬い体験エリア」については、もう少し後に説明します。
右横の入り口からチケット見せて入ると、「ディスカバリー・ゴールドミュージアム・オブ・金瓜石」というタイトルで、ここの歴史が学べる作りになっていました。
めちゃくちゃ豪華な造りになっていて、本当にびっくりです。
資料館の入り口には九份で取れた金の球体が展示されていたり、どうやって昔の人たちが採掘してたかの模型がありました。
このあたりは中国語が読めなくても、一目で日本人でも何をやっていたかがわかり、とてもわかりやすい展示になっています。
当時の金鉱で働くために必要だった免許証やつるはしも置いてあります。
古びたり、錆びているところに歴史を感じました。
実物大のマネキン人形を使って、どうやって岩から金を採掘していたのかを表す展示。
「昔の人は苦労してたんだなぁ」と思うよりも先に、ぼくは
「このマネキン、日本のロックバンドのザ・ハイロウズのマーシーそっくりだな!(ザ ブルーハーツの真島昌利でも可)」
と、どうでもいいことが思い浮かんだのは内緒です。
あとは1944年には、アジア・太平洋戦争で日本側が連行した欧米人の捕虜が、ここで働かされてたことを示す展示もありました。
うーん、日本ではなかなか学ぶことのできない歴史をこうやって学べるのも、海外のミュージアムならではです。
200キロの触れる金塊
黄金館の二階に上がると、黄金の展示がたくさん置いてありました。
ここに200キロの金塊やブレスレットなどが展示されています。
上の資料は台湾人が出産したり、結婚式の時に身につける金のアクセサリーです。
中国は4,000年の歴史の中で、何度も王朝が滅びて戦乱が巻き起こった歴史があるので、いつでも持ち出せるように財産を金のアクセサリーに変える文化があります。
特にウェディングで身につける習慣があるので、そのサンプルの展示がしてありました。
そしてこちらが黄金博物館の1番の名物である200キロの金塊です!
どうやらこの金塊、展示物では世界最大の金塊らしく、多くの人が触ろうと列をなしていました。
ぼくも触って写真を撮ってもらったんですが、すごく人に見せると面白い写真を撮ることができて、非常に満足です。
ちなみに「爪を立てたらどうなるんでだろう?」と思ってやってみたんですが、世界最高の硬度を持つゴールドの前では、全く痕がつきませんでした。
さすが金です。
砂金すくい
黄金館を出ると、その上で砂金すくいもできます。
ただ時間が決まっているのと、チケットを手に入れる必要があると書いてありました。
- 10:30
- 11:30
- 13:30
- 14:30
- 15:30
砂金すくいは上記の時間でやっており、黄金館側の1階のチケット売り場でチケットを手に入れる必要があります。
ぼくは16時というギリギリの時間に行ってしまったので、これから行って砂金すくいをしてみたい人は、午後1時くらいには黄金博物館に着くことをオススメしたいです。
黄金づくしのお土産館
黄金館が博物館のメインスポットなんですが、ここを出てからもちょくちょく面白い場所はありました。
たとえばお土産館です。
黄金館の隣にあり、いたるところに金に関連するお土産をおいてありました。
まぶしいのがわかるでしょうか?
金ピカの台湾のお札が置いてあったり……、
(生々しすぎるだろ!)
金の箸が置いてあったり
(成金趣味か!)
ぼくは一部しか写真を撮ってきませんでしたが、貯金箱やトランプなどもあったので、面白いジョーク的なお土産を買うなら、かなり穴場スポットだと感じました。
いやー、なんかこういうところくると、テンション上がりますね!
台湾らしい岩場の景色
あと黄金館やお土産館のある場所は、新北市立黄金博物館の端っこの岩場にあるので、ここから眺めを一望できます。
台湾の地形は岩を切り崩しているので、なかなか日本のように砂浜がありません。
台北の街中は日本のチェーン店や日本語がたくさんあって、一見すると東京のようですが、ここには台湾らしい風景が広がっています。
「台湾のありのままの自然を眺められるのも、黄金博物館の隠れた観光名所だなぁ」とぼくは感じました。
金坑鉱工の弁当
博物館の中には、展示場だけではなく、カフェやレストランもありました。
その中でもぼくがだいぶ凝っていると思ったのが、金坑鉱工の弁当です。
金鉱を掘る時に採掘員が持っていった弁当のイメージしており、290台湾ドル(約1,160円)のお値段のする弁当は、なんと弁当箱や箸を持ち帰れます!
しかも台湾らしく肉肉しい弁当なので、台湾料理もたべれるというおまけ付き。
正直、隣の九份のグルメストリートは、全く歴史的なバックグラウンドのないグルメばかり並んでいるのて、ぼくはこちらのほうでご飯を食べる方がいいな、と感じました。
お腹が空いたら、こちらで名物の金坑鉱工の弁当を食べるのはオススメです。
黄金のインスタグラムスポット
最後に紹介するのは、黄金のインスタグラムスポットです。
金坑鉱工弁当を売っているところに、置いてありました。
本物の黄金ではなく、石を金色に彩色したものなんですが、きっちり思い出に残る写真をスポットを作ってくるのが台湾らしさを感じます。
重かったんですけど、すごく楽しかったので、金瓜石にいった旅行の思い出に撮ってみると楽しいかと思いました。
帰りは九份行きのバスを新北市黄金博物館前から乗る
黄金博物館を楽しんだら、九份や台北市内にバスで戻りましょう。
新北市黄金博物館の前のバス停にはいくつもバスがきているので、それで「九分(ジョウフェン)」に行くか、バスの運転手さんに聞いてみてください。
九份は「九分老街」というバス停で降りると、目の前にあります。
乗るバスにもよりますが、5〜10分くらいで到着するので、バスに乗ったら気を抜かないでいくことをオススメしたいです。
ちなみにぼくは九份老街で降り損ね、九份の階段の下にあるバス停までいってしまいました……。
お気をつけを!
まとめ 新北市黄金博物館は九份一帯の歴史を学べて、金塊も触れるので、ぜひ行ってほしい!
というわけで、どうでしたでしょうか?
新北市黄金博物館は九份の先のバス停という場所にありながら、スペースが広大で、九分ほど混雑していません。
今は韓国人観光客が行くだけなので、日本人もセットで行ってみてほしいです。
九份だけ行くと、「なんでこんなに混み合っているんだろう?」と残念な気持ちになる人がいますが、黄金博物館に行った後だとかつて「リトル香港」と呼ばれた熱気を感じられるでしょう。
九份観光をよりいっそう楽しくするためにも、合わせて行ってみてください。
黄金博物館は今が穴場の九份観光地です!
ぼくも久々に台北で穴場の行き慣れない観光地に行って、めちゃめちゃテンションが上がりました!
それでは楽しい台湾観光を!
ではまた。
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