ネットの嫌韓、嫌中の情報なんて信じるな。ぼくが中国短期留学とフィリピン英語留学を通して、肌で感じた韓国人と中国人について、これだけは言わせてほしい。


ヘイトスピーチ02

みなさん、中国人は好きですか?韓国人はどうですか?

すごく答えにくい質問だと思います。「近くて遠い国」と日本で言われるように、韓国と中国は距離的に近いながら、歴史問題や領土問題のため非常に仲が悪いことが原因です。

そのために日本では最近ヘイトスピーチといって、東京の在日コリアン街がある新大久保や、京都にある朝鮮学校の前で「日本から出て行け」などを叫んだりするデモが問題になっていました。

その京都の朝鮮学校でのヘイトスピーチ行為に裁判所から判決が先日出たんですが、違法性が認められてぼくとしては本当によかったなぁと思っています。

日本語のネット上では無数に韓国人や、中国人に対する罵りが見られるんですが、今回はそれについてハッキリとNoといいたくてぼくの意見を書いてみました。海外に行った時の経験に基づいてです。

よかったら言わず、今回は目にした方、全員に読んでもらいたいと思っています。

なぜなら2ちゃんねるのような匿名サイトでなく、ぼく、前原和裕(まえはらかずひろ)がリアルに肌で感じたことだからです。

しょうもない体験と言われるかもしれないけど、ぼくはこの意見に対して名前を出して責任を持つんで、ぜひ読んでほしいです。

そしてちょっとマジメっぽく書きましたが、肩の力を抜いて読んでみてください(笑)

では文体が少し切り替わりますが、時は2007年の上海までさかのぼります。

2007年 上海 華東師範大学 大学寮のトイレにて

華東師範大学

2007年8月の夏 ぼくは中国の上海にある大学寮のトイレで、脂汗を流しならうなっていた。なぜならこの2週間の上海短期語学留学で食べ物にあたり、ハイパー下痢タイムに陥っていたからである。

しかも相部屋だった同じ日本の大学の友達も時を同じくしてハイパー下痢タイムで、ぼくらはトイレの奪い合いにこのままでは一触即発。赤い鮮血を見る寸前だった。

さらに不運は重なるもので、他の部屋の同じ大学の友達もハイパー下痢タイム。日本から一緒に留学してきた他大のメンバーは全然平気なのに、我が東洋大学は中国の上海で下痢の襷(たすき)リレーを駆け抜けていた。

ヘイトスピーチ03

山の神 柏原竜二くんが箱根の山を登る時のような苦悶の表情を全員が浮かべる、悪夢のような下痢駅伝だったのである。

そして事件はその下痢のさなか、上海雑技団を観に行く時に起こった。

その日は雑技団の公演ホールまで電車に乗って現地集合だったのだが、みんな腹が痛くてぼくらはタクシーでその場所まで向かってしまった。

(このままではみんな下痢で死んでしまう……)

危機感を覚えたぼくは、引率の先生だった中国人の徐楊(本名)に病院に連れて行ってもらおうと、一大決心をした。

しかしこの先生は早稲田大と東洋大で中国語を教えて高給をもらっているはずなのに、ドケチを通り越すキングオブ守銭奴!!

自分で独自ツアーを組んでぼくらを短期留学で連れてきているのに、40度を超えた暑い夏の上海の観光案内を、ほとんど徒歩で移動させるというツアーアテンダントの風上にも置けない男だった。

きっと自分が大勢を連れてバスやタクシーを使うのが面倒くさいのと、ぼくらから徴収したおカネを一元でも減らすのがイヤだったんだろう。

その守銭奴に、雑技団の会場のロビーでぼくはこう言った。

「……先生、マジでお腹が痛いんで、明日病院に連れて行ってくれませんか?」

徐楊はカラッと下声で笑ってこう切り返した。

「オー、大丈夫!今から雑技団を観れば治るよ!

「そんなんで下痢が治ったら、この世に医者はいらねぇんだよ!!」

その言葉を聞き、ぼくは富士山が噴火するくらいの怒りを爆発させた……!

 

……とぼくの上海留学時のエピソードを振り返ってみたのだけれど、いかがだったろうか?当時は本っ当に腹が立ったが、今なら笑えるなかなか貴重なエピソードだと自分で思う。

ぼくがやられたことは、ネットで嫌韓、嫌中のどぎついヘイトスピーチを連呼しているネット右翼(通称 ネトウヨ)なんかより、はるかに中国人を嫌う理由になれるんじゃないだろうか?(笑)

でもこの話には続きがある。この上海に留学していた時、泊まっていた華東師範大学に東洋大の同じ学科に所属していた中国人の唐くんがぼくを尋ねてきてくれたのだ。

2007年はスマホもなく、PCも寮では自由に使えなかったので、連絡は電話番号を置いていくという原始的な方法だったけど、ぼくらは上海で再会し、彼のホームタウンである上海を案内してもらった。

上海

その間なんと彼はぼくと、ぼくの友達の交通費やご飯などを全部おごってくれたのだ。

そしてレストランでぼくらへのサービスが悪い時は、自分のことのように怒ってくれた。

ぼくはその時に感じた。「中国人=タチが悪い」のではなく、カネに汚い中国人もいるし、本当に唐くんのような優しい中国人もいる。

ただそれだけなのだ。

だからぼくは今でもまたチャンスがあれば中国に行きたいと思っているし、中華料理が大好きだ。

そして他にもフィリピン英語留学で出会ったすごく仲のいい中国人の友達もいるし、カンボジアのドミトリーで英語を話しながら仲良くなったのも中国人が多かった。

よくぼくが中国に行ったことがあると他の日本人に言うと、あの中国の反日デモ報道のせいで「え?大丈夫なの?あたしは絶対中国に行きたくない」と返されるけど、それを聞くと非常に残念な気持ちになる。

テレビやネットなんかの情報だけを、ぼくは鵜呑みにしてほしくないと思うからだ。

この無数に情報があふれている時代だから、いくらでも中国人が最悪だったなんてエピソードはネットを探せば出てくる。韓国人に対する情報もそうだ。

でもぼくが肌で感じたように

「本当に親身になってくれる優しい人がいた。ぼくはそのことに感動してたんだけれど、その人は中国人なだけだった。」

と考えた方が、ぼくは人を接するに重要なんじゃないかと、今までの経験で感じる。

 

 

2013年 フィリピンのセブ島の英語学校にて

ヘイトスピーチ 意見4 卒業する韓国人とタイ人の友達を見送るパーティーにて。たくさんの韓国人とフィリピン人、台湾人、そして日本人と一緒に。

2013年10月7日に在日コリアンに対するヘイトスピーチ(民族差別を公共の場で大声で言うこと)に賠償命令が出たけど、とても喜ばしいニュースだと思う。そんなカンタンに他の国の人を嫌いだと言っていいもんじゃない。

「ヘイトスピーチは違法」 – 社会ニュース : nikkansports.com

ぼくもフィリピン英語留学をセブ島でしてきて、多くの韓国人に出会った。シャイで優しい韓国人の男の子とも出会って友達になったし、綺麗で、フレンドリーで、優しいコリアンの女の子もたくさんいて仲良くなった。

一方で「コイツ、性格最悪だな」と思う韓国人もいた。女ったらしのそいつにハッキリと「オマエは汚い」と言ったくらいだ。

そして卒業スピーチでぼくと同じ日に入学した韓国人の友達 ジミーは卒業スピーチなのに、充血し切った目で一言だけこう言い残した。

「カジノだけは行ってはならない」

あれには「卒業スピーチなのにそれだけかよ!」と大笑いをさせてもらった。

それだけだ。そう、自分がすごくいいと感じる韓国人もいれば、コイツは付き合いたくないと思う韓国人もいるだけなのだ。

全員の日本人が素晴らしいと言い切れないように、他の国の人も「いい」とか「悪い」とかなど、絶対に言い切れない。

出所がどこかわからない匿名の情報を信じて、韓国や中国、ましてや何千万、何億人といる韓国人や中国人が嫌いだなんてぼくは言ってほしくない。ぼくが中国やフィリピンで経験したように、ひとくくりにできるほどのもんじゃないからだ。

逆に台湾人はたしかにみんな親日だけど、ぼくは台湾人の女の子は韓国人より性格がキツい子が多いと感じる。

ヘイトスピーチ 意見5 ぼくの言ったことが気に入らないと、ファッ○サインをぼくに向けてきた台湾人の友達 Vincy。台湾人は親日らしいけど、それよりも前にこの子は性格が……笑

台湾は親日で素晴らしいとネットでは誉め称えてるけど、実際に顔を合わせれば「あなたキモいよね」と直接的な冗談を言ってくるのが、台湾人の女の子だ(笑)

ぼくは20人以上台湾人の友達がいるけど、実際に友達になってみると、向こうが親日だからといって喜ぶのはどうでもよくなる。そこには1人の友達がいて、そしてその友達の出身が台湾なだけだ。

ぼくは台湾人と友達になっているわけじゃない。1人の友達として好きだから、友達になっているだけ。

ぼくの中国人の友達だってそうだ。彼女は中国人で朝鮮民族だけど、いちいちそんなことを気にしながら話していない。すっごい優しくていい子だから、ぼくらはフィリピンでずっと一緒に遊んでいた。

よく「中国人は一人っ子政策のために、一人っ子だったからわがままだ」というけど、その子は少数民族の朝鮮族だから兄弟が何人もいるらしく、そこで教えてもらって初めて「中国人っていっても、こうだと一言で表現できないんだな」とぼくはそう考えたりしたことを反省した。

やっぱり直接自分で他の国の人と話して、自分の中にあるメディアで塗り固められてしまった情報の国境の壁を壊してほしいと思う。

ぼくはこのブログを通して、どこの国の人のこんな人がよかったとか、その国に行った情報を発信するけど、それはぼくが感じた良さであって、最後は画面の向こうのあなたが現地に行って肌で空気を感じてほしい。

それがちょっと無理なら「いろんな情報が流れているけど、私にはまだわからない」というあいまいさを残してほしいと思う。

 

 

自分の体験を一番大切にしよう。それがまわりで言われていることと違っても、自分の肌で感じたことを信じた方がいい

ぼくが上海で中国人の徐楊に言われたことは、青龍刀で斬り掛かりたいくらい腹が立った(笑)

ただそれだけで中国人まで嫌いになる理由にはならない。

近隣国との政治や、歴史、外交問題は依然として難しいけれど、でもぼくらは日本人である前に一人の人間で、それは相手も同じだ。

たしかに過去の積み重ねで今は成り立っている。歴史や政治問題を無視はできないんだろう。だけど今までの多数の中国人や韓国人の反応が最悪だったからといって、ぼくらが出会い頭から偏見を持っていいはずがない。

ましてや直接中国人や韓国人と30分でも、1時間でもいいから向き合って話したことがないのに「ニュースやネットの情報で評判が悪いから」と毛嫌いするのは、絶対間違っている。

だってそんなの「あらかじめ中国人や韓国人を見たら嫌うようにプロブラムされたロボット」みたいじゃないか。歴史はすでにある。様々な問題もやっていない夏休みの宿題のように机の上に積み重ねられている。

でもぼくらは日本人の前に一人の人間で、他の国の人も国籍や歴史問題なんかよりやっぱり一人の人間で、そこからコミュニケーションが始まるのだという順番を間違えないでほしい。

だからこそ顔を突き合わせて、同じ空気を吸ってほしいとほしいとおもう。それが一万円を切るチケットでLCCに乗って、カンタンに海外に飛び出せる時代にいるんだから。

ネットやテレビで10時間見て中国人や韓国人に偏見を抱くより、実際に話してみる5分の方がよっぽど有意義だ。ぼくはハッキリと言い切ってやる。

それはわかっているようで、何もわかっていない。

ネットやテレビの嫌韓、嫌中情報を信じるな。

そしてぼくの言っていることも正しいとは限らない。あなたがリアルに、時間をかけて体験したことを信じてほしい。

それがぼくがアジアに留学して感じた大切な経験だ。

願わくば画面の向こうのあなたが飛行機に乗って、日本を飛び出してほしい。まわりにいるよくわからないと思ってた中国人や韓国人に話しかけるのでもいい。

ネットやテレビの情報なんかを集めるより、絶対に外国人とコミュニケーションした方が自分の知らなかった世界に気づけるから。

Have a nice trip!!And take care to get diarrhea!! hahaha

ではまた!

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ぼくのブログ記事ではないんですが、Twitterでやりとりをする隠居系男子というブログの鳥居くんの記事がすごく良かったんでぜひ読んでみてください。

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