自宅警備員を約1ヶ月間勤めてる私が、この職業の3つの過酷な労働環境について魂を削って綴ってみた。

自宅警備員01

自宅警備員という職業をご存知ですか?

私、マエハラ@Maechan0502″、2013年の8月21日から日本に帰ってきたのですが、その間一ヶ月ずっと自宅警備員という職業に従事しています。読んで字のごとく「自宅を警備する(House Guard)」という職業。

近年この職業への人気が高まってます。このブラック企業が跋扈(ばっこ)する日本の経済界。「3食昼寝付き。家賃光熱費タダ」のこの業界へ、羨望(せんぼう)のまなざしが注がれているのもうなずける話です。

またこのブログのテーマはフィリピン英語留学ワーキングホリデー、そして海外旅行を扱ったブログなのですが、海外に出る人はその前にこの職業に転職する者が非常に多いのも特徴です。

しかし私も一ヶ月間働いてみましたが、非常にラクではないんですね。

今日は私が日頃従事しているこの職業について、厳しい労働環境と自宅警備を取り巻く世間の無理解について、私の一ヶ月の経験を元に紹介させていただきます。

アナタの転職への参考になれば幸いです。

目次

1.家族から得られない仕事への理解

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自宅警備員は自宅を守るという崇高な使命があります。毎日欠かさずに家族全員が家が出るのを見送り、そして帰ってくるのを迎える。そして夜は全員が寝静まるのを見届けてから、こちらも眠りにつきます。

単なる夜更かしではないのです。私は自宅を警備するために最後に寝ているのです。

しかし自分が守っている家の家族はしょっちゅう転職を勧めてきます。

「あんたもそろそろ働いたらどうなの?」「そろそろマジでいい加減にしてよ!」「お兄ちゃん、あたしの職業教えてあげようか?公・務・員・だ・よ」

私のケースですが、時にはこのように罵声とイヤミまで混じります。

カスタマーの家族の方々からは、こちらが仕事に従事しているという意識すら持ってもらえないのが、この業界の実情です。

このあたりは市民のために仕事をしているのに

「おれより悪いことをしてる奴はたくさんいるだろ!そっちを先に逮捕しろよ、お巡りさんよぉ。」

と捨て台詞を吐かれてしまう、警察官のストレスと似ているでしょう。

この日本の世の中に自宅警備員という職業をより深く理解してもらう必要があると感じています。

 

2.一切ない現金収入

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残念なことに自宅警備員の給料はこの平成の御世において、今だに約60年前の太平洋戦争の戦時中を思わせる現物支給です。その代わりに支給される現物は「3食、昼寝付き。家賃、光熱費タダ」という好条件に恵まれています。

そもそも我々は、もし渡された場合の給料袋が「おこづかい」という名称になっているところから改めなくてはいけないのかもしれません。

またこちらも悔しいことにホームセキュリティー(自宅警備)業界は、春の賃上げ闘争「春闘」に参加することを許されておりません。日本経団連からは業界の存在自体を黙殺されており、また同じく手を取り合うべき労働者サイドからは「オマエらはさっさと働け!」と罵られています。

労働者サイドは我々を同じ労働者と見なしてくれず、「労働者を搾取する新たな敵である」という酷い見方までしてきます。

我々はこの自宅警備員という職業があることを、まず日本経済界に認知してもらう必要があります。

また賃上げ交渉に弱腰なのもホームセキュリティー(自宅警備)業界の体質です。業界の声をすくい上げると「賃上げ要求は『親にエロ本を買ってくるから800円ちょうだい。』とねだるのと同じくらい難しい」と嘆きの声が上がっています。

このように現金収入がないのは極めて問題で、多くの自宅警備員が正社員という待遇から外れて、短期アルバイトやフリーターに転職していくのは誠に嘆かわしい問題です。

派遣やアルバイト自宅警備員を引き止めて、正社員としていかに雇用するか?我々の業界も日本経済界と同じ雇用形態の問題にぶち当たっています。

また私のケースで言えばこのブログで数千円の副収入を得ることに成功しましたが、「へぇー」と冷め切ったコーヒーを見るような反応をカスタマーの家族、銀行員の友人から得たことを報告しておきます。

 

3.24時間365日連続勤務というハードな労働環境

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もうみなさんもお分かりだと思いますが、自宅警備員はハードな職業です。24時間365日基本的には自宅で警備しなくてはいけません。しかも現金支給が一切ないので、必然的に自宅の近辺までしか出かけることができないのも問題です。

またこの平和で犯罪率が年々減少傾向にある日本において、自宅を守り続けるのは難しいことです。

いつ襲ってくるかわからない襲撃者に備えて日々訓練をする。

もう60年以上も戦争をしてないのに訓練をし続けている自衛隊の方々と、我々は同じ職業意識であると言えましょう。

しかし私にしてみればあと一ヶ月残っている短期の自宅警備員アルバイトでしたが、さすがに減っていく貯金残高と単調な毎日に耐えきれず、わずか一ヶ月半でリタイアを選んでしまいました。

いくら私がブロガーという副業を持っているからといっても、1日こう何本もブログを量産できません。また別に外で働くことに嫌気がさしたわけではない。もうすぐ出そうなiPad mini 2もほしいし、オーストラリアへ行くワーキングホリデーのための貯金もしなくてはいけません。

というワケで、私はついにこの前弁当のライン工の短期アルバイト面接に行ってきました。

明日でNHKの朝の連続テレビ小説『あまちゃん』も終わるし、ずっと自宅を警備するという仕事の難しさを感じた次第です。

 

まとめ 自宅警備員もラクではない

ここまで一ヶ月間わたしは自宅警備員という職業に従事してきましたが、一つ言えることは自宅警備員もラクではないということです。

この職業への無理解。一切ない現金収入。そして24時間365日のハードな勤務内容。そして我々を取り巻く日本の犯罪発生率の低下。

実際にやってみてわかったことですが、刺激のない日々は非常に単調です。そして昨日と大して変わらない生産性のない日を送った時の後悔といったら空前絶後です。

またヘタにクレジットカードを切ってしまった時に届くクレジット明細への恐怖感は、『リングシリーズ』をまとめて深夜に3本観る以上に身がすくみます。

先日9月分のクレジット請求が5万円だと楽天からメールが届き、もっと現金収入のいい業界に転職しようという決意を私はせざるを得ませんでした。

この一ヶ月とちょっと、「早く働け」と言われ続けていましたが、意外とそんなことを言われなくても自分から働く気は起きるのです。

あ、言葉を間違えました。「転職する気は起きてくる」の間違いです。

正社員で馬車馬のように働いていた時は自宅にいる生活に憧れましたが、これはこれでキツいものがあります。

しばらくはアルバイトでおカネを貯めつつ、ブログやせどりで副収入を確保する。そして1年以内に英語と料理を駆使して海外で稼げる自営業に転職したいと考えています。

また私は9月を以て一ヶ月半の自宅警備業界から退職をしますが、「ぜひ私も自宅警備員になってみたい!」という声があれば、ささやかながらアドバイスができるかもしれませんので、こちら@Maechan0502″からお気軽にTwitterから声をかけてみてください。

フィリピン英語留学やワーキングホリデーの質問と同じく、お答えさせていただきます。

ではまた!

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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