もう書かないと思ってたぼくが好きな台湾人の女の子、リリーについて書きます。
どうもみなさん、こんにちは。ワーホリを終えて日本に帰国してきたまえちゃん@Maechan0502です。
前回ぼくのブログに好きな台湾人の女の子について書きました。
〜台湾〜 ぼくと台湾と、そしてずっと振り向いてもらえない好きな台湾人の女の子について 前編
〜台湾〜 ぼくと台湾と、そしてずっと振り向いてもらえない好きな台湾人の女の子について 後編
2013年の7月にフィリピン英語留学で出会って、2014年の11月に彼女の地元の台湾の高雄を案内してもらい、そして2014年の1月末から5月3日までオーストラリアで一緒に住んでいた台湾人の女の子。その間にバレンタインデーに振られ、それでもずっと好きだったけど、今月の12月に彼女に彼氏ができたことを伝えられる。
そして彼氏がいると伝えられたけど、ぼくには12月10日に台湾の南にある台南という街で彼女と会う予定が入ってました。
どんな顔をして会えばいいんだろう?何を話せばいいんだ?もう連絡すら取りたくない。てか、彼氏ができたって聞かされなければ、もう一度今回会う時に告白してたかもしれないのに……。
心の底から落ち込んだけど、それでもリリーに会うために向かった台南。でもその台南で、ぼくはこの片想いがなんだったかわかりました。
ではどうぞ。
12月10日台湾の南部にある台南駅で7時に待ち合わせ
台湾人のリリーとぼく
12月10日午後7時に台南駅で台湾人のリリーと会う。
それはぼくが彼女と出会ってから一番気まずい約束でした。
彼氏ができた好きな女の子に会うのを、いったい世界中のどんなオトコが楽しみにするんでしょうか?それはもう1ヶ月間返し忘れたレンタルビデオの延滞金を払う以上に気乗りのしない道のりでした。
夕方の5時に台南駅について、そこからいったん宿に荷物を預け、そしてもう一度台南駅に向かう。ため息1トン分吐いてもまだたりないくらいです。
食事でなんと話せばいいんだろう?1時間くらいお茶して終わればいいのに。きっともう別にしばらく会わなくてもいいや。あー、台南駅に行くまでの足取りが重い……。いっそのこと断れば良かった。
あとちょっとで台南駅に着くというのに、ぼくの頭の中はネガティブな想いばかりがうずをまきます。
しかしそんなぼくに追い打ちをかけるようにジーンズのポケットに入ったスマートフォンが振動しました。
知らない番号だけど、誰がかけてきたかわかる。リリーです。
「はぁ……」とため息をつきたくなる中で、ぼくは電話を耳に当てました。そして滅入る気分が絶頂に達した時、耳から聞き慣れた彼女の声が流れてきました。
「もしもし〜」
一音一音に力を込める外国人独特の片言日本語。一気に力が抜けました……。なんで日本語なんだよ?そう思うと同時に、電話の向こうにいるのはいつもぼくをからかってくる台湾人のリリーなんだと思い知らされました。
「すぐ台南駅に着くから待ってて!」
英語で答えると、目の前の台南駅に足取りを速めるぼく。ちょっと探すのに手間取ったけど、リリーはすぐに見つかりました。
コートを着て立ってる彼女は、目が大きくてやっぱり可愛かったです。
「カズはバカだから道に迷ったのかと思った」
そして口から出てくるのは相変わらずいつものからかい。そしてそれに子どもみたいに「そんなわけないだろ!」と反射的に答えてしまうぼくのリアクション。
ぼくらの関係は最初に2013年の7月にフィリピンのセブ島で会った時から何一つ変わってませんでした。
しゃぶしゃぶに連れて行ってもらい、なんかやけに酸っぱい台湾しゃぶしゃぶをつつきながら会話するぼくら。
「そういえば最近ぼくのブログ読んでくれて、ぼくみたい海外に出たいっていう日本人がけっこう連絡くれるんだよ」
「その人たち、あなたがこんなに間抜けだって知らないのね。可哀想に。私も去年の7月に会ったときはこんなおバカな日本人だとは思わなかった。」
「……相変わらずリリーの口は働き者だね。最初に会ったときから何も変わってない。」
あんなにしゃべる話題を気にしていたのに、次から次へと会話のタネが出てきます。
今やっている仕事やこれからやりたいこと、台湾女性のお嬢様っぷり、日本人が名残惜しそうに別れるのに、台湾人はビックリするほどあっさり別れること。
しゃぶしゃぶ屋さんに入って、その後タピオカミルクティーを買い、そして最後に台南駅まで戻って別れるまで、2時間ちょっとの夕食はあっという間に過ぎ去りました。
やっぱりリリーといるのは一番楽しい。あんなに会うのがイヤだったのに、たったの2時間くらいしか会えないなんて、なんて名残惜しいんだろう。
彼女に彼氏ができても、ぼくは台湾人のリリーが大好きでした。
でもぼくは久しぶりに2人で会った2時間の中で気付いてしまいました。たぶん、きっと、いや絶対、ぼくらのこの関係はどこまでいっても親しい友達なんだって。
地下道を抜けて、台南駅の構内へ向かう別れ際にぼくは言いました。「この前リリーに彼氏ができたって聞いてちょっと混乱した。そして今日会って何を話せばいいか迷った。でもやっぱり今日会えて本当に楽しかったよ。ありがとう。」
彼女はキョトンとした顔でぼくに言いました。「何を心配することがあったの?」
「いいや、何でもない。今日は本当に楽しかった。来年もぼくが台湾でワーホリしたらよろしくね。」
笑顔で返事をするぼく。
「そう?それじゃ私電車を待つから、カズは先にホテルまで帰っていいよ。じゃーねー!」
ニヤニヤしながらさっと身をひるがえすリリー。
「ねぇ、そのあっさりサヨナラを言う台湾スタイルの別れ方、わざとやってるでしょ?来年の春か、夏まで会わないんだから、もうちょっとしゃべってくれてもいいんじゃない?」
「バレた?」
嬉しそうに笑うリリー。そしてお腹を抱えて笑うぼく。ぼくの中である想いが吹っ切れました。
(リリーと友達でいよう)
今あきらめないと、ぼくはリリーに振り向いてもらえるチャンスを一生逃してしまう。
矛盾して聞こえるかもしれませんが、ぼくはそう思ったんです。
One more thing 〜 リリー 〜 ぼくと台湾と、そしてずっと振り向いてもらえない好きな台湾人の女の子について 後編 – あしたはもっと遠くへいこうあしたはもっと遠くへいこう
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