いわゆる正社員の常識とは違うと思うんですが、海外で独立するために必要だとぼくが考えている働き方を3つ挙げてみたいと思います。
こんにちは。2015年12月に台湾の南部、台南に引っ越してきたまえちゃん@Maechan0502です。
さて先日、日本でイベントをやったのですが、ぼくの進行ミスで「これから会社に頼らず働く時に必要な考え方」というのを伝えきれませんでした。ナント20分の予定を大幅に過ぎるとミス。本人も何十分しゃべり過ぎたのか、未だに把握しきれていません……。
そこで今回ブログは話しきれずにカットしてしまったことを書いてみたので紹介します。
途中まで話していた話の続きですが、イベントに参加していない方でもそのままわかってもらえる話だと思うので、どうぞ!
大きく稼ぐより、小さく払う
まず台湾で同じく痛い目を見て学んだのが、ガンガン稼ぐより支出を抑えたほうがいいということです。
2015年、ぼくは6月から12月まで半年間、台湾の台北に住んでいました。そこで半年間住んで感じたのが家賃と物価が意外と高すぎるという事実……。
ぼくの住んでいた部屋の家賃はキッチンなしで4万円で、さらに光熱費は別。結局1ヶ月4万4,000円くらい払っていたので、日本の地方都市に住む家賃に近いくらいでした。
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さらに追い討ちをかけるように、台北は便利な代わりに物価が高く、食費なんて5万円近くになってしまいました。
なので、「もう限界だ!」と台湾南部の台南市に引っ越したところ、かなり家賃と物価が下がることがわかりました。
現在はゲストハウスに住みながら家を探し中なのですが、台南なら家賃も2万から3万円くらいで探せそうですし、食費も3万5,000円くらい。トータルの生活費は頑張れば、月に6万から7万円台で落ち着きそうです。
この経験からぼくは「大きく稼ぐより、小さく支出を抑えて払うことの大事さ」を学びました。
やりたいことがあるなら、支出をまず抑えよう
よく「追い込まれたら、その分仕事へのやる気がわいてくる!」と精神論を唱える人がいますが、ぼくにしてみれば不安でしょうがなかったです。下がっていく収入を見るのは気が滅入るし、ブログ書くのすらイヤになります。しまいにはストレスで頭痛まで覚える始末……。
でも節約するのは、そこまでハードルが高くありませんでした。ぼくが好きなハイパーメディアクリエイターの高城剛さんはメルマガで「安く暮らせる場所に引っ越して、好きなことをできる時間を増やしたほうがいい」と言ってます。
さらにぼくが外部ライターをやらせてもらってるノマド的節約術という節約サイトを運営している松本さんも「稼ぐことは難しいけど、節約は誰にでも始められます」と常日頃言ってますし、それは正しいとようやく実感。
だからフリーランスで独立するなら収入が不安定なので、まず生活するために必要なコスト(お金)を減らすことをオススメします。
節約は海外へ行く前の資金を貯める時も必要だし、ぼくも台湾で独立して住んでいる現在も必要性を痛感してるので、節約はもはやマストです。
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複業をする
次のキーワードは複業です。「副」業ではありません。「複」業なのがポイントかと思います。
ぼくがブログで独立して早々リアルに痛感したのが、収入を一本化させることの恐ろしさでした。
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ブログからの収入は2015年12月だと12万円ありましたが、予想される2016年2月に振り込まれる収入は、どう計算しても8万5,000円から9万5,000円の間。
このようにサラリーマンとは違って、自営業者というのは振り幅が大きいと、初めてぼくは身をもって知りました……。
だからぼくが目指したいと思うのは、ナリワイという働き方を提唱してる伊藤洋志さんの生き方です。
ナリワイというオモシロい働き方
ナリワイ提唱者の伊藤洋志さん 写真はぼくがイベントに参加した時のもの
このように会社じゃなくても、ぼくの例のようにブログだけの収入に頼っていると、突然収入が下がる恐れがあります。
だから考えたいのが、何かのプロフェッショナルを目指すのではなく、収益は小さくても複数の収入を持つ働き方です。
このナリワイという働き方がオモシロいのは、大きい収入を狙わない点です。専業にするから売上を考えたり、仕事の取引がなくなる恐れを心配してしまう。また初期費用が大きい事業も失敗したときのリスクが大きいので、ローコストローリターンの仕事を作ります。
ぼくで言うなら、ブログ収入だけでなく、台湾地獄寺巡りツアーを組んでブログで募集してみるとか、ブログワークショップを開いてみる。Air bnbをやるとか、いろいろな方法があるでしょう。
現在はブロガーだけでなく、Webライターとしての仕事を頑張りますが、同時に複数の仕事を作ってみて試す予定です。
そしてゆくゆくはひとつ3万から10万円くらいの仕事を5つから7つくらい組み合わせて、ブログがダメになっても生きていけるようになりたいです。
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目先の稼ぎより、のちの信用
最後です。ぼくがお金より大事なんじゃないか?と感じているのが、信用です。
会社員やアルバイトをやっている時は、お給料を「苦痛の対価」だとぼくは勝手に思い込んでしました。
決まった時間にいって、言われた仕事をやり、時間が来たら上がれば、給料がもらえる。
そんな「自分の時間を売った対価」だとも考えてたし、言うなれば「我慢の対価」が給料だと思っていたわけです。お世辞にもいい社員、いいバイトとは言えなかったと思います。
でも自分で稼ぐようになってから、意識が変わりました。
たとえばWebライターの仕事をいただいたとき、なんで自分はこの金額を提示してもらえたんだろう?と考えるようになったんです。
自分がなぜお金をもらえるのか、突き詰めて考えみる
この仕事はずっともらえる仕事ではない。相手はぼくに値段を払う以上の価値を感じてくれるから、この原稿を依頼してくれたんじゃないだろうか?つまり信用があったからこそ依頼を受けた。だからこれからも仕事をいただくためには信用される仕事をしないといけない……。
反省しなきゃいけないんですが、きっと会社員やアルバイトの仕事もそうだったんでしょう。でも自分で仕事をするようになって、ようやくお金をもらえる意味をそこまで掘り下げて考えるようになりました。
恥ずかしい話ですが、本当です。
だからこそ自分の名前で仕事するようになって、信用されない人間になる恐ろしさをようやく感じました。
誰かが「自分の給料は自分への拍手の数を金額にしたもの」と言っていましたが、たぶんそうなんじゃないでしょうか?
なので、うさんくさい人から1分で目先の1万円もらえるラクな仕事より、信頼できる人から1日かけていいから1万円いただける仕事のオファーを受けたい。そして期待に応えられる仕事をしたい。そう考えています。
そしてこれから独立して仕事する人も自分で稼ぐなら、おそらく違う意識でないとお金は受け取れないでしょう。その一歩として、なんでお金をもらえるのか?そこを追求してみる必要があると思います。
……ただそう言いつつも、ぼく自身メールの返信や頼まれたことを忘れているので、現在進行形で反省中です。これから一つずつ潰します。
まとめ 新しい働き方と言いつつ、根底にあるのはシンプルなこと
さて今回は新しいライフデザイン会議ということで、これから会社に頼らずに働く話を考えてみました。
でもこれって、思えば当たり前のことなのかもしれません。
たしかに複業なんて働き方はこれからもっと必要になるんですが、ぼくのじいちゃんは大工やりつつ農業やっていました。今までの終身雇用のサラリーマンが特殊だっただけ。だから特に目新しくないです。
節約するのもいつの時代も当たり前ののこと。
そして信用できる人であり続けるのも、会社員時代に口酸っぱく言われたので、当たり前のことかと書いてて思います。
それをぼくは昔なかったインターネットやブログをやりつつ、書く仕事をを見つけることができました。それにLCC (格安航空会社)という台湾まで片道1万円以内の航空券を使って、距離が短くなった台湾に住んでいます。
だから固定概念を外してぼくらは新しいテクノロジーに挑戦しつつ、数百年経っても変わらないことを大事にすればいいんじゃないでしょうか。
とここまで書いて思いましたが、あっ……。
「パソコンを使って、どうやって仕事作るか?」というのも知りたいと思われることなので、次回はイベントでそんな話もしてみたいと思います。
ではまた。
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