フリーターのぼくにも家が買える!?『僕らの時代ののライフデザイン』の出版記念イベントに行ってきました!!


今の都会でずっと働いて住み続ける暮らし方。変えられるなら変えてみたいと思いませんか??

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「休日だけでも都会から離れたい」「週末だけでも海外で過ごしたい」「フリーランスで働いてるけど、みんなでワイワイ集まれる場所で働いてみたい」「海外で子育てしてみたい」「出来るんだったら田舎に家を持ちたい」

何を隠そう、ぼくも同じことを思ってます。

「沖縄に自分が自由に泊まれる家がほしい!!」

こんなことを言うと

「アンタが主演の『フリーター、家を買う』なんて認めないわ!!アンタののび太顔で主演を張れると思ってるの??許さない!!」

とあのドラマで主演した嵐の二宮くんファンを敵に回すのはわかってますが、それでも聞いてください。ぼくはフリーターだけど沖縄に家がほしいんです

でも今回そんなぼくがぼんやりと思い描いていた「やれたらいいな」「やればオレにもできそう!!」に変わった背中を押してくれるイベントに行ってきました!それが3月18日に阿佐ヶ谷LOFTで行われた『僕らの時代のライフデザイン』という本の出版記念トークイベントです!!

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では今回自分の将来がオモシロくなりそうな希望にあふれるトークを聞いてきたので、リポートさせていただきます。

今回このイベントは三部構成・全四時間の長丁場で行われたのですが、全部をレポートするには長過ぎるので、ぼくが一番いい意味でショックを受けた第一部の出演者の方たちに的を絞ってレポートします。

田舎に家を持ちながら東京と移動して生活をする人たち

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左のお二人
夫婦二人で「#heimeoto」というユニットを名乗り、“暮らし方冒険家”を自称している池田秀紀さん、伊藤菜衣子さん夫妻は現在熊本の市内にある町屋に住んでいます。
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ここの家賃はなんと3万円!熊本の市内のド真ん中にあったボロボロの町屋を市役所の方に紹介してもらったそうです。

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本当に住めるかと思うほどの放置プレイされていた町屋

ここが現在ではこんなに綺麗に生まれ変わりました。

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元々渋谷の代々木公園のすぐ近くに家賃10万円の部屋を借りていたお二人。現在は東京には付きに一週間ほど行くそうですが、そこで仕事の打ち合わせをギュッとそこに詰め込み、そしてそれを熊本に持ち帰っていると語っていました。

お二人の職業はウェブデザイナーと写真家です。だから改装に関してはまったく知識がなかったそうです。しかしぼくがスゴいと思ったのがTwitterで呼びかけ、わからない内装工事の知識を仕入れ、自分たちの手で家を直してしまったことでした。

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さらにお二人に対して新しいと感じたことは、自分たちが上の写真のようにホームページで家を直すところを公開したことです。見ればわかると思いますが、上の写真の「自分たちの住みたい家!」の設計図は、見ているだけで子どもの頃に夢中になった秘密基地を作るようなワクワク感を与えてくれます!

この作っている過程を公開していくことによって、インターネット上に応援してくれる人を増やし、そして二人が直すためにわからないことがあったら教えてくれる人を増えていくという好循環を生んだそうです。

そしてお二人の話だとこういう空き家はまだまだ全国に多いという話でした。お二人が最近札幌市の白石区を見に行ったところ、空き家率が40%を超えていて「2050年の日本の空き家率は40%になるというある予測を先取りしてるようだった」ということ。

ぼくがこれにすごくショックを受けました。こういう物件が田舎にたくさんあるなら、自分が好きな地方の地域を探せば、きっと他にも見つかると思ったんです。そしてそれは次の「ナリワイ」の伊藤洋志さんのトークで確信に変わりました。


田舎に行けばフリーターでも家を買える!!

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真ん中が伊藤洋志さん

伊藤洋志さんは一つの仕事に専念するのではなく、「ナリワイ」と称し、複数の仕事を持つ働き方をしている人です。そんな伊藤さんはこのトークで、和歌山県新宮市にあるこの家のスライドを映しました。

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この家、土地付きでいくらだと思いますか??

……答えは40万円です(笑)

いや、ウソだろと思った方!ホントらしいですよ!家が40万円で買えるんですって!田舎にさえいけば!!

 もはや都心で30年ローン組んで、朝から晩まで働くのがイヤになるこの値段。てか、ぼくでもキャッシュで買えます。ワーホリ行くために貯めたお金をここで使おうと思えば。

またこのトークの第三部に昨年『ニートの歩き方』という本を出版したphaさんも出演されていましたが、この方が去年ブログに新宮市についてこんなエントリーを載せています。

田舎はオープンワールドRPGみたいだった – phaの日記

このエントリーによるとこの新宮市では土地付きで20万円の家もあるし、賃貸でも月の家賃が5000円や1000円なんてところもあるそうです!!もはや同じ日本とは思えません。

代わりに先ほどの熊本の町屋と同じくボロボロなんですが、そこを伊藤さんはこう乗り越えていました!


自分たちで仲間を集めてやってしまおう!The DIY精神!

たとえば家で一番腐りやすいのは床らしく、これがダメになっていると借りようとおもっても大家さんが渋るそうです。なぜならボロボロだから家賃を下げざるを得ないし、しかも直すのに100万円ほどかかるからです。

仮に1万円の家賃だったら、全部回収するのに100ヶ月!そりゃたしかに大家も床を直そうとは思いません。
 
でも伊藤さんがスゴいのは勝手に「床さえ自分で張れれば住む家には困らない!」を合い言葉に、自分たちで人に教えてもらってできるようになってしまいました。

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そしてさらに「全国床張り協会」なるよくわからない協会を立ち上げ、それをさらに床張りを教えるワークショップにしてしまうことで、家も直せて人に教えられる「ナリワイ」の一つにしてしまったのです。

実は業者に頼む修理と流通コストなど様々な修理以外のお金がかかった見積もりが出されてしまいます。そこでそれに疑問に考え自分たちで直せるようになることで、大家さんや持ち主に安く借りたり、譲ってもらえるようになりました。 

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ブロック壁ハンマー解体協会などアホらしくて楽しそうな「ナリワイ」がいっぱい

他にも伊藤さんは自分たちでいくつも「ナリワイ」を持っています。一つの仕事の稼ぎは数万でも、自分たちで旅行を企画したり、京都の古民家を改装してシェアハウスにしたりと、様々な仕事を自分たちで作り出すことで生計を立てているそうです。

ぼくはこの伊藤さんのような自分たちで何でもできるようにしてしまう行動力に、スゴく影響を受けました。たとえばお金を出して業者に頼むというやり方もアリかもしれません。でもお金って使えば消えてしまいますが、自分たちでやれば費用は安く済むし、終わった時に自分たちに次も使える経験が残ります。

しかも伊藤さんがやっている「ナリワイ」とは決して特別なことじゃないんだと思うんです。振り返ればぼくの亡くなった新潟のじいちゃんも大工をやりながら、畑仕事をやっていました。しかも学歴なんて小学校どまりだったし、特別専門学校に通って大工になったワケではありません。

複数仕事を持つことは祖父母世代にとって当たり前のことだったんです。だったらぼくも家を直すというスキルを身につけるのも、十分出来そうな明るい話です(笑)


まとめの感想と沖縄セカンドハウス計画

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今回他にも高円寺に自分たちでコワーキングスペースを作ってしまった方や六本木にシェアハウスをオープンさせたゲストたちがたくさんトークをされていました。

その方たちに共通していたことが2つあります。一つは「自分たちでやってしまう行動力がある人」「特別おカネ持ちじゃない普通の人」という二点です。

本当に行動力さえあれば自分たちで家も直せるし、探せば田舎に家賃の安い土地もあるんです。そしてぼくらにはインターネットという武器もある!やろうと思えばもう手の届くところまできてるんだと思います。

こんなに安く田舎に住めるなら、自分でもお金を出して気に入った地方の田舎に家を持てるんじゃないかと、急に自分のできる可能性が広がるのを感じました。

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ぼくはこの前家族旅行で行った沖縄が暖かくて、海が綺麗で、そして何より我那覇畜産のブタが人生で一番食べた肉の中で美味しかったんで、ぜひ沖縄にいつでも泊まれるセカンドハウスがほしいなと思っていました。

だからこそ沖縄でボロボロの家でもいいから手に入れることが出来たら、自分たちで直しちゃえばいいって自信になったし、働き方だって移住ではなくてどこか別の場所で仕事を請け負えばいい。ずっと沖縄に住まずに海外と沖縄と横浜の3点を周ったっていいし、そんな働き方をしている人がいて勇気づけられました。

それにLCC(ローコストキャリア)の台頭で東京⇔沖縄の飛行機代はもう新幹線に乗るくらい安くなっています。さらに安い時期やプロモーション価格などを使えば、往復一万円も切っており深夜バスのような価格にまで下がります。地方に住みたい場所を持つというのはかなり実現しやすくなっているんです。

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また一人で購入して修理するのは難しいなら、本当に気が合う信頼出来る友達とお金を出し合って購入してみてもいいんじゃないかと、ぼくは今本気で思ってます。さっそく中学時代からの親友に話を持ちかけてみたところやけに乗り気だったので、外資系に勤めているその友人を一ヶ月くらい休暇を取らせて一緒に直そうと考えてます(笑)

夢見がちだと言われようが

ではやけにここまでフリーターなのに明るい話題を振ってきて、本気で大丈夫なのか疑われてるかもしれません。でも最後にぼくがこのイベントで一番印象的だった言葉を紹介します。それは観客から「会社に所属していない不安定なライフスタイル」について質問された時の伊藤さんの言葉でした。
 
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「ぼく、年を重ねるごとにどんどんできることが増えているんですよ。去年は床を張れるようになったし、今年はたぶん鹿が狩れるようになるんです!狩りを教えてもらうんで。だからこのままいけば35歳になった時に相当いっぱいできることが増えるんだろうなって」

飄々(ひょうひょう)と伊藤さんが語るこの言葉に、ぼくはショックを受けました。

「あ、おれ、安定とか保険とかの言葉の意味を間違えてたな」と。

なぜなら先ほども触れましたが、おカネはあっても使えば消えてしまうものです。一生懸命働いて100万円稼いで大工さんに頼むのもいいけど、自分で床などを張れるようになった方が自分に技術と経験がいつまでも残ります。

そういう暮らしの技術をたくさん覚えているほうがよっぽど安定してるなって思ったんです。

それに「都会で生活する」という単位で考えるならどの仕事の給料がいいとか、会社が大手だから安定しているとか、家を購入するにはどこどこが将来的に土地の値段も上がりそうだから良いって話は重要です。

でも本当に「生きる」って単位で考えたら、火起こしができたほうがいいし、野菜も作れた方がいいし、床とか張れた方がいいですよね。一見都会で聞くと笑われがちですけど(笑)

東京はお金を稼がないと何もできないところですが、視点を変えて時間さえ作ればおカネをあまり持っていなくても豊かな暮らしは出きるんじゃないでしょうか??そしてこれは決して東京の生活を取るか、田舎の暮らしを取るかという二択ではありません。
 
東京や海外でおカネを稼ぐ方法を探しながら、一方で沖縄で時間に追われない自給自足ができる暮らしを平行して成り立たせる。これができる時代なんだと感じました。ぼくは両方を追求するほうがこの先の時代に合っている気がします。そしておカネを稼ぐことをトコトン追求するよりは、両方をバランス取りながら生活するライフスタイルを追いかける方がぼくには似合っていると思いました。

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今回この日のイベントで、都会にずっと住んだり一つの会社で働くという選択肢の幅が少ない道より、いくつもの選択肢を広げている方たちがやっていることを直接聞き、本当に刺激を受けました!本当に行ってよかったです!

沖縄セカンドハウス計画は本気で目指しているので、続報があったら追って報告させていただきます!ワーホリ期間中にいろいろと探ってみる予定です!

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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コメント

コメント一覧 (2件)

    • こちらこそコメントをいただきありがとうございます。イベントの最後に米田さんにサインをしていただいた者です。今回はあの本とイベントで自分の新しい世界が開けたました。本当にありがとうございます。

      次回作も楽しみにしています。

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