会社を辞めて、海外などで働きたいと思ったことはありませんか?
こんにちは。ワーキングホリデーを終えて、日本に帰国してきたまえちゃん@Maechan0502です。
3年前のぼくはまさにそう感じてもがいた1人でした。なんせぼくは就職面接が苦手で新卒で大企業に入れなかったし、転職しようとした公務員試験も筆記試験は通っても面接で落とされたからです。
しかし3年後の現在、ぼくは海外に住みながら2年間かけて積み重ねたブログから収益が月に約10万円あります。そして今年の1月から自営業者届けを出して、もっと稼ぐ予定です。
だから会社や仕事をやめたいと悩んでいる昔のぼくのような人に、今だからこそ伝えたいことがあります。
「会社以外にも生きていく方法は確実にあります。ただそのためには『マーケット感覚』を身につけてください」
そう、会社以外で生きていく方法のヒントが、ちきりんという著者が最近出版した『マーケット感覚を身につけよう』にありました。
ぼくがブログで月に約10万円もおカネを稼げたのも、すべては自分の能力を高く売れるマーケットを探っていたからです。だからこの概念を理解することはTOEICや資格を取るより、最重要です。
そして自分に価値があるマーケットさえ理解できていれば、海外で好きな場所に住みながら働けます。いやいや我慢しながら正社員しなくてもいいんです。
長くなりましたが、今働いてる以外の場所で我慢せずに働きたい人に、必ず読んでほしい『マーケット感覚を身につけよう』を紹介します。
市場(マーケット) 化は世界のいたるところで始まっている
ではまず「マーケット感覚」を理解する前に、市場(マーケット) 化がぼくらの身の回りの至る所で始まっているという事実に気付かなくてはいけません。
代表的なのは就活市場でしょう。著者は昔と今の就職の違いをこう比較してます。
昔の就職活動は、企業と求職者が学校の先生や親戚など、個別のコネクションを通じてマッチングされる、相対取引型※ の活動だったのです。
(※注 相対取引とは自分で取引相手を探し、個別に条件交渉して取り組む方法のこと)
今なら「コネ採用」と非難されかねないような方法ですが、こういった就職活動は高校だけでなく大学でも、つい最近まで残っていました。
理系で大学院に進んだ人なら、教授の紹介で就職先を決める学生が、たくさんいたことを知っていますよね。文系でも、同じ大学の卒業生である先輩社員が母校を訪ね、自分の出身ゼミの学生を採用していました。
少し前まで、こういった相対取引によるマッチングは、ごくありふれた就職方法だったのです。
しかしインターネットの登場ですべてが一変します。
ところがインターネットの登場を機に、”シューカツ”は一変しました。
リクルートやマイナビという就職情報企業がインターネットを利用した応募システムを開発し、就職活動は相対取引から市場取引へと、一気に移行したのです。
このシステムを使えば、先生の推薦や親戚のツテがなくても、誰でもどこの企業でも応募できます。企業側も、支社や支店もない地域を含め、全国の学生から応募を募ることが可能になりました。
私が就職活動をした数十年前 (バブル期)には、企業ごとに異なる応募用紙を手に入れるために、応募したい企業にわざわざ出向き、用紙を持ち帰って手書きで履歴や応募動機を記入したら、今度は書類を提出するために、もう一度、企業を訪ねる必要がありました。
こんなことをやっていては、「100社受ける」なんて不可能だし、東京にいながら大阪の会社を受けることもできません。
そこにインターネットが現れ、「全学生が、全企業を相手に就職活動を行う」などという、驚くべきことが可能になったのです。これが、就職活動の市場化であり、社会の市場化の一例です。
さてこの本を読んで、ようやくなんでぼくは自分の苦手だった就職活動の仕組みに気付きました。
そう、答えは圧倒的多数の競争相手の中で採用のイスを獲得しなければならなかったからです。
思えば出版業界の講談社を受けたとき、ぼくの競争相手は4000人以上でした。そして正社員のイスはたった30弱。
倍率 133倍をくぐり抜けるのは至難のワザです。しかもぼくは口ベタ。初対面の人と話すのは苦手なのに、緊張するとよりいっそう言葉が出てこなくなるので、どう考えても就活市場に向いていないタイプの人間でした。
公務員試験もそうです。筆記試験は通るのに、たった15分の集団面接でたたき落とされてきました。
たった15〜45分の間で自分をしゃべりでアピールできる人材が評価される就活市場は、ぼくにとって圧倒的に向いていなかったのです。
結果的に中小企業の労働体系の悪いところに就職して消耗し、その後に転職で公務員試験を受けましたが、面接ですべて失敗しました。
なかなか苦手な口下手を努力で克服するのは難しかったし、結果的にぼくは同じ苦しみを味わうくらいなら自分の行きたかった海外へ行くことにしました。
そしてぼくは就活市場に失敗しましたが、別のブログという市場で評価されるための自分の「マーケット感覚」に気付きます。
マーケット感覚とは何か?
ではこの著書のタイトルになってる『マーケット感覚』とはなんでしょうか?ズバリ、マーケット感覚とはモノやサービスの価値に気付く能力です。著者はこんな例を出しています。
長く仕事から離れていたため、パートやアルバイトしか職が見つからないと嘆く専業主婦の人がたくさんいます。
その一方、主婦スキルを最大限に活かし、キャラクター弁当作りのレシピ動画作成、収納のカリスマアドバイザーや、しつけや教育のコンサルタントとして、一般の会社員以上に成功する人もいます。
この専業主婦と元専業主婦の違いは、価値あるスキルの差でしょうか?
そうではなく、主婦業を通して身につけたスキルが、「誰にとってどんな価値があるのか、見極める能力」に、差があるのではないでしょうか?
さらに著者はこうも言ってます。
マーケット感覚の有無によって、同じモノが、そしてまったく同じ環境が、「何の取り柄もないモノ」に見えたり、「大きな価値のある、これからの世の中で強く求められているモノ=売れるモノ」に見えたりします。
会社を辞めることに不安んを感じない人や、ごく普通の会社員から一転、異分野での成功を収めるような人は、なにか特殊な能力を持っていたというよりは、自分のごく身近にある「売れる価値に気付く能力」を持っているのです。
これに気付ける「マーケット感覚」こそ会社から雇われずに働ける、最初の一歩だと思うんです。
そしてぼくにとって「マーケット感覚」は「海外でのフィリピン英語留学、オーストラリアでのワーホリ経験、台湾観光」、「ブログ」、そして「自分の文章を書く能力」でした。
それに気付かさてくれた世界一周ブログに、ぼくはワーホリ準備中に出会ったのです。
青木優さんが書いていた世界一周ブログ『Hibilog』
との出会い
ぼく自身、マーケット感覚を世界一周ブログを書いていた『Hibilog』の青木優さん@yuuu_aから学びました。今ぼくがブログで月に10万円近く稼いだり、ブログ開設ワークショップを開いているのは、彼の影響が大きいです。
ぼくが当時大学4年生だった青木さんに惹かれたのは、自身の世界一周という経験をうまくおカネと良い評判に変えていたところでした。
世界一周の準備から旅の流れ、そして帰国後もマニュアルをデザイン性の高いブログに発表し、帰国後には世界一周の経験を電子書籍で出版。そして自分でワークショップを開いて、ブログの開き方を教えていました。
ぼくのまわりの世界一周経験者はただの良かった思い出で終わらせているのに、彼は世界一周の経験を利用して自分の仕事につなげている。休学を経験した大学4年生なのに、彼の発信する情報を求めてTwitterのフォロワーが1万人いたのに驚きました。
2011年から2012年にかけて、ネット上では世界一周のマニュアルがなかったので、隠れた需要を読み取って「ブログで世界一周のマニュアルを作る」という新しい価値を提供した青木さんは、まさにマーケット感覚があったと言えるでしょう。
そして青木さんを見習い、ぼくは他人とは違うワーホリブログをつくった
ぼくがワーキングホリデーというテーマでブログを書いたのは、この青木さんがお手本になっています。
2012年の時点でぼくがワーホリのブログを調べると、みんなアメーバブログやFC2ブログでやっていて、ワーキングホリデーが終わると更新をやめていました。
しかも内容は自分のワーキングホリデーの日記ばかりで、ワーホリの持ち物やシェアハウスの借り方、オススメのオーストラリアでの仕事などのお役立ち情報を専門で書いているブログはありません。
青木さんの『Hibilog』を参考にして、ワーホリマニュアル的なブログを作れば、一定の需要があるんじゃないだろうか?
そう思ったぼくは青木さんを見習って、自分のブログをワードプレスというデザイン性の高いブログで目立つように作り、フィリピン英語留学、ワーホリ期間中にも更新を続けました。
そして現在です。今では月間で10万人がこのブログを訪れ、ブログからの収益が10万円くらいあります。ブロガー仲間とブログ開設ワークショップを開けば、定員8名のところ9名まで人が集まってくれる認知度を得ました。
もちろん勘でやったような部分は大いにあるし、キッチリ戦略立ててやったわけじゃないから偉そうなことは言えません。ただぼくも自分が経験したフィリピン英語留学、ワーホリ、そしてたまたま縁があった台湾観光をお役立ち情報というカタチでブログに書くことで、青木さんと同じように良い評判や収入を得られています。
ぼくはフィリピン英語留学とワーホリ経験をただの思い出にせずに、自分の収入源の1つにすることができました。
ちょうどワーホリの準備をしていた時に青木さんの『Hibilog』に出会ってマーケット感覚を学べ、本当にぼくは感謝しています。
まとめ 会社で働きたくないなら、マーケット感覚を身につけよう
どうでしたでしょうか?実際の自分の体験を織り交ぜてみましたが、マーケット感覚とは何気ない景色から金塊を見つける能力です。
昔の高度経済成長の日本なら、特定の人に良い評価を受けることが、社会でおカネを稼いで生活していく上で常識でした。
しかし今自分をアピールできる場所はインターネットや、LCCという格安航空会社の登場で、世界に広がっています。
たしかに市場化はマイナスの面もありますが、逆に好評価を得られる市場もたくさんできています。ブログやYou Tube、アプリなどで世界に向けて発信すれば、誰かに気付いてもらえ、そこからおカネを得るチャンスがあるんです。
日本で保育士をやっていた人は、海外で日本の保育技術を高く評価してもらえる可能性があります。
短大卒の主婦なのに、東大の息子を2人育てた教育ノウハウを知りたがる人はたくさんいるはずです。
消防士をやっていたキャリアは、他の国でも役に立つのではないでしょうか?
ぼくの知り合いの人だけでも能力の高い人はたくさんいます。その自分の価値に気付かないのはもったいない。キャリアをリセットするより、それを活かしつつ新しい道を歩めば、ぼくらの人生は数十年前より確実にチャンスが広がっているんです。
『マーケット感覚』という概念のさわりを紹介しましたが、本格的に転職、海外移住、今とは違う暮らしを探したい人には心から読んでほしい書籍です。
海外にいる人もKindleというアプリを取れば、電子書籍をこちらから購入できます。電子書籍版は1,080円とお得なので、多くの人に読んでほしいと思います。
ではまた。
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