もし27歳で海外渡航した自分に手紙を出せるなら何を言うだろう?昨日30歳になった台湾在住のぼくが届かない手紙を書いてみた

拝啓27歳のぼくへ。

元気ですか?今日は3年前のこの記事を書いた27歳になりたてのきみへ、昨日30歳になったぼくが手紙を書きたいと思います。

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今きみはフィリピン英語留学とワーホリへのやる気に満ちあふれていますね。

2011年末からわずか1年半で150万円ほど貯め、時には1日11時間もバイトを掛け持ちして働き、このために苦手だった英文法をテキスト3冊を3周するほど準備したのだから、かなり頑張ったと思います。

プログラムもわからないのにブログも始めて、あと2日後にフィリピンへ旅立つきみは、これから新しい人生のスタートだと興奮していることでしょう。

しかし未来を伝えるために、3年後の30歳のぼくから3つだけアドバイスを伝えさせてください。

目次

これから英語留学とオーストラリアワーホリに燃えているきみへ

DSC034062013年7月 フィリピンセブ島にて フィリピン人の先生と台湾人の友達アフーと

最初のアドバイスは自分の感覚に素直になることです

予告しておきます。残念ながら今英語の勉強に燃えているきみに、英語圏の縁はありません。

とりあえずこれからフィリピンに行ったら、相部屋の外国人は台湾人で、隣の部屋も台湾人。頑張って英語を話そうと思って台湾人グループの中に入っていくけど、英語じゃなくて中国語のリスニング環境に置かれます。

きみは英語を話すつもりで日本人とコミュニケーションを取らないように台湾人の輪の中に入ったのに、「どうしてコイツら英語をしゃべらないんだ!根性なしめ!」と怒るでしょう。

ただ2ヶ月後には気が合う台湾人グループになじみ過ぎ、新しく入ってきた日本人生徒から台湾人だと勘違いされます。

またあれほど目指していたオーストラリアは、期待ハズレに終わるはずです。

むしろ最初の仕事を3日でクビになり、家を借りた日本人オーナーの相性は最悪で、次のチェリーピッキングの最後の給料は未だに支払われてません。

しかし30歳のぼくは、そんなきみの不運を喜んで笑いたいと思います。

なぜなら世の中やってみないとわからないことが山ほどあるからです。そしてなんか自分で違うと思ったら、自分の感覚を信じてください。

「せっかくフィリピンで英語を勉強したのに」や「英語は世界語だから」とか、「帰ってからの就職のために」なんていう世間の常識にこだわるべきじゃありません。

すでに日本社会のレールから外れているんだから、きみが信じられるものは世間の常識ではなく自分の感覚です。

自分の心と直感に素直になってください。

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悩んで自分の心に聞いてみた時、なぜきみはフィリピンやオーストラリアで台湾人のまわりにいたのか、やっと気付くことになるでしょう。

便利さに流されて「英語圏でビザが取りやすいから」という理由で住む国を選ぶと、痛い目を見ます。大いに反省してくだささい。

オーストラリアはいい遠回りですので、極貧にあえぎながら自分と向き合ってほしいと思います。

それが今大好きな台湾という国に住んで、心の底から楽しいと思っているぼくの伝えたいことです。

やりたいことを両親に理解してもらえず、突っ張っていたきみへ

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2つ目のきみへのアドバイスを言います。突っ張ってないで自分の両親を大事してください。

今のきみは「世界中を飛び回って仕事する」とか「ブログで月に2,000円稼いだ」とか、大きそうに見える夢を語り、小さな一歩を大きくみせようと必死になっています。

それはきみが海外に行こうと決めてから、両親、親戚のおばちゃん、まわりの親しい友達、たまたま知り合った人など、ありとあらゆる人から海外に行くことを反対されたからなのをぼくは知っています。

「将来はどうするんだ?」と質問攻めに遭い、母親の前では海外へ行く理由をわかってもらえず号泣すれば、そんなに突っ張るのも無理はないでしょう。

しかし今のぼくは思うのです。やっぱり3年前の自分は自立してない子どもだったんだ、と。

ハッキリ言いましょう。当時のブログには恥ずかし過ぎて書いていないですが、おバカなきみはこの先にフィリピン英語留学と予定外のタイ・カンボジア旅行でおカネを使い過ぎます。

そして30万円しか持っていかないオーストラリアワーホリ行きの飛行機の中で、楽天のクレジットカードから送られた11万円の請求メールを開き、青ざめるはずです。

物価が日本の2倍する国で、19万円だけ持ってどうやって生きていけるんでしょうか?

そして1ヶ月後に思い詰めて両親に電話して、30万円を借りたとき、きみは両親のありがたさを思い知ることでしょう。

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他の人は口だけ出してきみのやりたいことに反対しますが、きみの両親は違います。突っ走るところも、詰めの甘さも知っているからこそ、反対をするんです。

そして親は最後の最後で助けてくれます。あんなに反対した母親が父親に「お金を振り込んであげて」と言ってくれるんですから、本当に両親とはありがたいものです。

海外生活を最初に反対をしながら、なんだかんだで見守ってくれている両親の愛情に、ぼくは遅まきながらようやくこの歳になって気付きました。

きみは今自分で留学とワーホリ資金を貯めて1人前のつもりですが、先は長いです。30歳になったぼくは3年経って、ようやくその後親から借りたお金の返済を始められる収入の余裕ができました。

やりたいことを貫くべきだけど、両親とは良い関係を築いてほしいと思います。難しいかもしれないけどね。

この前弟を除く家族5人で塚田農場に行きましたが、会計の半分を出せたくらいなので、もっと稼いで借りたお金と親孝行できるようになりたい。そう30歳になったぼくは思っています。

海外に行くと決めて、今までの友達の9割の友達が消えたきみへ

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最後に伝えたいことがあります。それは「きみの人生はバラ色だ」ということです。

「恥ずかしいことを言ってんなぁ」と思われるかもしれませんが、事実ですので伝えておきます。

えー、海外を目指してから、いきなり多くの友達が消えましたね。中学時代からの親友は海外に行くきみの進路に反対して喧嘩別れし、仲良かったバイト仲間とも完全なるフェードアウト。大学時代の一緒に短期留学していた友人も1人を残し、連絡を取ることはもうありません。

海外へいこうと決めた時は、長いこと付き合っていた友達たちが「海外へ行くなんて夢みたいなこと言ってないで、就職したら?」と集団リンチのような言葉で殴ってきたのを、つい昨日のことのように思い出します。

ある10年来の親友は「夢みたいなことは実力ついてから言え」と笑ってきましたが、きみを信じてくれない友人関係は切って正解です。

長い年月を一緒に過ごせば、友情は深まるというのは、悲しいけどきっとウソなんでしょう。

でもこれから先、海外へ出たきみには多くの出会いがあります。多くの外国人の友達を作りたいと思って海外を目指しましたが、そのやりたいことは叶うから大丈夫です。

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フィリピンとオーストラリアでは今でも連絡を取るたくさんの台湾人と出会い、それが縁で台湾にワーキングホリデーしてしまいます。これから1ヶ月後に出会う台湾人のヴィンシーに2年後、家を借りるなんて思いもよらないでしょうが、からかうのをやめて本当に感謝しましょう。

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同じ日にフィリピンの英語学校に入校した韓国人のジミーは2年半後、日本で働いています。そして英語を学んでいたはずの彼がペラッペラな日本語をしゃべるので、マジでビビることでしょう。

人生、何が起こるかわからないという言葉を実感する瞬間です。

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オーストラリアのタスマニア島で出会ったイケメンのフランス人のヤンとは、その後オーストラリアのメルボルン・パースでまた会い、2年後に彼は日本にワーキングホリデーします。そして東京の渋谷で再会できるので、安心してください。

きみには本当にたくさんの外国人の友達ができます。

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あと一緒にいた剣道大好きのロマンもワーキングホリデーで日本に来ますが、彼は名古屋で剣道の練習をしながら、なぜかラブホテルで清掃の仕事をしています。

どうやってそんな仕事を見つけてきたのか、名古屋で本人に会ったら尋ねてみてください。

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あ、話が横道にそれたんで戻します。

失うものもありますが、他にも留学・ワーホリ友達やブロガー仲間、多くのブログ読者さんなど、たくさんの素晴らしい出会いがあるので、そのままやりたいことを叶えてほしいです。

最後に 

たこ焼きパーティー 14

27歳のぼくへ。

今までいろんな人が君の将来の不安を煽ってきましたね。しかし一歩踏み出した先には素晴らしい未来が待っていることを、ぼくは3年後に実感しました。

今は誰も信じてくれませんが、3年後にブログとライターの仕事で月に20万円稼げるようにもなります。どうでしょう?世界中どこでも稼げるなんてワクワクしませんか?

もちろんこれから失敗もあります。でも長い目で見れば、それも必要な勉強です。乗り越えてくださいね。

あと本を出したいと言っていた3年後のきみは本を出版している人と出会い、コンサルタントを受けながら、ようやく本を出すという最初の一歩を踏み出します。

まだ全然出版の話は来ないし、叶うあてもありませんが、でもゆっくりと進み始めているので「遅いけど、まあよくやってんじゃない?」と言ってもらえると嬉しいです。

では他にも伝えたいことは山ほどありますが、長くなりすぎるのでこのあたりにしておきます!

おたがい楽しい人生を送りましょう。

ではまた。

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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