すみません。今だから告白するんですけど、ぼく、実は去年の国民健康保険料が月々600円でした……。
どうも。交通事故で自分のクチビルが、ドナルドダックにみたいなクチバシくらいに腫れ上がったまえちゃん@Maechan0502です。
さて世間では3月は学生さんの卒業式とサラリーマンのみなさんは下半期の終わりで忙しい季節ですが、フリーランスも確定申告で忙しい季節です。
ぼくもサラリーマンをやっていた時は確定申告なんて無縁だったんですが、ブログで食べているフリーランス2年目になると、確定申告というものを無視できません。今年もちゃんとやってきました。
確定申告とは税務署に自ら、
「自分はこれくらい去年収入があり、税金はこれくらい納めます」
という書類を提出する面倒くさい制度です。
しかし見方を変えると、自分の仕事道具を経費で購入できたり、収入が少なかったら国民健康保険料を破格の値段にしてもらえるんですね。
現にあんま大きな声ではいえないんですけど、ぼくは去年運よく収入自体が少なかったので、確定申告をしたら月々の国民健康保険料が600円でした。
というわけで、今回はサラリーマンだと気づけないフリーランス (自営業者) の確定申告の仕組みと流れ!そしてメリットとデメリットを紹介したいと思います。
特にこれからフリーランス (自営業者) になりたかったり、来年アフィリエイト収入が一定額超える見込みの立ってるブロガーさんはぜひ読んで今のうちに知識をつけてください。
では行ってみましょう!
確定申告ってどんな仕組みなの?
さてそもそも確定申告ってどういう制度なの?という疑問があると思います。
ぼくもサラリーマンの時は全くわかってなかったのですが、仕組みを解説するとこうです。
年に一度、自分で収入と経費を計算し、国にいくら稼いだかを書類で申告する制度
これが確定申告なんですね。会社にいる時は経理の人が全部給与の中から税金や健康保険料を計算してくれましたが、フリーランス (自営業者) は一人でやっているので自分で計算しないといけません。
所得=収入-経費
この式に当てはめて、「所得の部分がいくらだったか?」で自分の国に納める税金や国民健康保険の決まってくるわけです。
だいたい2〜3月はこの提出する書類を作るのにフリーランス (自営業者) は追われ、みんなしんどそうな顔をしています……。
フリーランス (自営業者) の良いところは、仕事に使えるものなら経費で落とせる!
しかし確定申告を面倒くさいと思うのはまだ早い!!フリーランス (自営業者) の良いところは、先ほどの
所得=収入-経費
の経費の部分を自分で申請できるところなんです。
たとえば
「ブログ書いてご飯食べてるけど、台湾の観光について書いてるのは仕事だから、今回の飛行機代とホテル代は経費にして申請しよう!」
とか
「Webデザイナーの仕事でiPhone使ってるけど、仕事の打ち合わせで使ってるから経費で申請しよう!」
なんてことが可能になります。
サラリーマンをやってたら、
所得=収入-経費
の所得の部分 (プライベート) から航空券代やホテル代、iPhone代を出さないといけません。
しかし仕事という大義名分が立つなら、仕事の経費にできるのがフリーランス (自営業者) のいいところです。
そして経費扱いが増えることによって、支払う税金と健康保険料も低くなります!!
フリーランス (自営業者) の税金は
所得=収入-経費
の「収入」の部分ではなく、「所得」の部分にかかってくるので、経費を自分で計上すれば「所得」が減り、最終的には税金や健康保険料も安くなる仕組みなんですね。
あ、ただしiPhoneを仕事という名目で買っても、プライベートで使いまくってたら、税務署の人に
「これ、仕事用って言ってるけど、半分くらいプライベートで使ってるなら、iPhone代の10万円中5万円しか経費でしか認めないよ!」
と言われることもあるので、やり過ぎには注意しましょう……。税務署の人に問い詰められると、追加で税金取られるので一番怖いです。
でも自分が遊び感覚で海外旅行に行っても、ちゃんと旅行を仕事に変えることができれば、旅費は経費として税務署に申請できます。
フリーランス (自営業者) の良いところは、支払う税金と健康保険料を自分でちょっとだけ調整できるところ
さらにフリーランス (自営業者) の良いところは、先ほども触れたように納める税金と健康保険料を自分でちょっと調整できることです。
世間的にはフリーランス (自営業者) は収入が不安定だと言われています。
たしかにそれはまぎれもない事実で、こちらも来月の収入が入るかビクビク気にしているのが実情です。
しかしサラリーマンとは逆に、フリーランス (自営業者) は支払う健康保険料や税金をある程度自分で調整できるのはあまり知られていません。
それができるのが、確定申告の時なんです。
たとえばサラリーマンは、収入に応じて支払う税金と健康保険料が自動的に決まって調整することができません。
銀行に振り込まれる給料 (手取り) =明細に載っている給料 (額面) – 支払う税金や健康保険料、年金 (会社の事務員さんが計算)
という仕組みで、銀行に振り込まれるのは手取りの給料でした。
しかしフリーランス (自営業者) には毎月計算してくれる事務員さんがいません。
だから毎年一回の確定申告時に
所得=収入-経費
という式を自分で計算し、自分で税務署に出しに行くのです。
しかもフリーランス (自営業者) の税金や健康保険料は収入から経費を引いた「所得」の部分にかかってきます。
だから経費に計上する金額が多ければ多いほど、見た目はいらいろ旅行に行ったり、レストランで食事したり、最新のスマホを使ってお金持ってそうに見えるけど、
税務上は経費使ってて、プライベートの所得は貧乏
という状態にすることも可能です。
税務上、税務署もお金ない人からは税金取れないので、所得が103万円以下まで落ちると、非課税や国民健康保険が劇的に安いということになるんです。
実際、ぼくは2015年にようやく台湾でブログ収入だけで生活できるレベルだったので、
所得 (100万円くらい) =収入 (150万くらい) -経費 (50万円くらい)
という状態で確定申告しました。すると、所得上は103万円以下で貧乏 (まあ実生活も貧乏なことには変わりない) 状態だったので、非課税で国民健康保険も月600円という破格の状態になった次第です。
だから経費にするために、税務署から許されるレベルの経費申請はきちんとやっておきましょう!!
その確定申告の準備のために必要なのが、クラウド型会計ソフトとクレジットカードやネット銀行の登録です!
※追記
ちなみに所得を抑えると税金を非課税にしたり、国民健康保険料が安くなったりしますが、その反面デメリットもあります。
税金を納めてないので、クレジットカードの審査が通りにくくなったり、交通事故に遭っても保険の収入保障が適用されないんです。
貧乏人には貧乏人のための社会保障もあるけど、税金を納めていないと社会的信用もないということですね。
ぼくは国民健康保険が月々600円で得したと思っていましたが、今回の交通事故の保険保障が下りないのではないかと、ビクビクしております……。
確定申告を円滑に済ますための準備って?
ではこれから確定申告をする予定のフリーランス (自営業者) の人のために、確定申告の流れを紹介します。
ぼくも2回しかやってないのでいろいろ抜けてるところがあるかもしれませんが、ザッとこういう流れだと理解してもらえたらありがたいです。
0.自分が確定申告の条件に当てはまるか調べる
まず大事なのは、確定申告の条件に自分が当てはまるか調べましょう。
基準としては、MFクラウド確定申告のサイトによると
2,000万円以下の給与所得があり、アフィリエイトなど本業以外で20万円を超える収入がある場合は確定申告をしなければなりません。
また、アフィリエイトを含むその年分の所得金額の合計額が所得控除の38万円を超える場合も申告が必要ということになります。
なので、この条件に当てはまりそうな収入の人は確定申告の準備をしておく必要があります。
https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/tax-return-affiliates/
1.青色申告書を前年の3/15までに税務署に提出する
確定申告の書類には
- 白色申告 (10万円控除)
- 青色申告 (65万円控除)
の2種類があります。で、諸説あるんですが、フリーランス (自営業者) にオススメなのは青色申告です。
こちらは65万円まで経費の控除が認められていたり、赤字を持ち越すなどのメリットがあります。
白色申告は10万円の控除だけなので、多くのフリーランス (自営業者) は青色申告を選んでおくといいでしょう。
ただし!原則として、毎年3月15日までに所轄の税務署に青色申告承認申請書を提出しないといけないので、3月15日までに税務署に提出しておく必要があります。
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2070.htm
2.クラウド型確定申告ツールのMFクラウド確定申告を使う
次に青色申告 (白色申告でも可) ができるようになったら、クラウド型確定申告ツールを使いましょう。
ネット上でスマホやタブレット、パソコンからも同じデータを編集できるので、非常に便利です。
日本ではMFクラウド確定申告とfreeeというソフトがあるんですが、ぼくのオススメはMFクラウド確定申告です。
freeeは簿記の知識がない人も直感的にできて便利なんですが、あとあと会計の知識を身につけることも考えると、複式簿記にのっとっているMFクラウド確定申告をオススメします。
3.収入の振り込みは1カ所のネット銀行にまとめる
クラウド型会計ソフトを使う時に大事なのは、収入の振込先を1つの銀行にまとめることです。確定申告のために、ネットかアクセスできる銀行口座を作り、収入を一ヶ所の銀行にまとめましょう。
ネットからアクセスできる銀行を使っていれば、クラウド型会計ソフトにログインIDとパスワードを一度入れると、あとは自動的にデータを読み出してくれます。
ネットからアクセスできない口座を持っていると、紙の通帳を見ながら手打ちで収入を確定申告ソフトに打ち込まないといけないので、必ずネット銀行にしてください。
ぼくのオススメのネット銀行は新生銀行か、住信SBIネット銀行です。
ふだん他の銀行に振り込みをしない人は、新生銀行がいいでしょう。
セブンイレブンのATMなどで24時間365日引き出し手数料無料なので使いやすいし、手数料は高くなりますが、海外のATMでも新生銀行のキャッシュカードがあればお金を引き出せるのでオススメです。
一方で月に他の銀行に3回以上振り込まないといけない人は、住信SBIネット銀行がオススメです。
2016年にサービスが改悪されて使いにくくなりましたが、条件を満たせば3回まで振り込み手数料が無料になります。
4.クレジットカードを2枚以上持ち、私的用・業務用で使い分ける
収入をまとめるキャッシュカードを1つにしたら、次はクレジットカードを最低2枚持って使い分けましょう。
- クレジットカード (プライベート支払い用)
- クレジットカード (業務用)
に分けておき、確定申告の際は業務用のクレジットカードだけ使います。
すると、業務用のクレジットカードで支払った分は全部経費とみなせるので、あとで計算がラクになります。
ぼくのように1つのカードでプライベートと業務の支払いをすると、あとで非常に分類するのに手間がかかるので、しっかり分けておいてください……。
ちなみにプライベート用と業務用で使うクレジットカードは個人の好きなものを使えばいいと思うんですが、できればポイント還元やマイルの貯まるクレジットカードがオススメです。
仕事で支払いの多い方は、業務用のクレジットカードで貯めたマイルで、無料の海外旅行に行ってる人もいます。
すぐにはマネできなくても、同じ仕組みを作っておけば、チリも積もってマイルでアメリカへの片道航空券が買えるようになるかもしれません。
http://www.cr.mufg.jp/apply/card/mileageplus_goldprestige/index.html?tcode=
5.プライベート・業務用問わず、払った領収書とレシートは必ず取っておく
はい、ここで重大な質問です。レシート、ちゃんと取っていますか?
まだ3月なので、今からでもいいから2018年以降に確定申告する予定の人は、ちゃんと領収書とレシートは取っておきましょう!
確定申告をする際には必要ありませんが、あとで税務署から
「おたくの確定申告の書類、やけに経費が多いんですけど、ちょっと怪しいから領収書見せてもらってもいいですか?」
と税務調査に入られた際、領収書を提出しなければいけません。
いくら仕事に必要なモノは経費計上できると言っても、証拠がなければ税務署から怒られます!!
追加で税金を請求されないためにも、日頃からきちんと領収書とレシートは取っておきましょう。
ちなみに業務用の領収書とレシートは取っておくのはもちろんなのですが、プライベートのクレジットカードで切ったレシートも取っておくと便利です。
プライベートでレストランの支払いがあったけど、あとで振り返ると取材も兼ねていたり、カフェで仕事したけど、プライベートのクレジットカードで決済してた!
なんて時に、追加で確定申告の経費計上できます。
ぼくもスターバックスでブログ書いてたけど、経費計上できるなんて知らずにレシートを捨ててた悔しい経験があるんで、今のうちにレシートは何でも取っておくことをオススメしたいです。
レシートと領収書はグチャグチャにしないためにも、最低限月ごとに分けて保存しておくといいと思います。
翌年確定申告をする流れ
1年間確定申告の準備ができたらお疲れ様です!
自分の稼ぎが税金を支払う対象になっていたら、ちゃんと確定申告をしましょう。
確定申告の時期は
毎年2月16日から3月15日まで
と決まっています。3月15日が土日祝日の場合、翌平日が最終締め切り日なので、気をつけてください!
確定申告書の受付は、自分が申告する住所の管轄下の税務署が受けてます。
わからない場合は国税庁のホームページからチェックできるのでどうぞ!
確定申告の提出期限を忘れていると、ペナルティーが課されるので要注意です……。
・50万円まで15%
・50万円を超える部分は20%
本来納めるべき税金の15〜20%が加算されるので、確定申告のし忘れや提出期限の遅延にはくれぐれも気をつけてください。
では確定申告をやってみます。今年もぼくはMFクラウド確定申告を使ったので、それに沿って流れを紹介してみました。
1.MFクラウド確定申告ツールにカードのデータを読み込ませる
まずMFクラウド確定申告を開き、自分のキャッシュカードとクレジットカードのデータを登録しましょう。
登録すると自動的に各銀行、各カード会社の金額を吸い出してくれます。
一応プライベートで使っているクレジットカードも登録すると、経費計上できるものは登録できるので、やっておくと便利です。
2.収入のキャッシュカードと業務用のクレジットカードの項目を振り分ける
データを吸い出せたら、次はキャッシュカードとクレジットカードの項目を振り分けます。
収入が銀行に入ってきたら、
借方勘定項目:普通預金
貸方勘定項目:売上高
現金で買った書籍代を経費で入力する時は、
借方勘定項目:現金
貸方勘定項目:新聞図書費
など、どんどん入力していきます。
簿記を理解していないと入力が大変なのがMFクラウド確定申告の難点です。
しかし将来的に簿記の知識は身につけて損はないので、ぼくはfreeeよりMFクラウド確定申告を使っています。
MFクラウド確定申告はアプリでMF経費というアプリも出してるので、スマホからちょこちょこ登録すればラクになるのでオススメです。
3.確定申告書類を作る
収入と経費などを全部入力したら、決算書という項目を開いて、自分の収入をチェックします。
貸借対照表は1年間を終えての自分の資産と負債、資本を表したバランスシート。
損益計算表はは1年間の自分の事業の売上や使った経費の種類が一目でわかるようになっています。
自分が1年間どんな感じで仕事にお金を使ってるのかもわかるので、あらためて見つめ直してみるのもいいんじゃないでしょうか?
それが終わったら、確定申告書を作ります。
決算書の下にある確定申告書のアイコンを押し、必要な個人情報を入力しましょう!
入力し終わったら右上の申告書印刷と表示されたボタンを押して、PDFファイルを印刷します。
e-Tax出力もできるので、自分に合った方を選んでください。
最後にプリントアウトしたら社会保険料控除の書類や源泉徴収票を貼り付けます。
源泉徴収票を書き忘れると戻ってくるはずのお金が取り戻せなくなるので、キチンと再確認しておくことをオススメします。
ぼくは今年確認し忘れたので、5,000円ほど取り返せず悔しい思いをしました……。
4.書類を近くの税務署に提出しに行く
書類ができたら、自分の住所を管轄する国税庁の税務署に出しに行きます。
最終日の3月15日は混み合うので、なるべくその前に行くのがオススメです。
ぼくが提出しに行った時はだいたい20分ほど待ちましたが、もっと並ぶ時もあるそうです。
税務署の場所にもよりますが、なるべく余裕を見て出すのがよさそうだと感じます。
また税務署では本人確認書の提示を求められます。
写真付きの運転免許証やパスポートを忘れずに持って行きましょう!
最後に MFクラウド確定申告なら3日で終わる
というわけで、どうでしたでしょうか?
最後にまとめると、確定申告の前年にする準備はこんな感じです。
- 青色確定申告の書類を出す
- MFクラウド確定申告のアカウントを作る
- ネット銀行のキャッシュカードを作って収入をまとめる
- のクレジットカードは私用・事業用を分けて支払う
- レシート・領収書は私用・事業用問わず、全て月ごとにまとめて取っておく
さらに毎日経費を仕分ける努力ができたら完璧です!それさえできれば翌年の確定申告は速攻終わることでしょう。
まあ人間ダラけるのでぼくもフリーランス (自営業者) の友人たちと「来年こそは毎月ちゃんとやる!」という無限のデジャブな会話を繰り広げてるのですが、今年こそはちゃんとやりたいです……。
翌年確定申告をする時期になったら
- 収入と経費の項目を分ける
- 年間分の決算書を作る
- 確定申告書類を印刷し、必要書類を貼る
- 2月16日から3月15日までに税務署に提出しに行く
という手順でやってみてください。
ぼくがMFクラウド確定申告でやったら、ダラダラやっても3日間で終わったため、これからフリーランス (自営業者) になる人にはオススメです!
クラウド確定申告ソフトがない時にやると1週間くらいかかるので、時間短縮したい人はぜひ使ってみてください。
それでは楽しいフリーランス (自営業者) ライフと節税生活を!!
ではまた。
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