パスポートの番号、実は隠された法則性があるって知っていましたか?
どうもこんにちは、つい最近マレーシアでパスポートを盗まれ、再発行したまえちゃん@Maechan0502です。
ぼくのパスポート、盗まれなければそろそろスタンプがいっぱいになって、夢のページ増補できたのに……。
となげいても始まりません。
というわけで、ワタクシ、人生で3冊目の新しいパスポート番号を持って眺めていたら、いろいろな疑問がわいたので調べてみました。
ここで紹介する知識は、知らなくても全く問題ありません。
ただ知っておくと、
「なるほど!この数字ってこんな意味なんだ!」
「あ、パスポートの仕組みってこうなってるのね!」
と思えるので、パスポート豆知識として楽しんでもらえたら幸いです。
その1 5年パスポートと10年パスボートで頭文字が違う
【懐かしの2006年に取ったパスポート。最初の文字はT】
まず最初に紹介するのは、パスポート番号の頭文字の意味です。
日本のパスポートの番号は、「2文字のアルファベット」と「7桁の数字」を組み合わせて成り立っています。
この最初の2文字のアルファベットは法則性があるんです。
・5年用パスポート 「M」
・10年用パスポート 「T」
ぼくも今まで10年用パスポートを3冊発行しましたが、パスポート番号の最初は全部「T」でした。
実はこれ、Mが「Multiple(マルチプル・複数回)」、「Ten (テン イヤーズ・10年間)」の略だそうです。
なので、一般人に発行されるパスポート番号は、基本的に「M」か、「T」のどちらかになります。
その2 なぜ5年用パスポートの最初の頭文字は「F(ファイブ)」じゃないのか?
5年用のパスポートの頭文字は、「Multiple(マルチプル・複数回)」の「M」である。
こう紹介しましたが、そう言われると、疑問が浮かびます。
なぜ5年用のパスポートの頭文字は、「Five(ファイブ イヤーズ・5年間)」ではないのか?
ただこれには理由があり、日本で発行されてきたパスポートの種類の歴史が関わっています。
引用:外務省のパスポートの変遷について
・1989年 旅券法改正にともない、一般旅券の一次旅券の発行を停止
(普通の国民に対して、1回きりしか使えないパスポートの発行をやめる)
・1995年 10年有効旅券を導入
実は日本のパスポート、1989年までは1回しか利用できないパスポートが発行されていました。
つまり国民が発行するときの選択肢として、「1回きり(Single)しか利用できないパスポート」か、「5年間使えるマルチプル(Multiple)なパスポート」のどちらかを選んでいたんですね。
この後、1989年から1995年は、5年用パスポートのみで発行が続きます。
そして1995年、10年有効旅券が導入されました!
ええ、10年用パスポートは、意外と歴史が浅いんですね!
そこで10年用のパスポートを作るとき、外務省内では、こんな会話が繰り広げられたと思われます。
部下「そういえば、10年用のパスポート番号の頭文字どうしますか?」
上司「あー、10年用だからテキトーにTen yearsの「T」でいいべ?」
部下「え、そうなると、5年用パスポート番号頭文字「M」で、統一感なくなりますけど……。」
上司「んなもん、誰も気にしないからやりゃーいいんだよ!」
……すみません、ウソです。
外務省で、ぼくの地元である横浜の中学ヤンキーのような会話はされてないと思います。
しかし、順番的に「S(シングル・1回しか使えないパスポート)」→「M(マルチプル・5年使えるパスポート)」→「T(10年間使えるパスポート)」という順番で生まれたのは確かなようです。
日本で発行されるパスポートの2番目のアルファベットは、AからYまで順番に使われる
続いて、日本で発行されるパスポートの2番目のアルファベットについて、紹介します。
2番目のアルファベットは、AからYまで順番に使われる仕組みのようです。
※ これはあくまでもネットと自分の考察です。外務省の正式な発表ではないことをご注意ください)
たとえば、ぼくの今まで発行した3枚の10年用パスポートを見てみましょう。
2006年 THxxxxxxx
2016年 TRxxxxxxx
2019年 TSxxxxxxx
※注 xxxxxxxの7文字は数字
アルファベットが順番に変わっているのがわかります。
もっと突っ込んで観察すると、2006年から2016年までのTH〜TRは、10年で10個分のアルファベットが使われているようです。
これは、ほぼ1年に1回切り替わっている計算になります。
しかし2016年から2019年までのTR〜TSは、3年で1個分のアルファベットしか使われていません。
ちょっとスピードが遅いので、すべてのアルファベットが使われているとは限らないです。
でもパスポート番号の2番目のアルファベットは、順々に使われている可能性が高い。
そしてこれは、「Z」の手前の「Y」まで使われる予定です。
海外の領事館で発行すると、2番目のアルファベットがZになる
【パスポート発行に対応しているマレーシアの日本領事館】
上の項目で、日本で発行されるパスポートに「TZ」や「MZ」はないと書きました。
これには出せない理由があります。
なぜなら、すでに海外の日本領事館で発行されるパスポートに「TZ」や「MZ」が使われるからです。
海外で発行されるパスポートの頭文字
・10年用 「TZ」
・5年用 「MZ」
ちょっとハードルが高いかもしれませんが、海外で長期で働く日本人などのために、仕組みが整っています。
もし他人のパスポート番号が「TZ」や「MZ」だったら場合、
「この人は海外に長くいたんだな。」
「もしかしたら駐在員かも?」
「いや、それとも海外でパスポート失くして、発行してもらっただけかな?」
と考えると楽しいかもしれません。
海外でパスポートを発行する場合、戸籍謄本か戸籍抄本が必要
海外でパスポートを作る場合、日本と同じように、「戸籍謄本(こせきとうほん)」、または「戸籍抄本(こせきしょうほん)」が必要です。
・「戸籍謄本(こせきとうほん)」 家族全員の情報が載っているデータ
・「戸籍抄本(こせきしょうほん)」 その人個人だけの情報が載っているデータ
市役所で働く方に教えてもらったのですが、違いはこちらです。
ぼくは先日マレーシアでパスポートを盗まれて、大変な思いをしました。
わざわざ両親に頼み、LINEで戸籍のデータを送ってもらわないとダメだったので、戸籍抄本は自分で持ち歩いてもいいと感じます。
あと海外旅行保険に入っている場合、海外で盗難に遭って、日本から帰ってきてパスポートを発行しても、その分の金額は保険会社に請求できません。
ぼくは緊急渡航書という1回しか使えないパスポートをマレーシアで発行し、帰ってきました。
緊急渡航書のお金は保険会社に請求できましたが、もし自分があの時にマレーシアで戸籍抄本を持っていたら……。
海外でパスポートを発行できて、パスポート料金の1万6,000円分も保険会社に請求できたなぁと思うのでした。
海外旅行によく行く人は、もしものトラブルに備えて、戸籍抄本を携帯してもいいと感じます。
最後に
というわけで、日本のパスポート番号に豆知識は以上です!
いろいろ調べたのですが、文量が多くなるので、ここまでにしておきます。
日本の運転免許証の最後の数字は、免許証を再発行した数字だそうです。
ぼくはパスポートにも似たような仕組みがあると聞いたので調べてみたのですが、今のところ海外発行番号が「TZ」か「MZ」になるくらいしかわかりませんでした。
あとは個人的な経験で、
「海外旅行に戸籍抄本を持っていけば、盗まれた時にパスポートをスムーズに再発行できる。しかも保険会社持ちになるかも」
とわかったので、ぜひ参考にしてみてください。
え?
「そもそもパスポートを盗まれるなんて、マヌケをやらないように気をつけろ!」
って話ですよね……。
それでは楽しい海外旅行を!
ではまた。
【関連記事】
パスポートをスタンプでいっぱいにするためには月に何回海外旅行へ行けばいいの?10年間パスポートを更新したので振り返ってみた
コメント