3年間やったプロブロガーをやめて、台湾で働いていこうと決心したので、その心境をブログに書いてみます。
どうもこんにちは、ブログ収入のみで生活して丸3年間が経ったまえちゃん@Maechan0502です。
さて、ぼくの仕事はブログを書くことです。ブログを書くことで収入を得られる仕事をして、丸3年間生活しています。
どうやら世間的に言えば、ブログ収入のみで稼げる人を、プロブロガーと呼ぶそうです。
だからサラリーマンの収入くらいの月収15〜30万円くらいではあったけど、この収入で3年間生活したぼくはプロブロガーだったんでしょう。
ただ、正直に言うと、この働き方はぼくにとって楽しいものではありませんでした。
たしかに独立した2015年当初は嬉しかったです。自分の好きで書いた文章で収入が入ってきて、住みたかった台湾に住めたのですから。
でも年を追うごとに、ぼくはいつしか息苦しさを覚えました。
ツイッターで目にする月100万円稼ぐ後輩ブロガーの存在。動画に乗り切れず、時代から遅れる悩み。そしてブロガーの競争過多から、ちらつく収入減少。
https://maeharakazuhiro.com/bloger-distress/
この悩みをぼくは去年ブログに書き、本当にやりたいことをやるのが正しいんじゃないか?
と書き残しています。
でも、違いました。この1年間やってわかった本当に大事だったことは、たぶん、誰かに役に立つため仕事をすることだったのです。
今回はちまたで流れている「好きなことで、生きていく」という働き方に反対して、ぼくが3年間ブログ収入のみで生活して出した働き方の結論を書いてみます。
ではどうぞ。
「好きなことで、生きていく」は必ずしも楽じゃない。
さて、ちまたには今、新しい働き方をしようという声であふれています。副業ブームもそうですし、「好きなことで、生きていく」YouTuberという働き方もそうなんでしょう。
ぼくも好きだった台湾のことをブログに書き、2年半かけてブログ収入で台湾に住むことができました。ちょうど3年前の2015年12月のことです。
https://maeharakazuhiro.com/sukinakotodeikiteiku/
でもそれができたぼくは次の3年間、ここ最近まで自信とプライドと次のやりたいことを見失っていました。
ぼくがプロブロガーになった後、自分より才能ある後輩ブロガーがどんどん出てきました。年下が自分より短期間で月100万円稼いだなんてツイートを見たときは、自信を失い、嫉妬したのを覚えています。
ユーチューブやインスタグラムにも対応できませんでした。頑張ればできるのかもしれないけど、感覚が追いつかず、「これが老いなの?」と思ったものです。
本も出版したいと思いましたが、声もかからず。自分でワーホリ本の電子書籍を作り上げ、売ろうと思った矢先に収入減少で、営業どころではなくなりました。
ほかにも農業ワークショップ開いたら集客1〜4人とか、『ワンピース』を扱っているエンタメ企業と仕事してうまくいかなかったり、他の国でブログ書いても読まれなかったり……。
必ずしも自分の好きなことが、仕事につながるわけではありません。それに気づかされ、結局自分は何がしたいんだろう?と自問して迎えた2018年。
そろそろアルバイトか、トヨタの派遣工がちらついた時、「ぼくのやるべきことは何か?」を教えてくれたのは、台湾関連の仕事でした。
ぼくが好きだった台湾が仕事で自分を求めてくれた
新しく始めたいろんなことが、うまくいかなかったこの3年間。ただ2018年にやらせてもらった台湾関係の仕事だけは別でした。
6月にたまたま知り合った仲間と東京で台湾夜市をやろうとSNSで告知したら、100人規模のイベントになったのです。
ぼくは会場で、多くの楽しそうな笑顔を目にすることができました。
https://maeharakazuhiro.com/event-20180616-report/
おなじく6月末。ぼくは台湾の地方政府から仕事を引き受けることができました。
台湾の桃園県を2泊3日でツアーして、魅力をPRする仕事です。
公開した初回のPR記事も、1日で1,500PVを記録。ぼくが5年間かけて調べてきた台湾の歴史知識が役立ち、桃園の地方政府で働く台湾人から喜んでもらえました。
https://maeharakazuhiro.com/taoyuanpr1day/
最後は11月です。台北に住む日本人ナンパ師とコラボして、台湾映画のレビューやったら、2日間で7万PVまで読まれることになりました。
ブログ業界ではブログで稼ぐよりも難しいと言われる、1,123はてなブックマークのおまけつきです。
相手のナンパ師のおかげで成し遂げられて、ぼくは自分の力を見つめ直せました。
https://maeharakazuhiro.com/anokoro/
「オレは、まだ終わってない。まだまだイケるよ!」
2018年の結果を振り返り、ぼくは失った自信を取り戻しました。
だけど、頭の中でもう1人のぼくがこうささやいたのです。
これ、キミが相手を引き立てようとしたから、成し遂げられたんじゃない?イベントも、地方政府との仕事も、バズった記事も、キミが仕事相手と来場者や読者をつなぐためにがんばったからできたんだよ。
ある意味、自分が社会の歯車に徹したからこそできたと思った時、ぼくは「ハッ」としました。
社会の歯車になるのは、果たしてそんなにダメなことなんだろうか?
社会の歯車というと、イメージが悪いんじゃないでしょうか?
特に会社を辞めてブログ一本で食べているプロブロガーを目指す人は、社会の歯車が嫌な人が多い気がします。
もちろんそう思うのは、会社が嫌だったり、辛かった経験があるんでしょう。
ぼく自身、月29日間も働かせるスーパーブラックな企業にいたので、その気持ちはわかります。
でも、ブログで月20〜30万円を得る満足いくプロブロガー生活ができた後、ぼくに待っていたのは激しい嫉妬と自信の喪失でした。
特に「好きなことで、生きていく」というネットの言葉を鵜呑みにすると、大変なことになります。
たしかにできるのかもしれないし、ぼくは台湾にブログ収入で住むことなら叶いました。でもほかは自分も挫折したり、途中で辞めていったりする人をたくさん見てます。
またプロブロガーは会社に行かないので、社会の接点がネットだけになってしまうのも問題です。
そこでぼくはネットの情報にとらわれ、小さなツイッターという世界が全てだと思い込んでしまいました。だから収入やフォロワーのマウンディング合戦にとらわれ、勝手に自信を失って落ち込んでいたのです。
だけど2018年。ぼくはネットの外のリアルな世界に飛び出して仕事をすることで、ようやく自分の持っているものの価値に気づけました。
台湾のことを若い人にわかりやすくブログで伝える力。台湾イベントでネットとリアルをつなげる方法。台湾に興味を持たない人に面白く興味を持ってもう能力。
それを求めてくれる人が、多くはないのかもしれないけど、確実に台湾関係でいます。
だったらぼくはもう自分のことばかり考えるのはやめて、ブログとSNSスキルを誰かのために使おう。そしてこれを仕事にしようと思ったのです。
じゃないとこれ以上、自分の好きなことばかり追いかけてたら、ただの勘違い野郎になってしまいます。
プロブロガーというよくわからない肩書きで、自由に生きられるふりをしている、無責任で痛い人間に。
さよなら。プロブロガー。会社には所属してない。けど、ぼくの職場は台湾だ
「プロブロガーをやめて、台湾で働く」 そうぼくはこの記事のタイトルで書きました。
ぼくが台湾の企業に就職するわけではありません。これまでと同じように台湾のことをブログに書き、ツイートをしていきます。
あとはもっと台湾の仕事を募集していると告知し、営業などして、仕事を取っていく予定です。
はたから見ればプロブロガーと同じだと言われるのかもしれません。
でも今まではプロブロガーという肩書きに甘えていたました。自分の好きなことを仕事にできると勘違いしてるから、自分中心に仕事を考えしまうんです。
だから農業やワンピースなどの自分に求められない仕事に飛びつき、勝手に失敗したと思い込んでいました。
でもありがたいことに、ぼくにはブログやSNS、5年間学んできた台湾の知識が、まだあったのです。
身勝手に3年間やってきたけど、まだぼくの台湾とネットの発信スキルを求めてくれる人がいました。
だからこれからは自分のためでなく、台湾というコンテンツを広めるために、自分の影響力を使いたいんです。
もともと台湾とぼくの関係は、5年前にフィリピンで台湾人と仲良くなり、台湾人の女の子に片思いしたことから始まりました。
なので、ぼくより台湾が好きな人はたくさんいます。数十年通ったり、毎日台湾のことを考えている人にはかないません。
でも台湾の魅力をネットでたくさんの人に伝えられる人は、意外とぼくより少ないです。
ブログのPVが毎月20万以上はあって、ツイッターのフォロワーが6,000人以上いて、台湾に住めて動きやすい人は、おそらく数人くらいだと思います。
だからぼくの求められている今の役割は、そこだと思うんです。
会社に就職したわけではありません。でも今のぼくはブログとSNSというスキルで、台湾に就職したようなものです。
会社を休んで台湾旅行に来る人のために、台湾の魅力をわかりやすく伝えて、数日間の休みを楽しく過ごしてもらいたい。
台湾にも興味なかった人たちにも、振り向いてもらえるようなコンテンツを作り、台湾って面白いと思ってもらいたい。
だから、さよなら。プロブロガーという肩書き。ぼくはしばらく台湾で働くよ。
この肩書きのつきにくい仕事を台湾ブロガーと言うのか、はたまた別の名前なのかわからないけど。
けど、少なからず求めてくれる人がいるから、ぼくは台湾で胸を張って働きます。
自分で選んだなら、社会の歯車だって、悪くない。いや、噛み合っていればいるほど、ぼくは素晴らしい働き方だと思うんです。
ではまた。
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