キミも北朝鮮にいってみたくないか?
アントニオ猪木や江頭2:50が訪れたというあの北朝鮮に。
いやまあ実際に北朝鮮に行くにはかなり面倒くさくて日本人が行くのはハードルが高いんだけど、でも北朝鮮っぽい雰囲気を味わえる場所がある。
それがこの世界一アンコールワットに近い街シェムリアップにある、平壌レストランだ。
というわけでここシェムリアップに北朝鮮の人と会えるレストランがあると知った我々は、今回誰からも命令されていない特命調査の必要を勝手に感じ、ついにカンボジア滞在の最後の夜にここに行ってきました。
それでは早速その特命調査の成果をリポートをどうぞ。
How about 平壌レストラン?
まず初めに断っておきたいのですが、ここカンボジアのシェムリアップにある平壌レストランは、北朝鮮が直接経営している国営レストランということです。
だから働いているウェイターもチマチョゴリを着た北朝鮮の人々!
薄暗い店内をチマチョゴリを着た北朝鮮の人たちがサービスする
特に噂によると彼女らは元喜び組のOGらしく、選りすぐりの人々がここカンボジアで働いているという。
それを知ったぼくらは居ても立ってもいられず、この平壌レストランへと向かいました。
着くとそこでは韓国からのツアーバスが大量に横付けされています。
どうやら彼らがこの平壌レストランのメインカスタマーらしいです。
まあ国境を閉ざした隣の国の人と唯一話せる場所!として人気が高いようですね。
平壌レストランに潜入してみた
さっそく夜7時に中にはいると、すでにショータイムが終わりに差し掛かっていました。
あの北朝鮮の国営放送のような伸びのある声で、チマチョゴリを着たウェイター兼シンガーが歌っています。
どうやら元喜び組というのも本当らしいです。圧倒的な歌唱力と朝鮮語の歌がここを北朝鮮直営レストランだということを思い知らせてくれます。
ショーが終わると韓国人観光客はバシバシとショーを見せたウェイトレスの店員さんたちと写真を撮っていました。
北の人々と国際交流を楽しむ韓国人観光客御一行さま
しかし日本人の私たちは端っこの席に案内され、やたらと高いメニュー表を見せられました。
平壌冷麺一皿8ドル(約800円)
2ドル(約200円)あればお腹いっぱい食べられるここカンボジアで、一つのメニューが8ドル(約800円)は明らかに高級レストラン気取りです。
ビールも大瓶で5ドル(約500円)
ぼったくりと言ってもいいでしょう。
さらにあろうことかウェイターは「40ドル(約4000円)のワインが美味い」とぼくらに勧めてきます。
このレストランはおれの財布の米ドルを拉致しようとしている。
ぼくは強くそう感じました。
しかもここがさらに北朝鮮っぽいと感じたのは、写真を撮ろうとするとスタッフから注意を受けたことです。
韓国人団体客はパシパシショーが終わった人たちと撮っているのに、こちらがウェイターにカメラを向けると撮ったデータを消せと言ってきます。
(日本人だけ差別されてて、とても理不尽だ)
私はそう感じました。
「やっぱカネを積まないと撮らせてくれないんじゃないかな?」
友達のKくんはそう鋭い分析を見せてくれましたが、たしかにウェイターにオススメの料理を聞いても高い30ドルくらいのメニューばかり勧めてくるし、正直タイやカンボジア以上に押し売りがひどいと感じます。
この三ヶ月でフィリピン、シンガポール、タイ、そしてカンボジアと周りましたが、一番押し売りがひどいのがここ平壌レストランで働いてた北朝鮮の人々とは予想できませんでした。
しかし値段は高いけれど、この見張られてるような雰囲気の中で料理を食べるのもここでしかできない経験でしょう。
というわけで次回は平壌レストラン後編です。
[関連記事]
コメント