中国の上海で日本が追い抜かれたサービスと、日本が優位な部分を現地から正直にレポート

久しぶりに中国の上海に来たらサービスの一部のレベルが日本を抜き去っていたので、紹介させてください。

どうも。10年ぶりに中国の上海にやってきたまえちゃん@Maechan0502です。

さて現在ぼくは中国の上海にいるんですが、驚きました!街並みの発展とインターネットを使ったサービス (IoT) の普及がすごいんです。

しかもぼくは10年前に約2週間ほど上海に短期留学していたので、なまじ昔の中国を知ってるだけに、この成長速度に驚くばかり……。

なんせ10年前は路上でたくさんのオッチャンが、ニセモノのプラダやグッチの財布を売りつけていましたからね。

しかし今の中国上海の生活はインターネットをおかげで超便利になっていたので、それを紹介します。

すでに電子決済、レンタルサイクル、出前サービスなどのサービスは日本にもあるけど、日本以上に中国の便利な部分はどこなのでしょうか?

ではいってみましょう!

目次

タブレット注文の普及

久々に中国のレストランに入って驚いたのが、大きなレストランだと紙のメニューがほぼなかったことです。デパートのレストランではタブレットの注文端末が置かれており、日本のレストランより普及しています。

タブレットの注文端末に関しては、ここ数年でいっせいに導入が進んでおり、紙に書いて注文するスタイルは日本よりも早く消えつつあります。

日本でも居酒屋や回転寿司などではタブレット注文が導入されていますが、中国ではそれを上回るスピードで導入が進んでいると感じました。

電子決済のアリペイやWechatペイの普及

タブレット注文以上に中国で一般的になったのは電子決済です!

いま中国版LINEと呼ばれるウィーチャットペイ (微信) や、中国版アマゾンと呼ばれるアリババグループのアリペイ (支付宝) がどの店にも普及しています。

上海は3,000万人以上が住む超巨大都市なのですが、電子決済の普及率が90パーセントを誇っており、日本以上の便利なサービスになっていました。

ぼくが今回カラーペイントをするクラブイベントに参加してお酒を買おうとしたら電子決済しか受けておらず、現金決済をしのぐ状況に不便さを感じたほとです(笑)

中国版電子決済はあらかじめ自分の銀行口座をWechatなどにひも付けておき、お店のQRコードをアプリで読み取ると、自分の口座から支払い金額を即座に引き落としてくれる仕組みになっています。

ここまで電子決済が中国で普及したのは、中国では偽札問題が多かったのが広まった大きな理由の一因のようです。

10年前にぼくが1ヶ月間中国短期留学していた時はいちいち高額紙幣を偽札ではないかと機械で確認したり、破れてセロテープで貼った紙幣を渡そうとすると受取拒否されるリアルババ抜きを町中でやっていました。

なので、銀行口座から直接お金を引き落としてくれる電子決済がありがたがれたのはすごくわかります。

個人間送金も始まってるので、この便利さはハンパありません。

中国の銀行口座さえ持てれば、中国ではスマートフォン一つで快適な生活が送れるので、ぼくもそのうち試したいと思います。

まあ中国で銀行口座を開くのは、かなり大変そうなんですけど(笑)

ネットショッピングや出前アプリの普及

現在中国の消費を牽引するのは、ネットショッピングです。ぼくの中国人の友達も買い物はネットで済ませると口を揃えて言っていました。

しかし日本よりさらに進んでいるのが、出前のサービスです。

日本でも2016年9月からUber Eatsという出前サービスが始まりましたが、中国では赤、黄色、青などの各社がしのぎを削って、お昼時に出前を届けに行く姿が見えます。

アプリの出前サービスは日本ではまだ一般的ではありませんが、自分のバイクを持っている人が出前アプリに登録して、お店に出前の品を取りに行きます。

そしてアプリを見ながらお客さんのところへ出前の品を届けにいけば、アプリ会社から後日ドライバーの自分の銀行口座に給料が振り込まれる仕組みです。

アプリ会社はわざわざ自社でドライバーを雇ってバイクを買い与えなくてもドライバーを確保できるし、ドライバー側も自分の好きな日に登録すれば仕事できる便利なバイト形式なので、中国でも人気が高まっています。

台湾もそうですが、中華圏では持ち帰り用の弁当箱がレストランに常備されているので、出前サービスは中国の需要にマッチしてたと言えるでしょう。

現在中国ではネットで注文しすぎて、お店で食べなくなる逆転現象も起きています。昼時のレストランを覗くとガラガラなので潰れるんじゃないかと心配してしまいますが、反対に商売繁盛してるのが面白いところです。

レンタルサイクル

現在上海ではレンタルサイクルが大流行しています。

こちらのすごいところはスイカなどの交通カードを使わず、スマホで登録すれば使える点です。

日本や台湾だとカードを作らないといけないので、使い勝手は上海の方が上ではないでしょうか。

そしてぼくが一番驚いたのは、乗り捨てが自由だった点です。

普通こういうレンタルサイクルは自転車ステーションがあり、そこで借りて返すのがスペインのバルセロナやオーストラリアのメルボルン、台湾の台北でも常識なのですが、中国の場合は家の前で乗り捨ててもオッケー!!

GPSが付いているので、係員がチェックしながら回収してくれるそうです。

なんでも中国人の友達に聞くと、「中国人は面倒くさがりで、どうせステーションを作っても返さないので、こういう風に設計された」と言ってたんですが、世界初の超便利なシステムにぼくは脱帽しました。

ただ当然のごとく問題も続出し、街中には乗り捨てられた自転車が放置され、だいぶ道幅を狭めているのは否めません。

ぼくの大学時代の中国人の友達は恥ずかしそうに「これだから中国人のモラルはダメなんだよ……」と語っていたので、乗り捨て自由のハイパー便利な自転車システムも問題山積みのようです。

たしかに日本より便利だけど、ぼくはここまで便利にしなくてもいいかと思いました……。

14本の超巨大な地下鉄網

すでに中国の上海が日本の東京を超えたものとして、地下鉄の本数が挙げられます。

日本の東京の地下鉄が13本なら、中国の上海の地下鉄はすでに14本の路線が運行中。

路線図を見るとグチャグチャで、軽く混乱すること間違いなしです。これもここ20年くらいで一気に開通が進んだので、その開発スピードはおそるべしと言えます。

ただぼくも上海の地下鉄の本数は日本を超えたけれど、サービスの質までは超えたと言いません。

上海の地下鉄に乗ると乗り換えの駅まで改札を出て5分ほど歩かされるし、ドアが閉まる時に人が乗ろうとしていても容赦なく閉まります。

地下鉄のドアに挟まれそうになる人を見て、ぼくは上海の地下鉄に恐怖を覚えました。

そして何よりまだまだだと思ったのが、トイレの少なさです!2路線が乗り入れる地下鉄の駅の男子トイレ便器がたった一つとは、いったいどういうことでしょうか?!

ここは人口3,000万人の巨大都市上海だろ!

そう思ったんですが、工事は追いついてもサービスは一朝一夕で追いつくものではなさそうです。

逆に捉えると、中国人のトイレマナーが悪いのは中国の街中や駅にトイレが少なすぎることなのかもしれません。

駅にトイレをちゃんと作れば、中国人のトイレマナーも向上するのではないかとぼくは思いました。

反対に日本のいいところ それは細かいモラルや品質のゆき届き

さてここまで現在の中国が日本より先進的なところを挙げてきましたが、逆に日本の方が進んでいるところはどこなんでしょうか?

えー、これを一言でぼくが表すなら「細かい気配り」です。

とにかく上海はだいぶ先進的になったけど、細かいストレスが溜まります(笑)

たとえばぼくはマンションの一室に開かれているホテルに泊まっているんですが、けたたましい工事音で毎日朝の8時に叩き起こされています!

どうやらぼくの泊まった翌日から上の階の内装工事が始まったようで、マジでゆっくりできません……。

こんなことならホテルの宿泊代を返してくれー!と思ったんですが、それを言う前にホテル側から謝罪とホテルを変えようかと提案があったので思い止まりました。

他にもこちらの中国人に聞くと、車の横入りなどの交通マナーや工事の不正請求など、モラルの部分で神経を消耗すると聞いています。

駅を歩いていてもトイレがなくて15分間くらいさまようし、痒いところに手の届かないのが現在の中国なのかと感じました。

さいごに 

はい、というわけでどうでしたでしょうか?現在の中国上海の最新事情。

最初に夜の上海の高層ビル群を見た時、ぼくは中国人の友達に思わず「日本よりすごいね!もう東京は負けてるよ」と言ってしまいました。

ただ日本の大学を出た中国人の友達は、細かいクォリティーがまだまだで「いろんなものを極めてる日本の方がすごい」と言い返され、ぼくはその言葉の意味を滞在中に理解することになります。

たしかに1週間ほど上海に滞在してみると、ホテルの工事のうるささや駅のトイレの数、道案内表示地図の出来は相変わらずイマイチでした。

けど、電子決済などの新しいものを取り入れ、どんどん良くなろうと変わってゆく中国は、やはり見習うべきところも多いと感じます。

現在は日本のほうがサービスやモラルは上だとしても、日本が新しいテクノロジーの導入を拒むのはデメリットばかりでしょう。

今ある日本のいいところはなるべくそのままに、日本でも新しい技術の取り入れが進んでほしいと思いました。

それではまた面白そうなものを上海滞在中に探したら、ブログで報告してみたいと思います。

ではまた。

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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