通り過ぎ去られる。観光地がほぼない。そして文化がだいぶヘン。
そんな日本の名古屋と双子のようにそっくりな都市が台湾にあるのを知っていますか?
こんにちは!そろそろ台湾在住1年半を突破しそうなまえちゃん@Maechan0502です。
さてぼくはそろそろ台湾に住んで1年半になるのですが、この1年半で台湾の首都台北と台湾の京都と言われる台南に半分ずつ住んできました。
そこで最近思い始めてきたのが、「台湾の台中って日本の名古屋」に似てるんじゃないか?という印象です。
以前はぼくは「台中って広島に似てるんじゃないか」と思っていましたが、すみません!!やっぱここはどう考えても名古屋っぽいです。
今回はぼくが似ていると思うポイントを7つ挙げてみました。
ちょっと日本人観光客に通り過ぎ去られる運命の台中を、見直してもらえたと思います!
ではどうぞ!
その国を代表する二大都市に挟まれてる
台中と名古屋の共通点。それはどちらも通過される運命の都市という点です。
まあ住んでいる人たちは「止まってくれよ!!台中にはいいところあるんだ!!」と叫ぶかもしれませんが、ぶっちゃけ観光客には全然魅力的がありません!
だからいつも台湾の首都台北からほぼ何もない台中を通り過ぎ、台湾の京都と呼ばれる台南と台湾第2の都市高雄に出向くのがメジャーなのです。
ここらへんでもう首都・東京からなんもない名古屋を通り過ぎ、日本の古都・京都、そして第2の都市大阪に向かわれる名古屋の悲哀とダブります。
めぼしい観光地が全然ない。まったくない。
ぼくが台中で参加したどローカルな台中のお祭り。おそらく日本人の参加者はぼくだけ
続いて強調しておきたいのが、台中には全然めぼしい観光地が全くないというポイントです。
ここはいくら強調しても足りないくらいなので、台中に来る観光客のみなさんには覚悟してほしいと思います。
名古屋にも東京タワーや通天閣のような有名な建造物がないように、台中にもトールな建物はありません。
名古屋に行ったら観光地がなくてとまどうように、台中に行っても観光地はほぼないのも似ていると言えるでしょう。
またぼくが台中でもっと問題だと思うのは、台中の観光地が少ないのはいいとして、数少ない観光地のプロモーションが逆に肩肘張ったものばかりになっていることです……。
たとえば台中の海岸線にある高美湿地のキャッチフレーズは「台湾のウユニ塩湖・高美湿地!!」
ちょっと待て、台湾人!!走り高跳びの大会で、棒高跳び並みにハードルを上げるような真似はやめるんだ!!
ぼくが台湾人の友達と行った台湾のウユニ塩湖こと高美湿地
……実際にぼくが台湾人の友達と行ったところ、千葉の幕張の潮干狩りスポットにしか見えないので、あまり期待させるのは良くないと思います。
場所的には風力発電用の風車もあって、夕日も綺麗に見れるので、もうちょい別のネーミングをつけて勧めてほしいものです。
住むのには適している
台中人のモスちゃん
えー、いきなり2つ連続で台中のダメ出しをしてしまいましたが、それは観光客から見たときのダメなところです。
実は住むという点で見れば、台中は名古屋のようにめちゃめちゃ住みやすいんですね。
第3の都市だから栄えているし、台北と比べて物価も家賃も安い。2大都市の台北と高雄に挟まれているので、どちらの都市にも2〜3時間あれば到着します。
名古屋も日本で3番目の大都市ですし、物価も家賃も安い。おまけに名古屋も東京と大阪に挟まれてどちらも行きやすいので、非常に便利です。
台風の日、台中の結界…
全然無事の一日…
AT field in taichung…a stilly day with typhoon. pic.twitter.com/xUxObkcDqo— 小白_Shiro (@abyssliu) 2016年9月14日
また台中は台湾で一番台風がそれる地域としても有名!!おまけに人の気質も台湾で一番穏やかだと、ぼくの友達の台中人モスちゃんも言っていました。
住むなら台中は非常に良い都市だとぼくも思います。
カフェ文化(喫茶店文化)の発祥地である
名古屋といえば日本で一番喫茶店文化が発展してる都市として有名ですが、近年カフェブームが起こっている台湾でも、特に台中は激選区だと言われています。
なぜなら台中は台北より遊ぶ場所が少ないので、台中の人は食べることに熱心になっているからです。
名古屋の喫茶店はコーヒーを注文したらカレーが付いてくるなど、他の県民からすれば信じられないサービスをつけまくって有名ですが、台中のカフェも競い合っているのでお客さんを満足させる努力は台湾で一番だと言えるでしょう。
賃貸物件も台北ほど高くないので、若者がカフェを出店しやすい下地と相まって、台中は台北以上にカフェの激選区になっています。
ぼくも最初に台中に遊びに行った時は、台中人の友達ニッキーに観光地につれていってもらうよりもまず最初にカフェに連れて行かれ、台中はカフェが熱いと感じさせられました(笑)
台中にある台湾カフェ文化の震源地の一つRetro Mojo Coffee(レトロ モジョ コーヒー)は絶対行くべきカフェの一つですし、他にも場所柄巨大なカフェが多いのが台中の面白い特長です。
変な文化と観光スポットが多い
さてここまで台中は、名古屋のように観光客には通り過ぎ去られる。でも住むにはわりかし本当に良い……。
と、日本から来る人には全然魅力的ではないことを書いてきました。
しかし!!ぼくが考える台中の魅力はそこではありません。ぼくが思うに台中の魅力はB級の変なスポットの数々です!
たとえば台中の彩虹眷村は、村全体に岡本太郎顔負けの原色のペインティングがぶちまけられたヤバイアートのある場所ですが、これを80歳過ぎのおじいさんが描いていることから現在は台中を代表する観光地になりました。
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また台中人の友達「台中ってどこに面白いスポットがあるの?」とぼくが聞いたところ、「台中の観光地はデパートのトイレだよ」という答えが返ってきてビビった覚えがあります。
そのあとぼくらは直接そのハイネケンやコカコーラ、チョコレートをモデルにしたデザイナーズトイレを見に行ってきたのですけれど、予想通りスーパー奇妙な場所でした。
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名古屋の人たちが食パンにあんこを挟んで小倉サンドを作ったり、嫁入り道具をクリスタルトラックに乗せて近所に見せびらかすように、台中のおかしなポイントの数々は台中イコール名古屋説を裏付けているのではないでしょうか?
名古屋、台中ともヤ◯ザのメッカ(聖地)である
さてここまでさんざん台中は名古屋に似ている!とプッシュしてきましたが、ぼくは大事な似ているポイントを告げ忘れていました。
それは台中と名古屋ともにヤ◯ザが多いという点です。
日本の名古屋は報道によると、関西を拠点にする日本最大級の広域暴力団山口組の6代目組長は、愛知県名古屋市の暴力団出身です。
また同じく台中も台湾で一番ヤ◯ザ (台湾マフィア)が多いと有名!!
ぼくはこの事実に気づいた時、名古屋と台中の底知れぬシンクロニシティーにびっくりした覚えがあります……。
いったいどこまで似ているんでしょうか?
あ、でも名古屋を歩いていきなりそちらの方々から喧嘩を売られないのと同じよう、別に台中も街を歩いても危険ではないので、この理由で台中を避けないでください!
台中・名古屋の近隣県に住んでいる人々が自分の出身地の産地偽装を犯す
台湾で「日本の名古屋出身だ」と言い通す台北の武藤拉麺のオーナー出口さん
最後になりました。最後にぼくがもう一つ名古屋と台中の面白い共通点を挙げたいと思います。
それは台中・名古屋ともに近隣県に住んでいる人々が、外国人に出身地を説明する時に「台中・名古屋」という出身地の偽装を犯すことです。
たとえば台湾の首都台北で武藤拉麺というラーメン屋を経営されている岐阜県出身の出口さんは、ぼくがブログでインタビューした時、まさにこう言いました。
ーーではお名前と年齢、出身地を教えてください。
出口裕介、29歳。生まれと出身地は日本の岐阜県です。台湾では岐阜を説明するのが大変なので、便宜上名古屋出身だと言っています。
ラーメン屋、中国語経験一切ナシ。海外渡航歴も3日だけで台湾でラーメン屋を開いた出口裕介さんにインタビューしてきました 前編より
そう、これがマイナー県出身の悲劇なのです!近隣県民は嘘をつきたくないけど、どうしても岐阜の看板を捨て、全国区の名古屋ブランドに頼ってしまう現実があります。
しかしこれは台湾でも一緒!
ぼくの台湾人友達のハンソンは台中の隣の台湾の奈良県と呼ばれる彰化県出身でしたが、彼は日本人のぼくと出会った時に「だいたい台中出身だよ」とぼかして説明していました。
彼もまた台湾の彰化県という日本の岐阜県並みに説明しにくい出身地を、外国人に説明することを挫折した1人だったのです。
近隣県民も含めて「自称・名古屋・台中出身者」は非常に似ているとぼくは感じます。
まとめ 台中は台湾の名古屋!住むならとても良い場所です
はい、というわけで、ぼくの台中イコール名古屋説はいかがでしたでしょうか?
台湾の都市はもうイメージがつきにくくて、台北だけ行って満足されるパターンが多いため、台湾在住1年半のぼくが日本の都市にたとえて解説させていただきました!
振り返ってみるとはたしてこの記事を読んだ日本の人に台中に良いイメージを持ってもらえるのか?という疑問は尽きませんが、ぼくの目から見たリアルはこんな感じです。
ぶっちゃけマジで最近の台中はリトル台北と化していて高層ビルが立ち並んで便利な反面、観光地としての見どころは少ないですけど、住むなら本当に良いところだと感じます。
ぼくの台中で生まれ育った台湾人の友達ニッキーは「ここには台北ほど忙しくない、台湾っぽい暮らしがある」と言っていたので、そんな台中人の暮らしを観察してみると良いのかもしれません。
あとぼくは名古屋をよく知る人がどう台中を感じているのか、教えてもらえたら嬉しいです。
ではまた!
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その後、名古屋に行って、名古屋発祥の台湾ラーメンの謎を調べてきました。
https://maeharakazuhiro.com/nagoya-taiwan-meshi/
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