台南に移り住んで丸3年のぼくが、その魅力を紹介します。
どうもこんにちは、台湾在住4年目のまえちゃん@Maechan0502です。
さて日本で台湾ブームと言われて久しいですが、どうやら日本の雑誌では最近「台南特集」が組まれていると聞きます。
言われてみると、2018年に雑誌『BRUTUS』で組まれた台湾特集の表紙は台南でしたし、2019年に雑誌『ポパイ』で組まれている台湾特集も表紙は台南だそうです。
ついに来たか!台南ブーム!?
というわけで、この機会に便乗して台北から台南に流れ着いて丸3年のぼくも、魅力を紹介してみました。
ぼくは台湾の台北と台南という2都市に住んだことがあるんですが、まるで日本の東京と京都のように全然違う台南の魅力を熱弁してみます。
台北も行ったことあるけど、台南にも行ってみたい!
と思う人が増えたら嬉しいです。
ではいってみましょう。
歴史が古いので、3つの国が重なった台湾らしい風景を楽しめる
近代的なシャングリラホテルと日本統治時代に建てられた台南駅(工事中)
よく「台湾って日本と似ている」という意見を、日本人旅行者の人から聞きます。
たしかに近代的なビルが立ち並んだ台北を見たら、そう思うのもわかる意見です。
でも台南までくると違います。台南は台湾の中で一番歴史が古い街なので、今まで台湾を治めてきた3つの国の建築が重なり合っているんです。
中国の清朝時代に建てられた孔子廟(中国のお寺)の近くに、日本統治時代に建てられたデパートが建ち並び、遠くには最近建てられた鉄筋コンクリートのビルがそびえ立っている。
それが台南です。
しかもいい感じにいろんな建築がミックスされているのが、台南のいいところだと言えます。
これが台北だとビルとビルの合間に、清朝時代の門があったり、ポツンと日本統治時代の建物が保存されています。
それはそれで面白いと思うんですが、「違う国に来たなぁ!」と感じられるのは、台南だ!ぼくは胸を張って、そう思います。
台南の路地裏が面白い
台南の面白い風景は、表通りではありません。路地裏にあります。
正直にいうと、台南の表通りは歩きにくくて、ちょっと危険です!
デコボコして歩きにくいし、交通が激しくて、住んでいる人は「台南では毎日事故を見かける!」と言われています。
でも大通りから一本入ると、一気に静けさが増し、別の空間が現れるんです。
人も全然いないし、デコレーションされたアーティスティックな空間を発見できます。
自分ならでは路地裏を散歩しながら見つける。
こんな迷路のような街で、自分のお気に入りの道を探すのが、台南の面白いところだ!とぼくは推したいです。
観光にはもったいない。ご飯が美味しいので、ロングステイに向いている
台南はすぐに観光ができます。
台南の街中はどんなところをまわっても一泊二日あればできるし、安平も日帰りで楽しめるので、2泊3日あれば十分です。
これが台北だったら「台北観光は2泊3日だとたりないよ!」と言えるんですが、残念ながら「台南観光は数日でオーケー!」だと言わざるを得ません……。
……なんですが、台南には台湾イチの美食の街という特長があります!
台南の美味しいものは、1ヶ月あっても食べきれません。
台南にフラッとくるつもりだったのに、美味しいものの魅力に気づいてしまい、1ヶ月もゲストハウスに滞在した日本人もいます。
台南は観光よりロングステイ(長期滞在)に向いていると、個人的に思っています。
台湾で有名なチェーン店があまり入ってこない
桃園や新竹にもある鼎泰豊。しかし台南にはない。
台南に住んでて3年目のある日、ぼくはやっと気づいたことがあります。
台南には台湾で有名なチェーン店が、全然出店されないという事実に。
そう!台南人が保守的なのか、人口が少なくて売り上げが立たないのかわかりませんが、本当に台湾で流行っている店が台南にはオープンされないのです。
たとえばここ数年間で有名になったお店に、高雄発の永心鳳茶(ヨンシンフォンチャ)があります。
ここは台湾のお茶をワイングラスに入れて飲めるのですが、2019年現在、台南にオープンしていません。
台北や台中にはオープンしているのに、台南には未だにやってくる気配がないのです。
台北で流行っているタピオカミルクティー店も来ないし、台北で出店攻勢をかけているすき家もなし!
そういえば小籠包で有名な鼎泰豊(ディンタイフォン)も、台南にはありませんでした。
不便すぎるぜ!台南!
一時期はそう叫びたかったのですが、だから個人のローカルな変わった店が出るスキマがあるかもしれない。
ぼくは近所のパチモノ牛丼屋、「極屋(ごくや)」でうどんをすすりながら、ようやくその良さに気づきました(笑)
台南にすき家はないけど、極屋はある
台南や台南南部にしかないローカルの店がたくさんある
グローバル企業や台湾の有名飲食店は、桃園や新竹には進出するけど、台南には来ない。
悲しい現実です。しかし裏を返せば、台南はローカルチェーン店や独自のお店が出てくる土壌があります。
台湾南部限定の丹丹漢堡(タンタンハンバーガー)
台湾南部限定のハイネケン緑茶が名物の紅太陽(レッドサン)
台南限定の黑工號嫩仙草(仙草ゼリー)
台南限定の蜷尾家甘味處(アイスクリーム)
などなど、台南や台湾南部にまで来ないと楽しめないお店があります。
台北には台湾の全てがあるように思ってしまうかもしれません。
しかし、台南(台湾南部)まで来ないとわからない台湾はたくさんあるので、ぜひきてほしいです。
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丹丹漢堡(タンタンハンバーガー)は台湾南部にしかない!台湾人に人気のローカルチェーンです
冬の台湾旅行に向いている
台南は熱帯気候です。ハッキリ言うと、夏は来ないほうが賢明かもしれません。
溶けるレベルで暑いのです。
でも裏を返せば、台南は冬も暖かいのがいいところ。冬の台湾観光に向いています。
あと意外と気づかれていないのですが、冬の台北は寒くて天気が悪いです。
毎日が曇り空だし、湿度が高いのが、辛いところ。
同じ温度でも湿度が高いと、低いよりも冷たく感じるので、意外と台北の冬が寒い原因はここにあります。
それに比べて、冬の台南は気温も高いし、天気も晴れているので、冬に台湾観光来るなら台湾南部がオススメです。
台湾は花粉もないので、冬から春先にかけては台湾南部は過ごしやすいと感じます。
冬の台北の天気
まとめ
というわけで、ぼくが3年間かけて発見した台南の魅力は、こんな感じになります!
ところどころ台北と比べてきましたが、すみません!もちろん台北もオススメです。
1回目の台湾旅行は台北の方が見どころあるし、台湾旅行では外せないと土地だと思っているのは変わりません。
でも都会にはない台湾の魅力が見れる境目は、台北や高雄、台中ではなく、「台南からだ!」と強くぼくは感じています。
台南は違う顔を見せてくれるはずなので、一人でも多くの人が来てくれることを願ってます!
それでは楽しい台湾旅行を。
ではまた。
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