無添加・天日干しの高級カラスミが、台湾の台南だと5,000円で買えるって知っていましたか?
どうも、こんにちは!台湾在住3年目のまえちゃん@Maechan0502です!
さて台湾を代表するお土産(おみやげ)の一つに、カラスミがあります。しかし台湾でカラスミを買ったことある人は少ないんじゃないでしょうか?
えっ、カラスミって日本三大珍味でしょ。絶対高いし、自分の食べたこともないものをお土産に買えないよ!
そんな人もたくさんいるはず……。ですが、意外と台湾のカラスミって安いんですね。
高級品なのに4,000〜5,000円くらいで買えるし、しかも台南まで足を運べば、無添加・天日干しの高級カラスミがこの値段で買えてしまいます。
他のお店は添加物使っていたり、観光客相手の商売をしているので高いですが、台南までくれば本物の安くて美味しいカラスミが買えるので、絶対お得!
というわけで、今回は台南で85年の歴史を誇る老舗のカラスミ屋さんを紹介します。
ではどうぞ。
吉利號烏魚子の場所と営業時間は?
さて無添加・天日干しを作る台湾のカラスミ屋さん・吉利號烏魚子は、台湾の台南・安平にあります。
安平は台湾の歴史が始まった一番古い街なので、観光地としても有名です。
ただ安平は台南駅からバスかタクシー、自転車で行くアクセスの悪い場所なので、台南観光ついでにカラスミ屋さんに寄ることをオススメします。
台南駅から安平行きのバスに乗り、南興(ナンシン)というバス停で降りると吉利號烏魚子は見えてくるので、買いに行く時はその辺りを目印にしてみてください。
営業時間:
AM 10:00〜PM 8:30
住所:
台南市安平路 500 巷 12 號
台南の老舗カラスミ屋さん・吉利號烏魚子の説明と歴史
では吉利號烏魚子に入ってみましょう!
ここが親子4代続いている台南の老舗カラスミ屋さんです。
こちらが台南のカラスミ王子こと、4代目店主の許文侯さんであります。実はぼくの友達で、日本語もペラペラ。
というわけで、今回お店に遊びに行った時、いろいろとお店の歴史を聞いてきました。
このカラスミ屋さんが4代目なのは、実は日本と大きく関わりがあるんです。
なんでも長崎県出身のカラスミ職人さんが1900年代初頭、日本統治時代の台湾にやってきて、彼のひいおじいさんにカラスミ作りを伝えたところからお店の歴史は始まりました。
4代目店主から送ってもらった写真
昔から台湾の台南、高雄はカラスミの原材料となるボラがたくさん取れたので、産地として有名だったそうです。
今は台湾のカラスミは70パーセントが養殖ですが、今でもこのお店で取り扱うカラスミは全て天然物!
原料はカラスミと塩だけで、今も天日干しの方法で作っているそうです。
80年以上の長い歴史で数々のコンテストで優勝し、お店にはトロフィーや賞状がたくさん飾ってありました。
2代目店主の時は台湾が日本の領土だったため、日本の品評会コンテストで優勝した経験もあるそうです。
まさにここはカラスミの老舗であります。
カラスミの種類と買い方は?
カラスミ屋さんの歴史も聞いたところで、4代目店主の許文侯さんにカラスミを見せてもらうことにしました。
今度家に持って帰るように買おうと思ったのですが、果たしてどんなものを買えばいいのでしょうか?
じゃん!
こちらが台湾海峡で取れたボラをカラスミにしたものです。
冷蔵庫に入っていたものを段ボールから取り出してもらったんですが、たくさんカラスミが入っています。
試食もさせてもらったんですが、ねっとりとした濃厚な味で、まるで超高級なタラコを食べているような味です!
たまにぼくも台湾の高級レストランでカラスミが出てくるので食べるんですが、ここのカラスミはそれを超える美味しさ!
お酒のおつまみにもちょうどいいので、両親や祖父母、上司に買っていきたい時にいいんではないでしょうか?
あと、ここのお店がすごいのは、本当に売っている商品がカラスミだけなことなんです。
売っているカラスミのランクは、高級、特急、頂級、極品2、極品1、極上品、御上品など、8種類に分かれています。
ただし、売っているのはどれも同じ無添加・天日干しのカラスミです。
- 高級 120〜165g 876〜1,205台湾ドル(約3,500〜4,820円)
- 特急 170〜195g 1,326〜1,521台湾ドル(約5,300〜6,100円)
- 頂級 200〜245g 1,700〜2,083台湾ドル(約6,800〜8,330円)
- 極品2 250〜295g 2,500〜2,950台湾ドル(約1万円〜11,800円)
- 極品1 300〜345g 3,360〜3,864台湾ドル(約13,440〜15,450円)
どういう違いなのかを聞いてみたところ、店主は「ボラの希少量によって値段が違います」と答えてくれました。
カラスミの原材料となる小さいボラはたくさんいるので、まあまあ取れます。しかし大きなボラは少ないので、それで作られたカラスミは自然と高くなるそうです。
また細かな違いは色と味でしょう。値段の安い「高級」は色が濃く、色が濃いと味も濃くなります。
だからお土産にするなら「極品」がちょうどいいそうです。
ただ日本人は大きいカラスミを好まないので高級、特級、頂級を買って帰ると言っていました。
ぼくも「極品」の値段を見たら、1枚で1万〜1万5,000円くらいしたので、あきらめて150グラムの1,132グラムの「高級」カラスミを買って帰りました(笑)
ちなみちカラスミは常温だと1週間、冷凍したら1年くらい持つそうです。
台南のこのカラスミ屋さんで買うと、ドライアイスを入れてくれるので、ホテルの冷凍庫に入れて保存しつつ、帰国する時はこのまま持って行くといいと感じました。
また配送もあるそうで、量が多い時は配送サービスも使えるそうです。
家に帰ってからのカラスミの食べ方
ぼくはカラスミを買ったので、これをどうやって日本で食べたらいいのか?というのも聞いてみました。
なんでも4代目店主の許文侯さんいわく、カラスミは炙った方が美味しいそうです。
まずボウルに水とカラスミを入れて、カラスミの皮を剥ます。
次はカラスミにお酒を塗ります。台湾だったら高粱酒、日本なら日本酒がいいそうです。
その下準備ができたら、火の上で炙(あぶ)って食べると非常に美味しいと教えてもらいました。
カラスミをあぶるのはフライパンや金網などを使うといいのではないでしょうか?そのままスライスしても食べられますが、あぶったほうが美味しいそうです。
さいごに
というわけで、台湾の台南にある老舗カラスミ屋吉利號烏魚子の紹介はどうだったでしょうか?
ぼくも長らく「台湾ってカラスミが有名だけど、本当に美味しいカラスミ屋さんってどこにあるんだろう?」と悩んでたんですが、ようやく胸を張ってオススメできるお店を見つけられました。
天然のボラを使い、無添加・天日干しなのに、この値段なのは、作っている業者さんがそのまま卸しているからです。
あと、最後にこのカラスミ屋さんの家族旅行について行った日本人の友達がいるんですが、
「この家族は家族旅行にまでカラスミを持って行って、お腹がすいた私にくれたんです。この家族にカラスミは日常生活にまで溶け込んでて、カラスミへの愛情が本物すぎますよ」
と、若干引いた報告も聞いています(笑)しかしそこまでしている家族から買えば、間違いないでしょう。
4代目店主さんは日本語が話せますし、そのうちもっと日本語対応もするかもしれないという話も聞いています。
もし台湾の台南に来て、カラスミを買いたくなったら、ここに足を運んでみてください。
それでは楽しい台湾旅行を。
ではまた。
【店舗名】
吉利號烏魚子
【営業時間】
AM 10:00〜PM 8:30
【住所】
台南市安平路 500 巷 12 號
【クレジットカード使えるか?】
VISA、マスターカード、JCB、アメックス(アメリカンエクスプレス)は可能
【日本語通じるか?】
4代目の許文侯さんは通じる
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