台湾の台北市に5ヶ月住んでいるんですが、どうやらぼくの住んでいる国は台湾ではなく、天竜国だったらしいです。
こんにちは。2015年6月に日本から台湾へ引っ越してきたまえちゃん@Maechan0502です。
さて前回のブログ記事で「アー!家賃高ェ!物価高ェ!なのにオラの財布にはお金がネェ!アー!オラ、こんな台北いやだ~!オラ、こんな台北いやだ~! by 吉幾三」という叫びと共に、台北から引越すことを宣言したのですが、最近わかりました。
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ぼく、台湾に住んでいたつもりだったんですが、どうやら住んでた国が違ったらしいんです。
それが台湾人の中で噂されている「天竜国」です!
「え?何それ、少年ジャンプのワンピースに出てくる『ワンピース』の設定でしょ!」
と思われる方もいると思うんですが、そうじゃないんですよ。もうこれ、立派な台湾で使われている中国語になっちゃったんです。
というワケで、今回はそんな世界一の親日国家「台湾」が生み出したら、天竜国の存在を紹介します。この言葉を理解して会話で使えるようになったら、あなたも台湾人から嫌われること間違いなし!
では驚愕の台湾事情、行ってみましょう。
※注意 天竜人という言葉は台湾で「天龍人 (ティエンロンレン)」、天竜国は「天龍國 (ティエンロングォ)」と言いますが、今回の記事では全部日本語に統一しています。
天竜人とは台北人、天竜国は台北市のことである
さてちょっと触れましたが、「天竜人」とは日本のマンガ史上一番売れているマンガ『ワンピース』のキャラクターです。
そしてこの天竜人はマンガの中で、地上より上の天空に住んでいるからと言って「下々の人間と同じ汚い空気を吸いたくない」と吐き捨てるわ、やたらと「この人間はノロマ!使えない!」と見下していて、とにかくプライドが高くて、読んでてむかつくこと間違いなし!
しかし何か思い当たるフシがあったのか、ワンピース好きの台湾人が「天竜人は台北に住んでいる人間に似てる!」と言い始めたのです。
たしかに台北の人間は台湾で一番都会の場所に住んでプライドが高く、常に家賃が高いところに住んでいるから他の地域を見下し、台湾の地方に行くと「ここ、汚いね」という始末。
アレ?これはまさに天竜人 (中国語表記で天龍人)じゃないですか!
というワケで、台北人は台湾で天竜人と呼ばれ、彼らが住んでいる地域は天竜人が住んでいる王国と同じように、天竜国 (=台北市)と呼ばれるようになったのです。
もう街を歩いてる10〜30代の台湾人の若者だったら、ほぼみんな知っているというくらいの使われ具合で、ぼくは日本人として本当にビックリしてしまいました。
もう誰が作ったか知らないけど、台湾のネットではこんなパロディー地図まで出回ってますしね。もう驚愕の一言です。
台北人が天竜人な大きな理由
しかしまだ日本人は「台北人がプライドが高い」という理由がわからないのではないでしょうか?そこで台北に5ヶ月住んだぼくが具体的な数字と例を出して説明させてもらいます。
その1。台北市の不動産は日本人が信じられないくらいバカ高い
まず台北人が天竜人たる理由。それが住んでいる不動産の値段のバカ高さです。
ぼくは家賃4万円で「アカン、ここの家賃高すぎる。もう台北から逃げ出そう」と思ったのですが、台北市の不動産の値段はおかしいです。
たとえば台北の街を日本人や台湾人の友達と歩き、何度となくぼくはこんな質問をされました。
「このマンションの1部屋の値段知ってる?1億元だよ」
「ん?1億元ってどれくらいだ?」
台湾元で言われてもピンとこなかったので自分で計算してみると、今は1台湾元=約4円だから……
ん!?台北のマンションの1部屋が……4億円!?
……アレ?急に東京の豊洲のタワーマンションが安く思えてきたぞ。
そう、台湾って九州くらいのサイズだから、香港に次いで土地の値段が高いのです。しかも国土の2/3は山だから、人間が住める地域は残りの1/3。だから台北市の不動産は値段が高いわけです。
しかしさらに信じられないことに台湾人の大卒の初任給は9万円くらいだから、その貧富の格差は日本以上。
現在は中国からの投資もあって台湾の不動産価格は上がる一方なのに、若者の初任給は10年前は2万5,000元 (約10万円)だったのに、現在は2万2,000元 (8万8,0000円)に抑えられ、
「若者が一生働いてお金を貯めても、台北市で買えるのはトイレのみ」
と言われています。
その2。台北市以外はけっこう汚い
アジアで一番高いビル、台北101がある台北市信義区
次に台北人が天竜人である理由。それは台北という台湾の中で綺麗な場所に住んでいるプライドの高さです。
たとえば日本人が必ず台湾で行きたがある『千と千尋の神隠し』のモデルの九份ですが、ハッキリ言いましょう。日本人のみなさん、騙されてます!
九份は台北市のまわりの新北市に位置していてこんな感じで綺麗なのですが、まわりにあるお店から眺める景色なんてこんなもんです。
どうでしょう?マジでガッカリしませんか?これが同じ九份!?って感じです。
逆に台北市はビンロウという台湾噛みタバコのつばを道に吐いちゃダメだし、いろいろと規制激しいので、比較的綺麗なのかと思います。
こんなセクシーなビンロウガール (台湾噛みタバコを道路上で売っている女の子)も、「台北市ではやっちゃダメ!」って台北市の条例で禁止されてますしね。
だから台北市に住んでいる人間は台湾の地方に行って「ここ、汚い。台北市以外は住みたくない」という天竜人のような暴言を、ぽろっと正直な本音として言うのではないでしょうか。
天竜人と天竜国という言葉の正しい使い方
ではなぜ台湾で台北市の人間が「天竜人」と呼ばれているおわかりいただけたところで、「正しい天竜人と天竜国という言葉の使い方」を紹介しましょう。
これを使えば、アナタも台湾人に嫌われること、間違いありません!
天竜国の正しい使い方編
真ん中にいるのがニッキー
まず台中や高雄などの地方から、台北市に遊びに来た友達に対して言う使い方です。
ここでは台湾の中部 台中に住んでいる、ぼくの台湾人女友達のニッキーが実際に言われてた時の使い方を例にしてみます。
登場人物
- ニッキー (台湾の中部台中市在住 ぼくの女友達)
- 男友達A (台湾の台北市在住 生粋の天竜人)
- 男友達B (台湾の基隆市(キールン) 在住 毎日クルマで隣の台北市の会社まで通勤)
ニッキー 「今から台北市行くよ!」
男友達B 「天竜国はあなたを歓迎します!」(天龍國歡迎您!)
ニッキー 「イエーイ!!」 (Yeah!)
男友達A 「あれ、天竜国に入るためのパスポート持ってる?」 (有帶入國許可證嗎?)
男友達B 「オレは毎日、(基隆市から台北市に)通勤するとき、パスポート持っているよ~!」 (我每天都有帶護照上下班唷)
ニッキー 「……天竜国に住んでいる人間、マジで嫌だ!」 (⋯⋯天龍國人真討厭!)
どうでしょう?同じ国なのにパスポートいらないだろ!とツッコミたいところですが、こんな感じで使うようです。
天竜人の正しい使い方編
続いて「天龍人」の使い方です。こちらは超簡単!ひたすら相手の台湾人に何人か尋ねましょう。
ここでは先日、ワーホリ仲間の日本人の友達が台北市に遊びにきて飲み会を開いたときに、ぼくが集まった台湾人に対してひたすら出身地を聞いた例を紹介します。
左がメギーで、右がイーティン。
登場人物
- ぼく (台湾在住の日本人ブロガー)
- メギー (台湾の千葉県と呼ばれる桃園縣桃園市在住 ぼくのオーストラリア時代のワーホリ仲間)
- 他の台湾人 (台湾の台北市以外在住 同じくオーストラリア時代のワーホリ仲間)
ぼく 「そういや、みんな天竜人なの?」
メギー 「カズ、なんでそんな言葉知ってるの!?」
ぼく 「いや、他の台湾人の友達が教えてくれたんだよ。台湾で」
メギー 「覚えなくてもいい言葉を……。その友達、絶対悪い友達だから!」
ぼく 「えー、そうなの?でも覚えちゃったしな。で、みんなは天龍人じゃないの?」
他の台湾人 「えー、私たちは違うけど……」
メギー 「私も隣の桃園市だから天竜人じゃないもん」
ぼく 「桃園市?あー、あの日本の千葉県に似てる汚いところね!なんだ、誰も天竜人じゃないのかぁ」
メギー (ぼくの肩を思いっきり殴る)
ぼく 「痛い!暴力反対!」
メギー 「バカにしないで!てか、カズこそどこ住んでるのよ!」
ぼく 「あ……。台北市です……」
メギー (ぼくの肩をもう一度思いっきり殴る)
メギー 「ほら、アンタが天竜人じゃないの!!」
ぼく 「……ハッ!!そうでした!調子に乗ってすみません!」
……ここだけの話、メギーの殴ってくるパンチ、日本女子にはない強さでマジで痛かったです。
まとめ 天竜人という言葉を覚えても使い方に要注意!
というワケで長々と書いてきましたが、今回のまとめは
天竜人の言葉の使い方を間違えると、気の強い台湾女子に殴られる
でした。
……みなさん、天竜人という言葉を覚えてもぼくみたいになるので、使わないほうが身のためです。そして本当に台湾人女子は気が強くて、フツーに殴るので要注意です。
やっぱ台湾ってドMの男子に向いてる国だと思うなぁ……。
ではまた。
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