日本の未来を台湾で見つける。日本より進んでいる台湾を7つ集めてみました

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日本より進んでいる台湾の文化や技術を7つ集めてみました。

どうもこんにちは、台湾在住4年目のまえちゃん@Maechan0502です。

さてたいていの日本人は「日本は先進国で、台湾のほうが遅れている」と思っています。

それは5年前に台湾人に出会ったぼくもそうで、恥ずかしながらそういう接し方をしてきました。

しかし台湾に3年ほど住んでいると、台湾のほうが日本よりも進んでいるものがいくつもあるんですね。

たとえば日本の蔦屋書店は、台湾の誠品書店をモデルに作られています。

意外と日本が台湾のものをモデルにしたり、日本より早くビジネスモデルの変化を迫られりしたものが台湾にはあるので、それを紹介します。

では行ってみましょう。

目次

台湾のコンビニ

Seven eleven gohan 039

実は見てみると面白いのが、台湾のコンビニです。

台湾は1kmあたりのがコンビニ密集地が世界一多いので、どこのコンビニもサービスを競い合っています。

Seven eleven gohan 026

たとえば今では当たり前のようにある日本のコンビニイートインですが、台湾のほうが先にありました。

Taiwan taxi seveneleven 0001

今はスマートフォンからタクシーを呼び出せるアプリがありますけど、台湾では2000年代からコンビニでタクシーを呼び出すシステムがあります。

日本のセブンイレブンがセブンカフェと言ってコーヒーを売る前から、台湾のコンビニではコーヒーを売っていましたし、意外と台湾のほうが早いのです。

だから意外と日本のコンビニが、台湾のコンビニをモデルにしてるとも言われています。

最近では居酒屋で出されるはずの生ビールを売ったり、ドリンクスタンドのタピオカミルクティーやお茶まで売っている台湾のコンビニ。

このあたりと、日本のコンビニが他業種のドーナッツを売ったりしてるのとダブります。

日本も台湾も少子高齢化なのは一緒なんですが、台湾のほうが密集してるので、コンビニ戦争はすごいです。

日本より一歩早く新しいサービスが生まれているのは、このあたりに理由があるので、台湾のコンビニに入ったら眺めてみると面白いと感じます。

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台湾の高速バス

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台湾の新幹線は日本からの完全輸入品です。だから乗っても全然つまらないんですけど、台湾の高速バスは違います。

ビジネスクラス・ファーストクラスがあって、2列シート、マッサージ席、おまけにスーパーファミコンのソフトも遊べるんです。

Taiwan Highway bus 48

しかも値段は1,000〜2,000円台!

台北から台南、高雄に移動したいときは、時間かけても大丈夫なら、高速バスに乗ってみてください、

独自進化を遂げた台湾の高速バスは、「日本よりもすごい!」と感動することを、ぼくは保証します!

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アメリカや中国で流行っているスマホアプリ

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台湾は政治的、文化的な関係から、アメリカのシリコンバレーのアプリや中国のアプリが入ってきやすいです。

たとえば配車アプリのUberは、日本だと規制でガチガチで全ての機能が使えません。

しかし台湾では、自家用車をタクシーにできるUber Xを乗ることができます。

スマートフォンで自分のいる場所まで呼び寄せて、タクシーよりもサービスがいいUber X。

おまけに料金も安いので、使い方を覚えれば、かなり楽しく台湾旅行をエンジョイできるのではないでしょうか?

Uberの他にも日本ではまだ使えないけど、台湾では使えるアプリがあるので、探して使ってみると面白いです。

中国と日本のブリッジ文化

むかしから台湾は、日本文化を中国本土へ持って行くときのゲートウェイと言われています。

日本の商品を中国にそのまま持っていっても、文化やシステムが違うので外す可能性が高く、その前に中華文化と日本文化の交差点である台湾で試していました。

それが今、逆転しています。

中国で生まれた文化や企業サービスが台湾で先に広まり、それが徐々に日本にも普及するケースが見られるのです。

最近だと2017年初めに中国で乗り捨てのレンタルサイクルが広まり、2017年7月に台湾でも普及。そして日本へ広まる時間差経営を見ることができました。

もちろん中国と台湾はかなり近いので、起業意欲旺盛の台湾人が「中国から珍しいものを輸入して一発当てたるでー!」的な無計画輸入もあります(笑)

しかし中国で流行ったものが、台湾でも流行り、これから日本に広まっていくケースはこれからも増えていくでしょう。

最近だとぼくが中国の深圳(しんせん)で見かけた二人カラオケが台湾に設置されていたので、意外と日本でも流行るかもしれません……。

レンタルサイクル

レンタルサイクルも台湾は日本より進んでいます。

実は台湾は工場がたくさんあり、中国大陸からPM2.5も飛んでくるので、かなり空気が悪いんです。

おまけに100メートル先のコンビニに行くのにもスクーターを使う、グータラな台湾人のライフスタイルもあるので、大気汚染が社会問題になっています。

というわけで、この環境を台湾の政府も問題視しているので、徐々に自転車を使うようにシフトチェンジ中です。

台湾には世界最大の自転車メーカージャイアントがあるので、この会社と手を組んでレンタル自転車が整備されてきました。

台北では台湾版スイカというべき悠遊カード(悠遊卡)に台湾の電話番号を登録して(プリペイドSIMの電話番号でも大丈夫です)、地下鉄の駅やコンビニでお金をチャージすれば、軽くタッチするだけで乗ることができます。

30分間の利用料は10台湾ドル(約40円)なので、街中を快適に移動することが可能です。

台南や高雄のレンタルサイクルは、クレジットカードを入れるだけで利用できるので、台湾旅行がより楽しくなります。

日本にもNTT docomoが提供してる似たレンタサイクルシステムはありますが、登録が不便だったり、借りれる自転車の台数やスタンドが少ないです。

台湾並みに充実してほしいとぼくは思っています。

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台湾の独立系書店

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不況にあえぐ日本の出版業界ですが、本が売れないのは台湾でも同じです。

しかし台湾では、昔ながらの駅前にある書店や大手企業による大規模チェーン書店に続く、第三の波・独立系書店が流行っています。

台湾の独立系書店は本を売るだけでなく、民宿と組み合わせたり、カフェやイベントスペースを併設するなど、新しい本屋スタイルを作っているんです。

また店主がこだわりを持って、自分の好きな本をセレクトして売っています。

村上春樹のエッセイにある「小確幸(小さいけど、確かな幸せ)」という言葉にも影響を受け、「あくせく働いて、お金を稼ぐのが果たして幸せなのか?」という生活に疑問を持って、自分のことで生活する暮らしを追求しています。

このあたりは今の日本人にも共通する部分があるので、台湾に来たら独立系書店をめぐってみるのは面白いと感じます。

詳しい記事はこちらでインタビューした記事があるのでよかったら読んでみてください。

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移民国家・台湾

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2010年代に入ってから日本では、コンビニや居酒屋で外国人のアルバイトを見かける機会が格段に増えてきました。

すでに隠れた移民大国になっているニッポン。

ただ、ぼくらはどうやって外国人移民を受け入れるか議論をしないまま、なし崩し的に外国人を受け入れている現状があります。

しかし、その答えが台湾にあるとぼくは感じています。

台湾は400年前まではマレー系原住民が住んでいたんですが、そこから中国から移民が入り、100年前に日本人がやってきました。

その後も、戦後にまたやってきた中国の人々、そして現在もベトナムやインドネシア人が移民で入ってきています。

400年間でどうやって異なる人たちと一緒に暮らしていけばいいか?を、九州ほどの狭い土地で向き合ってきた台湾人。

ぼく的には、どうにもならないルーツの違いを見るのではく、同じ未来(国)を見て作っていく台湾人精神がすごいです。

いろんな人々とぶつかり合いつつも、同じ国を作ってきた台湾人は、これから移民国家に向かっている日本の未来かもしれないとぼくは考えています。

まとめ 日本がなんでも進んでいるわけではない

というわけで、どうでしたでしょうか?

ぼくが3年間台湾で暮らして感じたのは、何も日本が全部台湾より進んでいるわけじゃないことです。

ぼくも昔は日本のほうがなんでも進んでいると思っていましたが、この変化の早い時代において、全くそんなことはありませんでした。

日本が1、2、3と段階を踏んで進んできたものが、台湾だと1から3に一気に飛ぶリープフロッグ現象も起きています。

また市場規模が小さいので、日本よりも先に変化を迫られた独立系書店の例もあります。

こういう未来を探すのも、台湾旅行では楽しいのではないでしょうか?

それでは楽しい台湾旅行を。

ではまた。

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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