台湾旅行へ行くためのガイドブック選びに迷ったりしてませんか?
こんにちは。台湾在住4年目を数えるまえちゃん@Maechan0502です。
さてぼくも台湾に通うこと5回。ついにぼくは台湾が好き過ぎて住んでしまいました。しかし台湾を旅行していた時に悩んだのが、「どのガイドブックを買えば外れないのか?」ということです。
そこで20冊以上台湾本を買い漁った経験から、おすすめの台湾旅行ガイドブック本を11冊に絞りました。
まず外さないガイドブックを選んでみたので、これから台湾旅行に行く人は参考にしてみてください。
では行ってみましょう。
このブログは2019年9月5日に更新されました。
インターネット時代の台湾ガイド本選び
さっそくガイドブックを選びたいのですが、そもそも最近はインターネットとスマホが普及したため、多くの台湾旅行の情報を無料で検索できてしまいます。
だから「何のためにガイド本を買えばいいのか?」という部分が問われる時代になってきました。
しかしここ数年台湾を何度も旅行した結論からぼくが考えるに、ガイドブックはあったほうがいいと感じます。
なぜならインターネットで検索すると、大量に情報が出てくるのでどれが良い情報なのか迷ってしまうからです。
しかも1回しか台湾旅行していないブログで「ここのマッサージがオススメ!」と書いてあるので、ぼくは信じる気になれません。
さらに紙の本は時間ある時にぱらぱらめくれるし、紙の本についている地図は一カ所にオススメのお店がたくさん載っています。
複数の場所をまわりたい時に便利です。だからガイドブックはぼくも利用しています。
しかし紙のガイドブックもちゃんと選ばないと問題です。
『るるぶ』などに載ってるグルメ情報は、美味しいお店と一緒に、広告費用を出したら美味しくないお店でも載せられる仕組みになってます。
つまり間違ったガイドブックを選ぶと、別に美味しくない広告料を払ったお店の情報を元に、お店に行ってしまうかもしれないのです。
だから台湾関係のガイドブックをさんざん買っててきたぼくの結論は、「信頼できる台湾好きの個人が編集に関わっているガイドブックを選ぼう!」ということでした。
では長くなりましたが、インターネットの無料情報と広告ばかり載せているガイドブックの狭間にある、本当手に入れたいガイドブックを紹介します。
台北を中心にまわるための初心者向け総合ガイドブックはこちら
台湾旅行初心者はだいたい台北に行くものなので、まず最初は台北のことが網羅されていて、初心者にも安心なガイドブックを紹介します。
『&TRAVEL 台湾 2020』 朝日新聞出版社
2019年現在、ぼくが安くて使えると考えているのが、朝日新聞出版社が出している『&TRAVEL 台湾 2020』です。
こちらは一見『るるぶ』や『まっぷる』に似ているように見えるガイドブックなんですけれど、一味違います。
中を読んでみると、他のガイドブックには載っていないマンゴーかき氷のお店や台北市内の圓山駅近くの新オシャレスポットも載せていて、ちゃんと使えるガイドブックになっているんです。
台湾に詳しい人が見れば、きちんと自分の足で台湾の情報を取材していることがわかります。
デメリットは中には広告を載せられているんで、「どう見分けるか?」というリスクがある点でしょうか?
あと小籠包の名店の鼎泰豊(ディンタイフォン)もバッサリとカットされているため、定番の情報は手に入りにくくなっているのが特徴です。
また台北以外の情報が薄いので、台北を中心に回る人には最新情報が手に入るガイドブックとしてオススメだと言えます。
値段も紙版が約1,000円、電子版が650円でお手頃だし、紙版は通常のガイドブックと比べて一回り小さいハンディタイプなので、女性も持ちやすいと感じます。
ちなみにぼくは紙版と電子版の2つを買って持っているんですが、台北に行くときは本当にオススメしたいガイドブックです。
Taiwan guide 24H
台湾のガイドブックをちゃんとした本の形でほしいなら、『Taiwan guide 24H』がおすすめです。
こちらも『&TRAVEL 台湾 2020』の編集部が作っているので、同じく安心です。
表紙が花布をモチーフにして可愛かったり、飲食店などを時間ごとに掲載しているので、とても使いやすいと感じます。
ちゃんとしたガイドブックが欲しいなら、『Taiwan guide 24H』がおすすめです。
『BRUTUS 台湾特集』 マガジンハウスムック
台湾リピーターにオススメしたいのが、マガジンハウスムックが出した『BRUTUS 台湾特集』です。
2017年に出した『BRUTUS 台湾特集号』を最新の情報に更新して、有名どころからマニアックなところまで抑えています。
ぼくは台南の項目を読んだんですが、「よくこんなマニアックな地獄寺まで調べたなぁ!」と感激する出来でした。
本当に台湾を深く楽しみたい人は、この一冊がオススメです。
ただ1回目で台湾に行く人にはディープすぎるスポットが多く掲載されているので、2回目以降の人にオススメします。
『最好的台湾』 FLAU編集部&青木由香
個人的にぼくおすすめの台湾ガイドブックが、Flau編集部と青木由香さんが共著で出してる『最好的台湾』です。
この青木由香さんの発信する台湾情報は信頼ができて、青木由香さんが始めた個人ブログ「青木由香の台湾一人観光局」は台湾を日本に伝えたことを政府から個人で表彰されてしまいました。
だからおそらく一番台湾に詳しい日本人と言っても、いい過ぎじゃないでしょう。
載っているグルメ情報も青木さんがオススメしてるのはハズレがないし、マッサージやおみやげ情報も充実。特に女性は使える情報ばかりだと思います。
さらに雑誌より一回り小さめのサイズなので地図が見やすく、本自体も軽い素材の紙を使ってるので、持ち運びに便利です。
そして何と言っても、あとがきを読むと台湾が大好きだってことが伝わってきます。
海外旅行ガイドブックの1つとして出したというより、台湾が大好きだから特集を組んで出したガイドブックなので、その情熱が載ってる情報の確かさを台湾で実感しました。
一つだけ残念なのは情報の古さです。
2013年に出版されているので、いま読むとすでに開通している台北の地下鉄情報など載っておらず、ちょっと不便だと感じています。
アマゾンでもすでに売り切れていますので、ちょっと無理して高い値段出して、中古で買う価値は薄れてきてると言えるでしょう。
Flau編集部には早く次の新しい『最好的台湾』の出版を望みます!
台湾で食べ歩きのグルメ旅行を楽しみたいならこの2冊
台湾旅行といえば、食べ歩き!
台湾は安くて美味しいローカルご飯がたくさんあるので、食べ歩きを徹底的に楽しみたければ、この2さつをおすすめします。
『激ウマ!食べ台湾』 Aiwan
もっと詳しい台湾の台北の飲食店を知りたければ、『激ウマ!食べ台湾』もおすすめです。
『激ウマ!食べ台湾』は台湾のグルメブログを書いているブロガーのAiwanさんが出された本で、ガイドブックには載っていないローカル台湾飲食店がたくさん載っています。
漫画形式なので読みやすく、どれも食欲をそそる店舗ばかり。これはお世辞抜きの本物のお店をおすすめしている感じが伝わってくるので、
台北で食べ歩きしたかったら、このガイドブックをおすすめします!
『台湾行ったらこれ食べよう!』 誠文堂新光社
台湾の主要な観光名所と言えば……そう、中華料理です!「食在台湾」という言葉があるように、中国本土や香港よりも美味しいと評される台湾中華料理。
戦後に国民党の中国人が渡ってきたこともあり、その人たちが数多くのレストランを開いたことから、台湾の中華料理のレベルは向上しました。
しかし台湾でいくら漢字が通じるとも、レストランのメニューになんて書いてあるかがよくわからないのはよくある話です。そんな時におすすめなのがこの本!
写真のように料理の名前と意味、地元の人はどう食べるかが書いてあります。
残念なことにオススメのレストランは紹介されていないのですが、最初に紹介した『&TRAVEL 台湾 2018』や『最好的台湾』、『激ウマ!食べ台湾』というガイドブックを読んでレストランに行き、メニュー表とこの本を見比べながら注文すると良いかと思われます。
最近になって台湾に住んでいるぼくが買ったのですが、「もっと早く買っておけば良かった!」と後悔した良書でした。
台湾の地方都市を訪ねるならこの2冊のガイドブック
台湾の地方都市を観光で訪ねるなら、2冊のガイドブックがおすすめです。
総合ガイドブックには台北だけ多くのページが割かれていて、他の台湾の地方都市は数ページということも少なくありません。
しかし台湾の京都と呼ばれる古都台南や、東海岸の宜蘭、花蓮などにも見所はたくさんあるので、慣れてきた頃にこの本を持っていくとおすすめです。
『私の台南 ー「ほんとうの台湾」に出会う旅』 一青妙
台湾人や台湾にハマる日本人はよくこう言います。
「台北は台湾ではない。ほんとうの台湾は南部にあるんだ」と。
つまりみんな台湾=台北だと思って、1回台北に行けば台湾旅行した気分になっているけど、実は本当の台湾が台南や高雄にあるんです。
この本の著者である一青妙さんは、有名な歌手の一青窈さんのお姉さんであります。
1970年代から80年代にかけて、小学生の頃に台湾に住んでいました。
だから一青妙さんも、「昔の台湾が台南には今も残っている」と言います。
ガイドブックに台南はチラッと載っていますが、ここまで台南という場所を掘り下げた日本語の本はありません。
台南に行くならぜひ参考にしてほしいです。
また台南は台湾で一番の美食の街だと知られています。
この本には一青妙さんが自分で足を運び、「美味しい!」と思った台南グルメのお店が多数紹介されていました。
どのガイドブックよりも詳しく、確かなグルメガイド本として使えます。
『わたしの台湾・東海岸「もう一つの台湾」をめぐる旅』 一青妙
ここ数年で台北や台南などを多くの日本人が訪れるようになり、たくさんのガイドブックが発売されるようになりました。
しかし台湾の東海岸の宜蘭、花連、台東という自然豊かな都市は、まだまだ情報が少ないです。
だから一青妙さんが取材して書かれた『わたしの台湾・東海岸「もう一つの台湾」をめぐる旅』はとてもおすすめです。
とくに台東や花連などを解説した本はないので、これらの都市を訪れるならぜひ読んでみてください。
台湾のマイナーな街歩きや歴史を探る時におすすめのガイドブック
台湾でマイナーな街歩き観光や歴史を感じたいなら、以下の二つがおすすめです。
マイナーなガイドブックはキラキラしていない台湾を知ることができます。
また台湾の歴史を知ると、一歩踏み込んだ台湾について知ることができるので、なぜここまで親日なのか?という理由が理解できるでしょう。
『シックスサマナ 第19号 こじらせ台湾 あなたを不安にさせる台湾』
ここまで上品で女性にも勧められる台湾ガイドブックを8冊勧めてきましたが、ここで男性向けのD級ガイド本をねじ込みたいと思います。
それがアマゾンの電子書籍限定で出ている『シックスサマナ 19号 こじらせ台湾 あなたを不安にさせる台湾』です。
タイトルだけでも不安になるのですが、載っている情報も「台湾地獄寺めぐりツアー」や「台湾パチンコに行ってみた!」、「台湾プロ野球観戦記 (と見せかけてチアガールのみ観察)」というまずフツーの台湾ガイド本が組まない特集ばかり。
ぼくの友達の台湾人が見たら「ここは台湾の恥部だから、どうか紹介しないでください!」と泣いてすがるような内容ばかりです。
一部で「ヌルい!タイのほうがもっとディープ!」という声も上がってますが、マイルドなサブカル台湾観光地を知りたいならオススメしたいともいます。
400円以下で買えるので、雑誌を買う感覚でスマホにダウンロードして、飛行機の中で眺めても良いかもしれません。
あとアマゾンプライム会員の場合、月1冊無料で読めるキンドルオーナーズライブラリーで読めるのでオススメです。
『そうだったのか!現代史』 池上彰
台湾は世界で最も親日国だと言われています。
しかしその歴史と理由を知っている人が、どれほどいるのでしょうか?
そもそも台湾は、1895年から1945年まで日本の統治下にありました。
そして日本人が日本へ引き上げた後、中国から敗走してきた蒋介石率いる国民党と、ずっと台湾に住んでいた台湾の人々の間に辛い歴史があったんです。
それを池上彰さんがわかりやすく台湾現代史を語ってくれています。
台湾旅行する前に歴史を押さえてほしいです。
たとえば蒋介石を讃えている中正紀念堂に行き、「巨大な建物だ」とぼんやりとした目で眺めるのか?
「蒋介石が台湾で犯した圧政を知って、台湾人の気持ちを想像するのか」、それは台湾の現代史を勉強することで感じ方が違ってきます。
ぼくのフランス人やドイツ人の友達は、彼らは中正紀念堂を眺めて「大きい」という人並みの感想を言わず、「蒋介石は台湾で圧政を敷いたから嫌いだ」と言いました。
それは彼らがちゃんと台湾の歴史を調べながら、台湾を観光しにきていたからです。
同じ観光地の建物を見ても、人によって感じ方は違います。
台湾で建物や衛兵交代式に驚くのもいいでしょう。
しかし見た目の印象よりも、実は観光地を眺める前にどれほど自分が準備したかによって、現地での感動の差がある。
それをぼくはヨーロッパから来た友達たちに教えてもらいました。
台湾の歴史を知れば、台湾で触れる台湾人の優しさも、複雑な痛みを乗り越えて優しくされてると気付けるんじゃないでしょうか?
ほかの国を旅行するときもこの本は役に立つので、ぜひ読んでほしいです。
『麗島夢譚』 安彦良和
最後にガイドブックではありませんが、漫画で読める台湾の歴史をどうぞ。
『麗島夢譚(うるわしじまゆめものがたり)』は、あの『機動戦ガンダム』のキャラクターデザインを手がけた安彦良和さんによる漫画です。
ちょうど台湾の歴史が始まる、1600年代の台湾を舞台に描いています。
当時の台湾は、スペイン、オランダ、清(中国)、日本、原住民など、様々な民族が住んでいました。
台湾の歴史はそこが難しいんですけど、これを読むと当時の勢力関係が整理できます。
また鄭成功や天草四郎、宮本武蔵など、同時代を生きていた歴史上の人物も出てくるので、めちゃくちゃわかりやすいです。
ところどころガンダムのシャアっぽい人も出てきたり、お遊びの要素もあるので、歴史が好きではない人も読めるでしょう。
ちょうど4巻で完結するので、行きの飛行機でぜひ読んでみてください。
【関連記事】
『麗島夢譚』は台湾の歴史をマンガで学べる最高の歴史の教科書だった – あしたはもっと遠くへいこう
台湾旅行おすすめのガイドブックランキング
最後にいろんな台湾の本を紹介してきたので、おすすめのガイドブックを紹介します。
1位 『Taiwan guide 24H』 朝日新聞出版社
台湾旅行ガイドブックのおすすめ1位は朝日新聞出版社が出している『Taiwan guide 24H』です。
台湾の現地に詳しい編集部が作っているので、『地球の歩き方』よりも役に立ちます。
女性向けといえば女性向けなのですが、初心者から中級者までをカバーした内容は使える古都請け合いです。
第2位 『激ウマ! 食べ台湾 ひとり旅でも大満足、食べまくりローカルフード65軒』 Aiwan,妻鹿もえぎ
2位はAiwanさんの書かれている『激ウマ! 食べ台湾 ひとり旅でも大満足、食べまくりローカルフード65軒』
総合ガイドブックではないので読む人を選びますが、ガイドブックやネットにも載っていない美味しいお店をチェックしたいならこの本です。
台湾は食べ歩きで有名なので、どれか一つおすすめのグルメ本を紹介するならこれを選びました。
第3位 『BRUTUS特別編集 増補版 台湾』 マガジンハウス
3位はマガジンハウスが手がけた『BRUTUS特別編集 増補版 台湾』です。
日本の台湾ブームは、ついにここまで深掘りされたか!と思わせる一冊で、リピーターさんにオススメです。
初心者でも行きやすいところから、リピーターをうならせるマニアックなところまで揃っているので、信頼できます。
第4位 『そうだったのか!現代史』 池上彰
台湾を観光する時、軽くでもいいので、歴史を抑えておくと見方が変わります。
ただ、台湾の歴史は複雑なので、池上彰さんの本がわかりやすいです。数十ページというコンパクトなので、読みやすいと感じます。
ぼくはこれを事前に読んでいたので、フィリピンで留学してた時に台湾人とすごく仲良くなれました。
その国の歴史は外国人のプロフィールです。
たまたま知っておいたおかげで、一歩踏み込んだコミュニケーションが取れたので、ぼくはこの本に感謝しています。
第5位 『麗島夢譚』 安彦良和
もう一つ、歴史の漫画を。こちらも台湾観光の遺跡に行く時、とても役に立ちます。
スペイン、オランダ、明などなど。台湾の歴史は複雑なので、これを読めば1600年代の台湾がよくわかります。
何より普通に面白いので、肩肘張らずに楽しんで読みながら、ついでに台湾の歴史もわかってオススメです!
最後に 台湾旅行ガイドブックのおすすめはいくつか組み合わせるのがいい
というわけで、おすすめの台湾旅行ガイドブックはどうでしたでしょうか?
初心者は総合ガイドブックを1冊買うのがおすすめで、他の人は専門分野の本をいくつか買うのがいいと感じます。
台湾グルメを満喫したいなら、『激ウマ! 食べ台湾 ひとり旅でも大満足、食べまくりローカルフード65軒』や『台湾行ったらこれ食べよう!地元っ子、旅のリピーターに聞きました。』など。
台南や東海岸をまわりたいなら『わたしの台南 「ほんとうの台湾」に出会う旅』や『わたしの台湾・東海岸:「もう一つの台湾」をめぐる旅』など。
総合的なガイドブックと、自分の好みに合わせた台湾本を合わせると台湾旅行が充実することでしょう。
それでは楽しい台湾旅行を!
ではまた!
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