いま大きく写真の撮り方が変わる時期にきています。写真を紙からデジタルデバイスに見るようになり、今までダメだと言われていた逆光撮影にも撮れる可能性が出てきた。そう高城剛さんは語ってくれました。
こんにちは。今年は写真と動画に真剣に取り組もうと準備してるまえちゃん@Maechan0502です。
今回ぼくは初めてCPプラス 2015というパシフィック横浜で行われているイベントに参加してきました。
なぜならあのハイパーメディアクリエイターの高城剛さんがSONYのブースで、「αでいく世界の南の島」というテーマで講演を行ったからです。
ぼくも今年は台湾にワーホリするので、そこで台湾観光のウェブメディアを作りたいと思い、今写真と動画の作り方を学ぶために勉強中です。
この講演で高城さんは写真の撮り方の未来について、2025年を見据えて面白く語ってくれました。今回はその特にぼくが印象的だった部分を紹介します。
高城剛、写真の未来を語る
実はですね、今度の2月16日にぼくのクアラルンプールのガイドが出るんです。セブンイレブンの出版社が出すんですが、全部SONYのα7Rで撮っているんですけど、自分で最近(写真を)撮って紙(ガイドブック)でも出してるんです。
ぼくはコンピューター世代だって話をしましたが、基本は(自分の撮った写真を)デジタルで見ていただきたいんですね。
で、多くのメジャーなカメラマンのみなさんは反射原稿、すなわち紙ですね、ぼくは基本的はデジタル、つまり透過原稿、画面で見ていただくこと前提に写真を撮っています。
ですから向こうが光っているものにぼくは非常にときめきを覚え、光っているものにチャーミングだと感じます。紙って光らないわけですね。当然奥に光源がないわけですから。
ですが、今新しい世代の人たちは当然光るものだと思っています。これから8Kテレビってのが、ようやく日本でも始まろうとしています。もう4Kの時代ではないんです。
駅張り広告 ここが将来モニターに替わる Shunkoshaより
そうすると印刷原稿、たとえば駅張り(広告)くらいの8Kのテレビがあると、駅張り(広告)ってのはだいたい150dpiくらいの解像度だと言われています。150dpiの同じ解像度が8Kのモニターですから、ほとんど印刷物と8Kくらのモニターは一緒なんですね。
ですから8K時代というのは、動く印刷物の時代だと言われているくらいです。その時にほとんどのものが、実はその駅張り(広告)も、全部これからは反射原稿、つまり紙ではなくて、(モニターなどの)透過原稿になると言われています。
すなわち今から10年後の世界、今日ここのパシフィック横浜に来るまで、みなとみらい駅からみなさんいらっしゃったと思います。その時に駅張り(広告)、つまり紙がたくさんあったでしょう。
しかし10年後、ほとんど今の紙(の広告)が貼られている場所は、モニターに替わっています。
ということは、今日はプロ(のカメラマン)の方がたくさんいらっしゃると思いますけど、これから奥から光源が入ってくること前提で、見られることを考えながら撮影していただきたいと思います。
参考:新聞など荒い紙 → 線数60~80lpi : 解像度120~160dpi
文字が主体の雑誌・書籍 → 線数80~133lpi : 解像度160~266dpi
カタログ、写真雑誌、チラシ → 線数175lpi前後 : 解像度350dpi
モノクロ2階調 → 線数400~600lpi : 解像度800~1200dpi
ルールブレイクこそ、これから写真を撮る上で重要になる
そうすると今までのセオリーが大きく変わるんです。今までは(写真を撮る時に)ずっと光源を考えなきゃいけないと言われてたんですね。光はこう来るとかよく言われていたんですけど。
でもぼくは逆光写真スゴい好きなんですね。紙で逆光写真見ると大したことないんです。ただの逆光なんです。
ところが透過原稿、つまりRGB(赤、緑、青の三原色を混ぜて色を再現する方法)のモニターで見るとね、太陽が向こうから本当に光を放っているんです。この感覚が今まで紙にはなかった感覚。向こうから光ってるんです。
みなさん写真をiPhoneで見る、タブレットで見る、コンピューターのモニターで見る、いろいろしていると思います。どんどんどんどん可能性が高まるということ。つまり今までの(写真の)セオリーをみなさんがぶち壊していいってことです。
ぼくはまだ写真を始めて6年ちょっとなんですけど、その中でいかにルールを壊せるか。ルール通りに綺麗な写真を撮るんだったら、ぼくはプロのカメラマンにお願いします。ただルールブレイクをしていくといことがこれからの時代、非常に重要だと思います。
今までとは違う機材のあり方、作り方、選び方、レンズの選び方、構図、撮ってはいけないと言われているものをいかに撮るか?
今のカメラはものすごく感度があるわけですから、真夜中でも昼間のように撮れるわけですね。こんなことは2年前は考えられなかったでしょ。でも今はそういう時代になりました。どんどんルールブレイクをしていくということが、これからは写真を撮る上で非常に面白く、そして仕事的にも大事になるかと思います。
〜中略〜
振り返り
いかがでしたでしょうか?全45分間の高城剛さんの講演でぼくが特に惹かれた部分を、5分ほど載せてみました。この他にはブラジルやガラパゴス諸島の話だったり、そこで撮った写真、写真に映し出される国民性など、世界をまわっている高城剛さんならではの視点でお話が聞けましたよ。
どんな感じだったかをすべてネットで伝えたいんですが、その場所に行って実際に見てみることを大事にしている高城剛さんは、きっとネットだけですべてをわかった気になるようなことを望まないかと思います。
そしてさすが高城剛さんです。メルマガや著作でもそうなんですが、必ず未来の話をしてくれて、ぼくはそこにワクワクさせられます。実際に直接しゃべっているのをお見かけするのは2回目なんですが、同じ街の景色を見ていても高城さんはそこに10年後の未来を感じ取っていて、本当に圧倒されました。
今年からぼくも本格的に写真と動画を撮りたいと考えて準備をしています。だから本当に10年後を見越した撮影方法は参考になりました。
CPプラス 2015の会場では高城剛さんがオススメしていたSONYのα7Rも触れたし、動画性能が現行で一番いいと勧めていたPanasonic ミラーレス一眼 ルミックス GH4も試写できましたので、よかったらどうぞ。
CPプラス 2015は2月15日の日曜日までパシフィック横浜でやっているので、カメラに興味があったら足を運んでみてください。
ではまた!
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