オーストラリアワーホリ経験者のみなさん、2014年度のタックスリターンはもう申請しましたか?
こんにちは。ワーキングホリデーを終えて、帰国してきたまえちゃん@Maechan0502です。
さて台湾ワーホリの記事ばかり書き、そろそろオーストラリアワーホリブログじゃなくなってきたのですが、久しぶりに書きました。
そう、7月はオーストラリアワーキングホリデーしている (いた)人にとって、タックスリターンの申請時期だからです。
ぼくは早期タックスリターンという制度を使ったので、もう6月に済ませていました。なので、今回その時の画面の画像を使って、申請のやり方を解説します。
1回目のタックスリターンは何がどうなっているのか意味わからなかったのですが、やっと2度目で慣れたので紹介できます!
では行ってみましょう。
タックスリターンってそもそも何?
ではタックスリターンとはそもそもどんな制度なのでしょう?ぼくの例で紹介してみたいと思います。
たとえばぼくは2014年5月から9月末までオーストラリアのパースの寿司屋で時給17ドルで働いていました。しかし税金を32%も引かれてしまうので、ぼくが当時直接もらえた時給は11.56ドルでした。
この32%分のぼくの給料はオーストラリア政府にいったん税金として徴収されていたのですが、7月1日から翌年の6月30日までに払った税金を取り戻せるのが、タックスリターンというシステムです。
ぼくの場合、2014年5月から6月30日まで払った税金はすでにタックスリターン済みでして、600ドルくらい返ってきました。そして今回の2014年度分のタックスリターンは、2014年7月1日から9月末まで働いてた分を対象にしてます。
2014年7月1日から2015年6月30日までの2014年度版タックスリターンは、2015年7月1日から開始されています。
だからオーストラリアで働いている人にとって、タックスリターンはボーナスみたいなものです。
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タックスリターン対象外の仕事
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しかしタックスリターンの恩恵にあずかれる人は、ローカルジョブで働いていた人のみです。
ローカルジョブとはオーストラリアの法律を遵守し、正規の給料賃金を払っている仕事なのですが、この場合給料はオーストラリアの銀行に振り込まれます。
しかしジャパレスと呼ばれる日本食レストランで働いていた場合、ほとんどのオーナーが法律を守っていません。この場合給料は法定賃金以下の時給で働かされ、しかも給料は現金手渡しなので、タックスリターンできないのです。
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ぼくはさんざんブログで「キャッシュジョブにはデメリットも大きいので気をつけよう!」と言っていたのは、時給の低さもありますが、タックスリターンできない点にあります。
現金手渡しの仕事をしていた場合、タックスリターンができないので気をつけましょう。
悲報 2016年7月からタックスリターンは無効に
そして悲報です。2016年7月からオーストラリアではバックパッカー税と呼ばれる、ワーホリ外国人対象の税金が取られるようになりました。
つまり天引きされていた32%の税金をタックスリターンで取り戻せなくなります。
どういう形になるかはまだわかりませんが、タックスリターンができるのも2015年7月1日から2016年6月30日までになるでしょう。
逆に2016年7月からは時給12ドルもらえるジャパレスのほうが、時給17ドルもらえるローカルジョブより給料は良くなります。
なんせキャッシュジョブは12ドルもらえるのに、時給17ドルのローカルジョブは32%の税金天引き後、たった11.56ドルになるからです。
というワケで、タックスリターンを利用できるのも2016年6月30日までなので、これからワーホリする人は気をつけてください。
タックスリターンのやり方を解説
それでは本題。タックスリターンのやり方を解説します。やり方はオーストラリアにいれば税理士に相談したりできるのですが、ぼくは今回日本にいたのでオンラインで済ませました。
EZY TAX ONLINEという会社があります。こちらはオーストラリア在住の日本人会計士の方が経営してる会社で、わからないことでも日本語で尋ねられてます。またタックスリターンの費用が68ドルと非常に安いのもオススメです。
ぼくも2度利用しているのですが、迅速に対応してもらいました。10日間後にリファンドが返ってきたので、ここがオススメです。
今回はこちらのEZY TAX ONLINEを使って、ぼくの申請した項目を紹介していきます。
タックスリターンの費用は68ドル、友人と申し込めば5ドル割引されるので、63ドルになって地味にお得です。
ぼくはお金が必要になってアーリータックスリターン (早期タックスリターン)を選択しましたが、7月からはちょうどタックスリターンが始まるので、通常のタックスリターンを選択してみてください。
では入力に移ります。
1.個人情報の入力
まず個人情報の入力です。
最初に「課税収入 (Taxable Income)が$18,200以下で、源泉徴収 (Tax Withheld)がないので、タックスリターンする必要がない届出、を希望します」という項目があります。
タックスリターンはオーストラリアの法律で義務づけられているので、たとえタックスリターンの書類がなくても、オーストラリアのローカルジョブで働いた人は必ずやらないといけません。
最初の質問はタックスリターンでお金を取り戻したい人は「いいえ」を選択しましょう。
その次に個人情報の入力をしてください。記入言語は英語です。しかし日本人が経営している会社なので、質問が全部日本語なのがいいところですね。
記入した住所にタックスリターンのリファンド (払い戻し金額)の通知が送られてくるので、郵便受取先の住所は必ず受け取とれる住所にしましょう。オーストラリア国内を移動して定まっていない場合は、日本の住所でもいいと思います。
2.収入情報の入力
次に雇用収入情報です。タックスリターンをするときは、働いていた先からペイメントサマリーという書類を受け取ります。
これは仕事を辞めるときか、7月以降に辞めていた職場に請求して受け取る書類で、自分の職場でのトータル収入額と源泉徴収額が書いてあるんです。この書類がないとタックスリターンはできないので、絶対もらってください。
- A.職業
- B.雇用者のABN
- C.源泉徴収額 (Tax Withheld)
- D.手当 (Allowance)
- E.雇用者名
- F.総収入 (Gross Income)
- G.その他
入力する項目は上記の7点です。しかし特殊な事情でない限り、A,B,C,E,Fのみで済むかと思われます。
こちらはぼくのペイメントサマリーですが、四角い囲みのF.Gross Income (総収入)とC.Total Tax Withheld (源泉徴収額)を入力してください。
ぼくの場合は6770ドル稼いで、2200ドルの税金を支払っていた計算になります。この2200ドルが今回のタックスリターンで取り返す金額です。
ペイメントサマリーの下の部分に、B.雇用者のABNナンバーとE.雇用者名があるので入力してください。
他の会社のペイメントサマリーをぼくは見たことないのですが、おそらく形式は一緒かと思われます。
3.経費情報の入力
収入情報の入力が終わったら、経費情報の入力です。ぼくは全部「いいえ」にしましたが、仕事で靴を購入したり、ファームで手袋を使った人は経費で取り戻せます。そのためには領収証が必要なのですが、持っていたら入力してみてください。
4.居住者情報の入力
さてここからが超重要な居住者申請です。なぜなら居住者と申請するかしないかによって、タックスリターンの払戻金額が変わってくるからです。
居住者の基準は以下の定義を参考にしてください。
まず、タックス・ファイル・ナンバーを取得する時、長期ビジネス・ビザや6カ月以上の学生ビザで入国していれば自動的に居住者として、ワーキング・ホリデーの場合は自動的に非居住者として税務署に登録されます。
〜中略〜
基本的な考え方は、住んでいる場合は居住者、各地を旅行して転々としている場合は非居住者というものです。居住者と認められるためには以下のうち1つはクリアしている必要があります。
①オーストラリアに続けて6カ月以上滞在しており、その間の大部分は同じ仕事に従事し、同じ所に住んでいた。②会計年度内の半分以上オーストラリアに住んでおり、オーストラリア国外に自分の住む家を、持っていない。
たとえば年間$1〜$80,000稼いだ人は非居住者申請すると、$32.25の税金を取られます。しかし居住者として申請できれば税金は$0なので、丸々返ってくる計算です。
タックスリターンでお金を取り戻すには、半年以上はオーストラリアに住んでいて、しかも大部分を同じ場所で仕事していることが重要です。ここの入力を間違えるとお金が返ってこないので、本当に注意してください。
「オーストラリアに半年は住んでいたけど、大部分を同じ場所に定住してないよー」という人もいると思いますが、……じゃっかんサ◯バ◯を読む人もいます。そしてオーストラリア政府の仕事ぶりはテキトーなので、わざわざ調べないのもよくある話。
だけど怪しいと思われたら、たまに調べられる人もいます。
難しいところですが、日本人は日本と同じ感覚で正直に申告する人が多く、ほかの国の友達はけっこう平気な顔して都合のいいように申請する人が多いです。
この話をどう受け取るかは読んだ方次第ですが、ぼくからのメッセージはオーストラリアでたくましくサバイバルしてほしいと思います。笑
5.メディケア税の免除申請の入力
こちらは一応「はい」で申請しました。
6.個人事業主(ABN)と不動産収入情報の入力
ワーホリしている人にはほぼ関係ない項目なので、こちらは「いいえ」で。
7.リファンドの支払い口座登録の入力
最後です。リファンド (払い戻し金)の口座指定になります。オーストラリアにいる場合はオーストラリアの口座を、すでに日本にいる場合は日本の口座がオススメです。
銀行の口座番号は他の振込の時と同じ要領で入力すればオッケー。
スウィフトコードについては、こちらを参考にしてみてください。
スイフトコード(BICコード)、ABAナンバー、IBANコードについて:手数料を節約して海外送金する方法
外為送金はぼくも詳しくないのですが、1番いいのがシティーバンク、次にシティーバンクのカードがなければ新生銀行がいいのではないかと思われます。なぜなら海外の銀行から日本の銀行に送ると送金手数料がかかるからです。オーストラリアの税金の返還と言えども、オーストラリアの銀行から送金されるはずなので、海外送金の知識が関わってくるでしょう。
シティーバンクか新生銀行以外の銀行は0.5%の手数料を取られるので、若干受け取る金額が変わるようです。
重ねて言いますが、ぼくも詳しくないので、詳しい方がいたら教えてください。
海外送金については、海外ブロガーで友人のおのださんが詳しくまとめていますので、こちらの記事を参考にしてみてください。
海外の銀行から日本の銀行へ海外送金するために知ってきたいこと(おすすめの銀行、手数料、用語など) | kankeri02 :韓国人嫁とエストニアに移住・起業
以上で申請は終了です。あとは10日間から2週間ほど待ちましょう。
時期が過ぎても振り込まれない場合は、タックスリターンを頼んだ業者に問い合わせしてみてください。
まとめ タックスリターンは面倒くさがらずにきちんとやろう
さていかがでしたか?ぼくもオーストラリアに着いた時は「タックスリターンって何?ローカルジョブってそんなすごいの?」と思っていましたが、ワーホリ終了後に素晴らしさを再度実感しました。
ぼくの場合は2週間待って約19万円が返ってきたので、本当にタックスリターンの支払いは侮れません。
2016年6月30日まではオーストラリアで働くとタックスリターンできるので、ローカルジョブで働くのは良い選択肢だと思います。オーストラリアワーホリでぼくはやりたいことを追いかけるのが一番大事だと思ってますが、金銭的余裕は精神的余裕も生むのも確か。
特にキャッシュジョブのジャパレスで働くなら、ぼくのようにローカルジョブのジャパレスで働くのがいいでしょう。
ちょうどタックスリターンシーズンですので、この記事がオーストラリアのワーホリしている人たちに役立つことを願ってやみません。
ではまた!
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