観光産業でおもてなししたかったら、まず海外に出てみよう。オーストラリアで気づいたこれから先日本の観光産業で必須の人材とは?

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さて先日シドニーで日本に帰る親しい友達と話してて、ものすごくうなずいたことがあります。

「日本ってものすごくこれから観光産業で伸びるポテンシャルがあるのに、それを伸ばせる人材が全然いないよね」という痛い弱点です。

どうもみなさん、こんにちは。オーストラリアのニューキャッスルでハウスキーピン中のまえちゃん@Maechan0502です。

これは本当に最近感じてて、Webで日本の観光ガイドのページを眺めてても「この記事書いた人、海外に出て生活したことないだろうし、外国人の友達いないんだろうな」と透けて見える事が多いからです。

つまり「お・も・て・な・し」ができてないんです。日本に来る外国人目線に立って日本の観光を提案できていません。だから本当に日本が外国人を案内するために何をしたらいいか?今回はオーストラリアに住んで、たくさんの外国人の友達ができたぼくらが、これから日本の観光産業に必要だと気づいたことを書いてみたいと思います。

目次

その前に 21世紀最大の産業は自動車産業でも航空宇宙産業でもなく、観光産業

2020年に東京オリンピックが決まったこともあり、これから日本の観光産業はグッと伸びる余地があります。

しかも21世紀で最大の産業は自動車産業ではなく、観光産業だと言われてます。UNWTO(世界観光機関)によると1993年の時点で、その規模は自動車産業を抜いています。

それはLCCに代表される格安航空会社が台頭してきたことが理由です。

なんせ成田から台北へのLCCの航空券が安い時は13000円代であり、東京駅から大阪駅まで新幹線に乗るのと変わらなくなってきているからです。

ここまで安いとこれから人の移動はますます激しくなり、旅行が20世紀以上に身近なものになります。だからこれから観光産業は伸びる。

しかしこれからそういう時代がやってくるのに、日本人は鎖国しているようなものです。英語も全然しゃべれないし、また海外に住んだ事のない人が大勢います。

英語がしゃべれないから、外国人のニーズも汲み取れません。また海外から日本を眺めたことがないので、世界から見た日本の魅力的な観光スポットを提案できてないんです。

日本に住んだことしかない日本人が提案する日本の観光プランや観光地は、海外から日本を訪れたい人の要望に全然応えてないと感じます。

だからこそ非常にもったいないと痛感しているんです。

築地は世界一スゴい魚市場だ

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具体的な例を挙げましょう。築地の魚市場のスゴさに気づいてる日本人がどれだけいるでしょうか?

逆に言うと海外のフィッシュマーケットのショボさを知ってる日本人が、どれだけいるかとも言えます。

ぼくは先日シドニーの観光名所の一つであるフィッシュマーケットに行ってきましたが、そのショボさに愕然としました。行く前に日本人の友達に「どうだった?」と感想を聞きましたが、みんな苦笑いしてたのはこういうことだったのかと実感した次第です。

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まずスペースが日本の中規模スーパーほどもありません。

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またやたらとフィッシュマーケットと言いつつ、エビやカニなどの甲殻類が多い…。

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そして致命的だと思ったのが、日本から輸入してきたであろう貝類の発泡スチロールを発見してしまったことです。

やめろ、何が観光名所だ。アンタら全然魚を愛してないだろ!だいたい売ってる刺身がマグロとサーモンだけってどういうことだ?

マグロが1キロ40ドル(約4000円)ってどれだけぼったくってるの?

フィッシュマーケットと言いつつ、全然ショボいやんけ!

みなさん、これがオーストラリアの魚食文化の現状です。

そう考えると、日本の魚を食べる文化ははるかに進んでます。

あの迷路のような築地市場。サーモンやマグロだけでない多種多様な魚の種類!色鮮やかな刺身の丼!

日本にいると当たり前に感じがちですが、ぼくは声を大にして言いたい。

このたくさんの魚をとって食べる日本の食文化こそ、まず海外から日本に来た人に紹介したい日本の観光名所です。

実際に寿司はオーストラリアで一番人気のある食べ物ですし、台湾人の友達と台湾のレストランに行ったら刺身をオーダーして美味しそうに食べてました。

確実にまず最初に来る外国人は日本のフィッシュマーケットに興味があります。美味しくて、新鮮な魚が食べられるならなおさらです。

そこに日本人が2000年以上の歴史をかけて、いかに魚をここまで食べれる歴史を築いてきたのか?

もしぼくが海外から日本に来る外国人をガイドするなら、その日本人の魚を愛している気持ちを伝えたいです。ぼくは日本にいるときに魚を愛しているなんて思いませんでしたが、オーストラリアに来て全然魚が食べれず、いかに自分が魚を恋しく思っているかに気づくことが出来ました(笑)

まとめ 外国人目線に立って日本の観光地を案内し、さらに彼らが知らない日本文化の深い良さをオススメする

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築地市場は日本に住んでいると、王道の観光名所に見えるかもしれません。

しかしぼくらがオーストラリアに行けばエアーズロックやオペラハウスを見ないで帰りたくないように、海外から日本に来る人は寿司、刺し身に代表される和食を重要食材である魚を食べずに帰りたくないと思ってます。そして築地市場はそれをガイドするにピッタリの場所です。

外国人が外したくない王道の観光名所を案内しつつ、その上でぼくら日本人が本当に大切にしてきた魚とともに歩んできた日本の食文化を伝えてあげるのが大事なんじゃないでしょうか?

食文化と書きましたが、大げさなことじゃありません。マグロやサーモンしか刺身の種類を知らない外国人に対して、もっと多くの魚の種類やその美味しさをガイドしましょう!

そして日本は仏教の影響で獣の肉を食べるのを禁じられたこともあり、海に囲まれた国だからここまで魚を食べる文化が発達したのだと説明できたら最高です。

このリアルな差にいかに日本人が気づき、2020年のオリンピックに向けて日本の観光産業に活かしていくか?

これから21世紀最大の産業になる観光業こそ、ぼくは今狙い目だと思ってます。オリンピックも決まりました。今こそ英語を覚えて、海外に出て他の文化と比べてこそ、初めて日本の良さや強みに気づけると思います。

ぼくもワーホリが終わったら次の仕事は観光産業に携わろうと、近頃考えるようになりました。海外に出ると本当に日本は魅力だらけの素晴らしい国なんです。

この自然くらいしか見どころのないオーストラリアにいると特にそう感じます。

ぜひ「世界から見た日本の良さ」という視点を持ちながら、日本を案内できる人がたくさん増えてほしいです。

失われた20年などと言われて暗い話題ばかりの日本ですが、ぼくらが内を向いて気づいてこなかっただけで、日本は素晴らしい可能性を秘めた国です。あとは本当にぼくらが気づけるかだけ!

その「おもてなし」のために、「英語」と「世界の中の日本の立ち位置を知ること」が大切だと日々感じてます。一ヶ月でいいから外国に住んで、海外から日本を再確認する人が増えればもっといいと思ってます。そしてぼくも日本の観光産業に関われるように、オーストラリアで努力したいです!

ではまた!

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この記事を書いた人

職業HP制作業者、ライター、ブロガー。北海道札幌市在住。ブロガーやライターとして培ってきた取材インタビュー能力を活かし、お客様に自分達の商品・サービスが伝わるHP制作業を営んでいます。

過去に1年間のオーストラリアワーホリ、4年間の台湾在住、コロナ禍で帰国。神奈川県横浜市から北海道札幌市に移住し、暮らしています。

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