あなたは危険な橋を渡ったことがありますか?
たとえば、海外でも日本人美容師さんに切ってもらば確実なのに、台湾の路地裏にあるおばちゃんのやっている美容室でカットしてもらうような、デンジャラスな道を……。
どうもこんにちは、台湾在住4年目のまえちゃん@Maechan0502です。
さて、ぼくは台湾で日本人美容師さんからしか髪を切ってもらったことがなかったのですが、ずっと疑問がありました。
「もし台湾人のおばちゃんがやっている、どローカル美容室で髪を切ったらどうなるんだろう?」というクエスチョンが。
そこでついに台湾在住4年目で、ついに禁断の扉を開き、台湾のどローカル美容室に行ってみました!
しかも「おばちゃん、オレをジャスティン・ビーバーカットにしてくれ!」と頼んで。
果たして台湾のおばちゃんはぼくのオーダーを再現してくれたのでしょうか?
では行ってみましょう。
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台湾にある3つの美容室のタイプと、今までの海外カット経験
さて、台湾で日本人が行く美容室は主に3つのタイプに分かれます。
・台湾で日本人がやっている美容室
・台湾にある台湾人がやっているオシャレ美容室
・台湾で地元のおばちゃん・おじちゃんがやってる台湾式美容室
この中でもぼくは、なるべくお金がかかってもいいから、日本人美容師さんにカットしてもらうようにしていました。
なぜなら昔オーストラリアに住んでいた時、10ドルカット(向こうの1,000円カット)に行ってみたら、とんでもない髪型にされてしまったからです。
【関連記事】
オーストラリアの10ドル(千円)カット美容室で、ジャスティン・ビーバーの髪型にしてくださいと頼んでみた
https://maeharakazuhiro.com/10dole-haircut-in-australia/
【ビフォー】
【オーダー・ジャスティン・ビーバー】
【アフター】
5年前の出来事ですが、今でも悪夢です。
どっからどう見てもジャスティン・ビーバーではなく、アーミーカット(軍隊カット)であります。
というわけで、自分の経験上、安いところとは危険だし、他にも台湾で実際にヒドい髪型にされた仲間もいるので、行く気になれませんでした。
しかしそろそろ自分の住んでいるゲストハウスからも引っ越すので、「思い切っていってみよう!」と決心し、行動してみたのです。
今回、髪を切りに行った美容院は台南の中西区にある小恵美容院
今回ぼくが髪を切りに行ったのは、台南の中西区にある小恵美容院です。
台南にある日本人ゲストハウスはむ家から徒歩3分というご近所さんに行って、ぼくはカットしてきました。
台南のゲストハウスはむ家で働いている日本人ノブさん
ちなみに今回一人では大変なので、台南のはむ家というゲストハウスで働いているノブさんにも、撮影とカットモデルを手伝ってもらっています。
ぼくらはあらかじめビフォー・アフター写真を撮ってから、美容院に突撃しました。
おそるおそる美容院に入るぼくら。
すると、この道40年いってそうな台湾人のおばちゃんが出迎えてくれました。
インドの民族衣装のサリーをTシャツにしたド派手な服装。
日本でこの人に対抗するためには、アニマル柄のシャツを日常服にしている大阪のおばちゃんくらいしか、頭に思い浮かびません。
続いて広い店舗は、パーマをかけようとしているご近所のおばさまが座られています。
昭和という言葉しか似合わないレトロな雰囲気に、早くもぼくらは飲まれてしまいました。
トドメは、美容室のテレビでかかっていた台湾語の演歌です。
言葉はわからないけど、メロディーはまんま日本の演歌そっくりな曲が流れており、ぼくらを一気に緊張させました。
うーん、この雰囲気と台湾人おばちゃんでは、どう頑張っても頼んだオーダーと別の髪型にされそうです。
しかし「ここでカットする」と決意したぼくらは、言われるがままに席に着き、オーダーをしてみました。
今回ぼくが注文する髪型のオーダーは、「ジャスティン・ビーバー」です。
5年前にオーストラリアで住んでいた時、向こうの10ドルカットで注文して、無茶苦茶にされたあの髪型。
ここはもう一度台南で再チャレンジしてみなくてはなりません。
ぼくがジャスティン・ビーバーヘアにしてと写真を見せて頼むと、「まかせなさい」と力強く頷ずくおばちゃん。
彼女は、ぼくの髪に自信を持ってハサミを入れました。
……。
…………。
………………。
……………………。
15分後のことです。
ふと鏡をまじまじと見つめると、ぼくはここの美容室に来たことを、激しく後悔しました。
なぜならそこにはジャスティン・ビーバーには似ても似つかぬ、毛沢東に似た男が映っていたからです。
Wikipediaで毛沢東初代主席の写真と見比べてみても、かなりの再現度じゃないでしょうか?
あとはそのまま前髪を剃って、後ろにかき上げれば、中華人民共和国の毛沢東初代主席の誕生です……。
まあここは台湾なんで、中国ではないんですけど。
ここで一気に不安は高まり、ぼくは来たことを激しく後悔しました。
しかしもう手遅れ。
「カットは続くよ、どこまでも」という感じで進んでいき、台湾人のおばちゃんから「できたよ!」という声でぼくは鏡を見ました。
……。
…………。
………………。
うーん?意外と悪くない?
ぼくの髪型は、前髪をおばちゃんがセットしてくれたおかげで、途中の毛沢東よりはまともになっていました。
これならいいのではないでしょうか?
おなじく一緒に来てくれた助手のノブさんもカットされると、割とさっぱりした髪型に仕上がっていました。
うっかり彼が目を細めると、香港あたりにいそうなチンピラに見えるのはご愛嬌です。
でもおばちゃんは彼の金髪をうまく利用し、イケてる髪型に仕上げてくれています。
ぼくらは台湾のおばちゃんにお礼を言って、1人あたり300台湾ドル(約1,050円)を支払って、出てきました。
外でビフォーアフターの写真も撮ってみてみましたが、どうでしょうか?
お互いに「思ったよりはいい感じだったね」と言い合い、ぼくらは帰ってきました。
住んでいる台南のゲストハウスはむ家に戻って、日本人に感想を聞いてみた
外に出て、ビフォーアフターを撮影してみて、一応満足したぼくら。
しかしカットした後に大事なのは、他人からの評価です。
ぼくらは自腹を切って払っているので、無理やり「これはいいカットだった」と自分に言い聞かせようとしている可能性も捨て切れません。
というわけで、ぼくらは住んでいる台南のゲストハウスはむ家に帰り、ゲストハウスのスタッフやお客さんから直接評価してもらいました。
1人目 はむ家の日本人スタッフのぱらさんに聞いてみた
一人目ははむ家のスタッフのぱらさんです。
スパイシーで、ストレートな彼女の反応はいかに?
「ノブさんが街中のチンピラで、
まえはらさんは……、トリ頭ですね」
……。
…………。
「街中のヤンキー」と「トリ頭」と聞いたら、ヤンキー漫画に出てきそうなキャラクターしか思い浮かびません。
どうやらぼくらの思っていたより、現実は厳しそうです。
美容院で感じた髪型の良さは、美容院マジックだったのでしょうか?
2人目 はむ家の長期滞在者の明海さんに聞いてみた
気を取り直して、はむ家の長期滞在者の明海さんに聞いてみました。
大阪出身の彼女なら、いい感じの評価をくれるはずです。
「明海さん、この髪型どう思いますか?とある有名なモデルに似せてくれ!と言ったんですよ」
「え?誰ですか?若返って見えるんですけど、私はパイナップルに似てるなと思いました(笑)」
ちょっと!パイナップルはもう人間じゃない!
鋭い言葉のカウンターを喰らい、ぼくはもう何もいい返せませんでした。
うーん、やはりぼくは美容院で夢を見ていたようです。
ええ、30分くらいしか持たない醒めやすい夢を。
まとめ 台湾のローカル美容院で注文するのはなかなか大変だった
というわけで、台湾のローカル美容院で切った感想は以上です。
ぼくはジャスティン・ビーバーヘアスタイルを注文したのですが、
・トリ頭
もしくは
・パイナップル
という評価されるヘアスタイルになりました。
なかなか現実は厳しいですね。
ただ、「台湾で流行りの髪型にして!」と注文した相方のノブさんは、さっぱりした髪型に仕上がっていました。
彼はその後、常連の台湾式居酒屋(熱炒)に行ったら、お店の店員さんから「カッコよくなったね!」と逆ナンパされるほど評判が良かったので、ぼくの注文のやり方が悪かったのかもしれません。
台湾のローカル美容院で切るときは、台湾人のおばちゃんの得意な髪型を頼むと、いい感じに仕上げてくれるのでは?と感じます。
あまり日本人で行く人はいないかもですが、現地の生活を体験するために、こういう台湾ローカル美容院に行ってみるのもアリではないでしょうか。
それでは楽しい台湾生活を!
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