台湾人の友達から結婚式の招待状が届いたけど、そこに別人が写っていたらあなたはどういう反応を取りますか?
こんにちは。2015年12月に台湾の南部、台南に引っ越してきたまえちゃん@Maechan0502です。
さてぼくは2016年現在台湾に住んでいるのですが、2013年11月から2014年10月までオーストラリアに住んでいました。
その時からぼくは台湾人に縁があって、台湾人ばかり住むシェアハウスに住んでいたのですが、なんとあれから2年後!ぼくが住んでいたシェアハウスを管理していた台湾人と香港人のカップルが「台湾で結婚式を挙げる!」というので、台湾に参加してたぼくも参加してきました。
……しかし、届いた結婚式の招待状に新郎新婦のキス写真入ってるし、新郎新婦の写真は知っている友達の10割増で修正されてるし、いろいろとカルチャーショックを見せつけられたのでご紹介します。
新婦の許可も取ったし、驚きの台湾結婚式案内!行ってみましょう!
オーストラリアワーホリ時代の友達からメッセージが来た
それは結婚式からおよそ3ヶ月前の2015年秋のことでした。オーストラリアワーホリ時代の香港人友達のビビアンから、ぼくにこんなメッセージが届きました。
なんとメッセージを読んでみれば、2年前から付き合ってた台湾人のヘンリーと結婚するとこのこと!これはめでた過ぎます。
2013年11月から2014年10月までオーストラリアワーキングホリデーを送っていたぼくは、後半の5ヶ月間オーストラリアの西海岸最大の都市、パースに住んでいました。
前半のワーホリは飲食店を3日間でクビになったり、台湾人の女の子に振られるなど、かなりしんどいワーホリを送っていたのですが、それが楽しい思い出に変わったのがパースに引っ越してからでした。
そこのシェアハウスを管理していたのが、この台湾人のヘンリーと香港人のビビアンです。最後にぼくがシェアハウスを旅立つときはお別れ会を開いてくれたし、こんな思い入れある友達の結婚式に参加できるなんて光栄です。
ぼくは二つ返事で「参加する!」と送り、招待状が届くのを待ちました。
台湾人と香港人の友達から届いた結婚式の招待状
2015年12月。ぼくが台湾の台南市に引っ越してから、ついに結婚式の招待状が届きました。こちらの招待状は台湾で紅包(ホンバオ)と呼ばれています。
しかし別名があるのです。その名も紅い爆弾こと紅爆(ホンバオ)!
「包 (bao1)」と「爆 (bao4)」のバオの発音が同じで、イントネーションが違うためにこう呼ばれているのですが、 台湾ではこの結婚式の招待状を受け取ったら、参加する、しないに関わらずにご祝儀を送らなければいけません!
このために台湾人は自分が結婚すると、自分が参加した結婚式の相手や昔の同級生、会社の同僚などに絨毯 (じゅうたん)爆撃のように送りつけます。
日本だと結婚式の参加者のみご祝儀を包みますが、台湾では必ずお金を包んで返送するため、「紅爆 (紅い爆弾)」の異名が付いたようです……。
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中身を開けてみると、結婚式の日取りと、2人の名前、ホテルの会場名が印字された招待状が入ってました。
右上が招待状。左上がホテルの場所が書いたカード。左下が招待状を入れてあった赤い包み。赤は中華文化で一番縁起のいい色です。
しかし最後に右下にまったく想像しなかったものが入っていました……。
……あれ?この映画俳優のようなポストカードの中の人物は誰ですか?
ぼくの知ってる台湾人のヘンリーじゃない……。いや、香港人のビビアンはわかるけれど、
「カズさん、ぼくはね。日本のセクシー女優の中だと、胸のビッグな宇都宮し◯んが大好きなんだ。」
とぼくにそっとオーストラリアで打ち明けてくれた、お笑いコンビ・おぎやはぎの矢作似の台湾人ヘンリーはどこへ?
……もう卒倒しかねない勢いで、届いた招待状を見てビックリしてしまいました。しかしどうやらこれが噂の台湾ウェディングフォト (婚紗・フンサー)だったのです。
台湾人は結婚式にウェディングフォトを撮って、アルバムを作るのが恒例行事!しかも台湾人は「ありのままの自分より、できる限り綺麗なほうがいい。だから写真修正ソフトのPhotoshopでもなんでも使いまくれ!」という精神です。
だからPhotoshop加工が入りまくった10割増でカッコいい友人の結婚式の写真が届いたようです。
それにしてもキスシーンを招待状に入れて送ってくるとは、大胆過ぎます。日本人じゃ考えられない発想だなぁ……。
結婚式当日。台中の結婚式場に足を運ぶ
1月23日土曜日の12時。台湾は大寒波で亜熱帯の国に雪が降る歴史的な天気の中で、ヘンリーとビビアンの結婚式は行われました。
縁起の良い日だったようで、この日の会場は他にも結婚式の予約がたくさん。合わせて同じ会場内では「尾牙」と呼ばれる台湾式の忘年会も開かれていました。
中に入ってみると……、
さっそく左手には受付が。こちらで紅包 (ホンバオ)という赤い封筒にご祝儀を包んだものを渡して入場です。
筆ペンでしたためて、写真のようにぼくは書きました。前日に台湾人の友達に確認してもらって、一番オーソドックスな書き方に従っています。包むお金は、台湾だと偶数が縁起が良いとされているので、日本のように奇数で入れてはダメです。
金額はホテルのグレードと親しさで変わります。あくまでも目安ですが、知り合いで1,600元(5,600円)くらい。なかなか親しい友達で2,000元 (7,000円)くらい。親友には2,600〜3,200元 (9,100〜11,200円)ほど包むのが相場のようです。
レートは1元=約3.5円 (2016年1月現在)で計算。
ぼくは2,000元ほど包ませてもらいました。ちなみに台湾人の友達のカナちゃんが言ってたのですが、逆にもしぼくが結婚する時に紅包 (ホンバオ)を渡した相手に招待状を送ると、ぼくが包んだ金額より大きいお金を包むのが台湾の慣習なのだそうです。
そして受付で名前を書いて後ろを振り返ると……、
出た!デカデカとウェディングフォトが飾られています!
洋風の館をバッグに撮っていたので、「これはぼくらがいたオーストラリアのパースで撮ったのかな?」と思ったのですが、どうやら台湾の台中市内だそうです。
テーブルの上に飾られていたい新郎新婦の写真のポストカードたち。あ、ぼくのところに届いたのって、3枚作った中の1つだったんだね。
そしてこちらがウェディングフォトのアルバム。ぼくが29年間の今までの人生で見てきたどのアルバムよりも厚かったです。
男友達のヘンリーがキメ顔し過ぎてて別人に見えたので、本当に友達の結婚式に来たのか、不安になってきました。
今回の台中の結婚式場の様子
中に入ってみると、円卓のテーブルが並んでいました。手前の赤いテーブルが新郎新婦の家族の座る主賓席です。その向こう側にステージがあります。やはり中華圏なので、洋風ですがおめでたい色は中華圏伝統の赤色にのっとっているようです。
ぼくらのような友人、親戚は白いテーブルに案内されました。まわすテーブルがあるのが台湾って感じですね。
結婚式前に、外で撮影されていた写真撮影会
「さてと、会場内にも入ったので、ぼくの友達のヘンリーとビビアンはどこだろう?」
そう思って、外に出てみると、いました!
ぼくの友達のヘンリーとビビアンです!
おー、意外とぼくのオーストラリア時代の記憶よりウェディングフォト寄りの格好してます!!本物だ!!
写真撮影だけではなく、動画撮影も一緒に専門のカメラマンがやってくれてました。新郎新婦は忙しそうだったのですが、ここでぼくもちょっとだけ一緒に写真撮影。
2人ともぼくの顔を見ると「よく来てくれたね!」と笑ってくれ、一瞬ですが再会の気分に浸れました。
席について、お酒を飲みながら結婚式を待つ
ほんの5分くらいですが、一緒に再会したのち、ぼくは席に戻って結婚式のスタートを待ちました。
ぼくらは「08 WH」のワーキングホリデー仲間という円卓です。
入り口に入ってすぐの場所だったのですが、なかなか前方側で前の8卓はぼくら以外新郎新婦の家族と親戚関係だったので、位置的にかなり優遇されていました。
しかし席よりもはるかに嬉しかったのが、オーストラリアワーキングホリデー仲間の台湾人との再会です!
2014年の10月にオーストラリアのパースで最後に住んでいたシェアハウス仲間!ぼくのオーストラリアワーホリの前半は最初仕事3日でクビになったり、フラれたりと辛かったけど、後半の5ヶ月間を楽しく過ごせたのはすべてキミたちのおかげだ!!
2年前はオーストラリアで一つ屋根の下に一緒に住んでいた台湾人のKGも今やパパ。
毎日のようにサムスンのタブレットでビデオ電話してた彼女と結ばれて、今年の9月に結婚式を挙げるそうです。
オーストラリアワーホリが終わって2年間も時間が経ったし、その時の台湾人と香港人のカップルからは別人かと思われる結婚写真が届いたけれど、ここにいるのはたしかにぼくのオーストラリアワーホリ時代の仲間!
ぼくはオーストラリアワーホリ時代の友達の結婚式に参加したことを、この時に実感ししました。
次回 台湾結婚式に迫る!
というわけで、いったん長くなったので、台湾結婚式の前編は以上です。後編は台湾結婚式の内情をお送りします。
新郎が男同士でキスしたムービーが流れるのに、花嫁の父親への感動の手紙はなし!?
日本人には想像つかない台湾結婚式がぼくには待っていました!
頑張って、明日。遅くて明後日までには公開します!
ではまた。
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