台湾の足裏マッサージをやるなら、台湾に足裏マッサージを広めた呉若石式マッサージをオススメします。
どうもこんにちは、台湾在住4年目のまえちゃん@Maechan0502です。
さて、台湾旅行でやることの一つに足裏マッサージがあります。
マンゴーかき氷を食べるのと同じように、「じゃあ台湾名物だからやっておくか」と考える人は多いんじゃないでしょうか?
しかしこの台湾式足裏マッサージ、お店がありすぎて、どこでいいか、わからないんですね。
そこで個人的にオススメしたい台湾足裏マッサージの見分け方が、「呉若石式」と書かれたお店で受けることです。
「呉若石式」に由緒正しい台湾足裏マッサージの歴史があり、また面白いストーリーもあるのです。
そう、実はとあるスイス人が台湾に足裏マッサージを広めたという、思いもしないストーリーが。
では行ってみましょう。
台湾式足裏マッサージは東洋医学ではなく、実は西洋のリフレクソロジー
点というツボではなく、面というゾーンで表示されている。これが西洋のリフレクソロジーの特徴
さて台湾に来て、何気なくぼくらが受けている足裏マッサージなんですが、実は台湾に昔からあった伝統技術ではありません。
実はこの足裏マッサージ、アメリカ発祥のリフレクソロジーが元になっています。
歴史を紐解(ひもと)くと、リフレクソロジーは1900代前半にアメリカ人医師によって、発表されました。
何人もの患者がベッドに足を押し付けていたのを医者が発見し、「足裏と痛みの軽減は関係あるんではないか?」と研究されたのが始まりです。
西洋のリフレクソロジーが、東洋のマッサージなどと決定的に違うのは、面と点の違いにあります。
東洋医学のあん摩や鍼(はり)はツボを点で捉えるのに対し、リフレクソロジーは面(ゾーン)で捉えているのが特徴です。
台湾の足裏マッサージは足を面(ゾーン)で分けているので、東洋医学ではなく、西洋のリフレクソロジーの影響を受けています。
(台湾で足裏マッサージのお店に行った時に、お店の中に張ってある足裏マッサージの表を見ると面(ゾーン)で分かれているので、それが目印です)
ただ、なんでアメリカやヨーロッパで発展したマッサージ方法が、台湾にもたらされたんだ!?と思う人もいるんじゃないでしょうか?
ここはぼくも疑問に思っていました。
実は1970年代にスイス人神父が台湾にやってきたことから、台湾に足裏マッサージが広まるキッカケがあったのです。
台湾式足裏マッサージの歴史について
1970年、国民党統治下の台湾に1人のスイス人宣教師がキリスト教を伝えるために降り立ちました。
彼の名はジョセフ・オイグスター。
スイス人神父は、台湾の東側にある台東という土地で一生懸命布教に励みました。
しかし9年後くらいにオイグスター神父は、突然ひどい関節リウマチをわずらいます。慣れない台湾の土地。しかも台東という不便な場所。
なかなかいい医者もいない田舎の土地でリウマチをわずらったオイグスター神父。
そんな困った時に同僚のスイス人神父兼看護師だった同僚が、渡してくれた本が『未来の健康』という医学書でした。
この本にリフレクソロジーのことが書かれており、オイグスター神父は見よう見まねでやってみたところ、揉むたびに良くなって2ヶ月後には完治したのです。
台東という田舎の土地でオイグスター神父の身に起きた小さな奇跡。
これが噂に噂を呼び、オイグスター神父は布教の一環として、無料で足裏マッサージを広めます。
そしてジョセフ・オイグスター神父の元に、台湾全土から教えを請いたい台湾人が集まり、台湾全土に足裏マッサージが広まったのです。
こうやって今や台湾の一大名物とまでになった台湾足裏マッサージを、ぼくら日本人観光客は台湾にやって来て楽しんでいます。
あ、そうそう。この話はオススメの台湾足裏マッサージの見分け方でした!
このスイス人宣教師ジョセフ・オイグスター神父には中国名があったのです。
ジョセフ・オイグスター神父の台湾での呼び名を「呉若石」と言います。
つまり冒頭で言った「呉若石式」とは「ジョセフ・オイグスター神父から学んだ足裏マッサージ」のことを指すんです。
台湾で呉若石式足裏マッサージを受ける時に、オスメメのマッサージ店
というわけで、台湾で足裏マッサージを学ぶ時に、「呉若石式」がいい理由がわかってもらえたでしょうか?
ただ呉若石式がいいと言っても、その看板を掲げているところはそれでも多いです。
なので、「どの呉若石式足裏マッサージがいいのか?」というのを、ぼくが行ってみたところと、「ここは行きたい!」と思っている場所をピックアップして紹介します。
台北にある知足健康
まずは有名な知足健康です。
ここは呉若石神父から直接習った謝武夫さんという台湾人が開いたお店であります。
今は家族経営で運営されていて、奥さんの陳選さん、娘さんの謝孟純さんも足裏マッサージをしており、日本語が使えるお店としても有名です。
台北駅近くのビルと、忠孝敦化駅近くの仁愛路にもお店を構えています。
歌手の一青窈さんのお姉さんである一青妙さんも常連だそうで、台湾を訪れたら通われているそうです。
ちなみにぼくは約11年前の2008年に台湾を初めて訪れた時に、ここに行きました。
初めて受けて痛くて、「そこはどこが悪いの?」と聞いたら、マッサージしてくれた台湾人スタッフに「頭!」と笑われたのを、今でも忘れられません。
えー、どうやら当時から携帯電話やパソコン画面の見過ぎだったようなんですが、11年後を振り返ると確かにアホなことばかりしてきたので、「あれは当たっていたのかもなぁ」と感じます(笑)
どちらも行きやすい場所にあるので、よかったら行ってみてください。
【関連情報】
名前:知足健康中心 台北駅店
【関連情報】
名前:知足健康 吳神父腳底按摩 台北仁愛店
台北にある十足健康
こちらは2015年に自分の家族が台湾に来てくれた時、みんなで行きました。忠孝敦化駅近くの仁愛路にあり、知足健康と同じビルに入っています。
ここを経営しているマッサージ師の林天扶老師はナイスガイで、呉若石神父から足裏マッサージを習った第1生です。
また共同経営者に知足健康の謝武夫さんも名を連ねています。
十足健康のスタッフが足りないと、どこからともなく人を呼んでるんですが、おそらく上の階にある知足健康から呼び寄せているんでしょう。なんせ経営者が同じなので(笑)
店内は狭いですが、清潔感あっていい感じです。
忠孝敦化駅近くの仁愛路の店舗に行くなら、親切で優しい林天扶老師にお世話になるのもいいのではないでしょうか?
こちらもオススメです。
【関連情報】
名前:十足健康 吳神父腳底按摩
台東にある長濱天主堂と呉神父生活館
引用:一青妙著『わたしの台湾・東海岸 「もう一つの台湾」をめぐる旅』
最後にオススメするのは、台東にある足裏マッサージ店です。
ぼくはまだ訪れたことないのですが、「個人的に台湾でマッサージを受けるなら、今ここで一番受けたい!」と切望しています!
実はここまで呉若石ことジョセフ・オイグスター神父のことを書いてきましたが、実はオイグスター神父はまだご健在なんです!
そう、とっくのとうに歴史の人物かと思いきや、台東の長濱という場所でまだ布教活動をされていました。
呉神父が運営する台東の長濱にある長濱天主堂では予約制で、庭でスタッフさんが足裏マッサージをやってくれています。
また長濱の街中にある呉神父生活館でも、呉神父から直接教えてもらったスタッフさんがやってくれるので、台湾足裏マッサージを追いかけるならここは外せません。
オイグスター神父にお会いできる可能性もあるので、ここは本当に訪れてみたい台湾の場所の一つです。
台東の長濱は台東駅からはだいぶ離れているので、行くとするなら花蓮からレンタルバイクを借りて行った方がいいでしょう。
花蓮でレンタルバイクは1日500台湾ドル(約1750円)で借りられ、花蓮駅から台東の長濱まで3時間ほどで着くはずです。
まとめ 台湾で足裏マッサージを受けるなら、呉若石式がオススメ
というわけで、どうでしたでしょうか?
まとめると台湾で足裏マッサージを受けるときは、ジョセフ・オイグスター神父が広めた呉若石式がオススメです。
他にも目の見えない台湾芸能人が経営している足裏マッサージ店などもあるんですが、できることなら最初はジョセフ・オイグスター式こと呉若石式がベストだと感じます。
台湾に訪れて、足裏マッサージを体験してみたいと思ったら、ぜひ試してみてください。
ぼくも2019年は絶対に台東の長濱にある長濱天主堂と呉神父生活館に伺って、あしらうマッサージを体験してみようと計画しています。
それでは楽しい台湾旅行を!
ではまた。
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